若きアスリートに忍び寄る台湾マフィアの影
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ストーブリーグの一大事
2026(令和8)年1月27日、日本の野球界に激震が走った。
広島東洋カープの現役選手である羽月隆太郎が、医薬品医療機器等法違反の容疑で逮捕された。
前月の任意同行の際に、違法薬物「エトミデート」の陽性反応が出たということ。
いわゆる「ゾンビたばこ」というやつだ。もうほんまなんしよんなら...
エトミデートの日本国内への流入に関わっているとされるのが台湾マフィア、竹聯幇である。
竹聯幇とは
成立
竹聯幇は台湾の反社会的勢力「黒社会」の一角である。
その構成員は台湾全土に15,000人、末端まで含めると100,000人規模とまで言われており、日本の山口組や、沖縄地場の旭琉會とも繋がりがあるとされる。
その成立は1956年。国共内戦で敗れた蔣介石が国民党政府を率いて台湾島内に逃げ込み、戒厳令下となっている時期だ。
このころから現在に至るまで続く台湾社会における「本省人v外省人」の対立であるが、外省人の子どもたちによる自警団のような組織である眷村が竹聯幇のルーツである。
大陸出身の外省人にとっての台湾はアウェイの地。すぐに大陸に帰れると信じていた彼らの大人たちは台湾の地に根を下ろそうとはしなかった。
アウェイでの不安定さ、閉塞感が彼らの結束力を高めたとされている。
当時の外省人の大人はエリート層が中心。当然軍部や国民党政府とも繋がっていた。なかでも国民党政府の諜報機関と密接に関わっており、次第に政府の汚れ仕事を請け負うような、政府黙認の裏組織のような形態となる。
ちなみに、国民党がルーツの一つである現在の竹聯幇は、中国共産党との繋がりが指摘されている。まさに現代の国共合作である。
これは、政治的対立を一旦そばに置いた上で、利害が一致する部分のみ協力していることに他ならず、どちらかと言えば外省人の大陸ナショナリズムやユダヤ教におけるシオニズムとでも言えるだろうか。
竹聯幇と国際犯罪
2017年。当時のフィリピン大統領で、麻薬取引絶対〇すマンことロドリゴ・ドゥテルテは、竹聯幇と香港マフィアである14Kを「フィリピンにおける重要な麻薬供給元」と名指しで批判している。
ところで、実は台湾とフィリピンはかなり近い。

直線距離で100kmを日本の三大都市圏でイメージしてみる…
東京からだと栃木県宇都宮市、群馬県前橋市や高崎市、茨城県水戸市、静岡県伊東市あたり。
大阪からだと滋賀県彦根市、三重県津市や松阪市、和歌山県田辺市、兵庫県赤穂市、京都府舞鶴市あたり。
名古屋からだと岐阜県高山市、長野県飯田市、静岡県浜松市、三重県志摩市、滋賀県大津市、福井県敦賀市あたり。ちなみに大津市のすぐ隣はもう京都市だ。
こう聞くとかなり近い感じがしてこないだろうか。
竹聯幇は、こうした恵まれた海上アクセスを最大限に活用している。
また、中国本土におけるいわゆる闇バイトにもかかわっているとされる。
数百人の中国人を「高収入の仕事がある」と国外へ誘い出し、カンボジア・プノンペンやシアヌークビルあたりで拘束し、詐欺電話や臓器取引、性的搾取を行うという事件が明らかになっている。
ゾンビたばこの流入
東アジアは竹聯幇の庭
ゾンビたばこは当初、2020年ごろに台湾で蔓延した。
容器を中国本土側で製造し、台湾側あるいは海上で製造したエトミデートのリキッドを詰めて完成させる、という方法だ。
ちなみに中国本土側では麻薬は死刑に値する重罪だが、これはご存じアヘン戦争の影響である。
教科書は結構大切なことを教えてくれるのである。
その後2023年ごろに台湾当局の規制が強くなったことから、今度は韓国で卸したらこれが思いのほかめちゃくちゃ売れてしまった。
当然韓国当局の目も厳しくなり、大量に撒けなくなってしまう。
そこで彼らが次に目をつけたのがまだ規制も緩く、台湾からも近く、マーケットもまあまあ大きい日本である。
そして日本へやってきた
先ほど触れた通り、竹聯幇は沖縄の旭琉會とも繋がっており、流入ルートも確保されている。先述の海上アクセスがここでも活きてくる。
なんと、台湾から沖縄への流入は瀬取りというきわめて古典的かつ確実な方法を使う。
瀬取りなら海上で見通しも良く、いざ取り締まりがやってきてもすぐ気づけるし、最悪海上に捨てれば良いのだ。
実際に沖縄県内では、数年前から本土に先立ってゾンビたばこが既に社会問題化していた。
日本には既に電子たばこの文化があるが、電子たばこの吸引機で気軽に吸えてしまうのがゾンビたばこの恐ろしさである。
さらに沖縄は他の地域と比較して若年層が割合として多く、島を出ない若者の中には、シージャー文化に代表される悪い大人との接点が多いことが指摘されている。
そこに「もともと医療用だ」「海外では普通」「覚醒剤じゃない」などといった触れ込みがあればどうだろうか。想像に難くないだろう。
しかも、厚生労働省が指定薬物として摘発を始めたのは昨年のこと。それまではなんとグレーゾーン扱いだった。
規制が緩いのは本当だったのだ。
こうして日本国内に流入したゾンビたばこは現在、西日本を中心に蔓延していると言われる。
そして、西日本である広島在住の若いアスリートと交わってしまった…。
若手の現役選手がアクセスできてしまうこと
ここでひとつ強く申し上げておかないといけないのは、今回彼がしでかしてしまったことに対して筆者として擁護するつもりは一切ないということ。
逮捕後に即、球団側は彼に対して野球活動の一切の停止を命じている。
ストーブリーグについても一家言どころかめちゃくちゃ言いたいことはあるが、本題ではないので喉元でぐっとこらえることとする。
置かれている環境
週刊誌報道の域を出ないのは承知であるが、羽月容疑者(※この表現を避けてる感のある風潮が嫌いなので敢えて厳しく)は割と浮き沈みの激しいタイプのようだ。2軍落ちするとすぐに音信不通になるらしい。
同年代の小園海斗が頭角を現し、レギュラーに定着したことへの焦りもあったようだ。
他競技に関しては存じ上げておらず、比較する気も咎める気もないが、NPBは割と喫煙率も高い印象がある。
アスリートが電子たばこの吸引機を持っていても違和感がない。
球団の管理説
日本野球界の老害代表、いな野球界のご意見番こと広岡達朗氏を中心に、球団の管理体制を問う声も聞こえてくるが、これに関しては一切聞く耳を持つ必要はないというのが筆者の意見だ。
規律がとれている球団ほど強いのであれば、それこそ胃で汗をかけとか真顔で抜かし、流川で羽目を外していたらファンのオヤジから練習しろとどやされてた時代の広島カープはきっと天下無敵を誇っていたはずだ。
それに、どんなにチャラかろうがどんなに憎まれ口を叩かれようが安定してAクラスに入り続ける(そしてCSとかいうガラガラポン制度でたまにあっさり負ける)、令和の巨人軍・福岡ソフトバンクホークスはどうなんだ。
なんでも、高校球児たるものこうであれみたいな古臭いイメージも、戦前にバンカラ扱いされてた野球のイメージアップのために、当時の一高(現在の東京大学)野球部が始めたものなんですってね。
以下、参考文献。
そもそも、昭和の終身雇用の時代ならまだしも、組織が個人を管理するという発想そのものが無理筋としか思えない。
鉄人衣笠の黄金山にある自宅やナンバープレートが晒されていた、プライバシーダダ漏れなNHKのドキュメンタリーが放送されていた時期と違って、容疑者個人の部屋まで球団関係者が立ち入って監視することも現実的ではない。
それこそ、きちんと自己管理を行っている大多数の選手にも失礼な話だろう。
25歳の若者の情報リテラシー
容疑者のプロとしてのキャリアは2019年に広島からドラフトで指名されたところから始まる。
今年のセンバツ出場が決定し、高校サッカー選手権も優勝した鹿児島県のスポーツの強豪、神村学園出身だ。
高卒ルーキーでそのままプロ入りとなれば、その情報リテラシーはいくら球団やNPBが教育を行おうが限界はある。
先述の沖縄のブルーカラーを中心とした若者と、認識がさして変わらない者も中にはいるだろう。しかも同年代の彼らよりも圧倒的に年俸が高いんだから、周りからおだてられやすい。
(※ちゃんとしている方も沢山いらっしゃるのでここでお詫び申し上げます)
昨年大問題になったオンカジ騒動だって同様である。
高校を卒業して親元や地元から離れて久しい。いくら定期的に帰省していても、浮き沈みが激しい性格ならばじわじわと削られる。
彼らは意外と同年代の若者と変わらないし、皆が思っている以上に孤独で繊細なのである。
そこに、百戦錬磨の台湾マフィアが絡んだらどうだろうか。
彼らにとって、赤子の手をひねるのと同義だろう。
最後に
今年の元日に亡くなられた久米宏さん。
日本のニュース番組におけるアンカーマンの役割を激変させた人物である。
彼は埼玉県出身ながら、生前は熱狂的な広島カープのファンであったことは広く知られている。
筆者はたまに想像する。
久米さんがまだご存命なら今回の件をどう伝えていたか...と。
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