TALES推薦レビュー(11/3)
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
私が読んだTALES作品の推薦レビューです。( #おすすめTALES )
アニス戦記~国王の母が、必ず殺される国の王妃~|蒲原二郎『アニス戦記』(Tales)
【推薦レビュー】王妃アニスは見事に国を治めた
国王の母は必ず殺される国で、懸命に生きる王妃アニス。
将軍として戦うくらいの男勝りだったアニスが、妻として母として成長していく姿が実に尊い。こういう賢い女性、行動力のある女性の活躍は実にすがすがしい。
冷たい人間らしくないと思われていた国王カリアスも、アニスを妻にしてから賢王に成長していく。
それにしても、なぜ国王の母(男の子を生んだ王妃)が殺されなければならないのか、その設定に驚いたが、読み進めていくうちに、なるほどと思えた。そして、それに逆らいながら懸命に生きるアニスが実に健気だ。
知恵と行動力をフルに生かして人生を切り開くアニスの姿に感動。
彼女が誠実だったからこそ、部下も彼女について行った。優秀な部下に恵まれたというよりも、部下も王妃とともに成長していく。
ひとつ前の推薦レビューにもあったが、最終話が圧巻だった。ハッピーエンドだ。見事にこの壮大な物語を書き終えた作者に大きな拍手を送りたい。ありがとうございました!
蒲原二郎『アニス戦記』(Tales)さんのnote記事はこちらです。
アドリブ・ホテル|藤谷とう
【推薦レビュー】失敗してもへこたれず、真面目に頑張る主人公に乾杯!
ハイテンションなお仕事コメディー!
主人公の幸緒が就職難の中ようやくもらえた採用は、怪しいホテル。その名もアドリブホテル。いや、どこにもアドリブホテルとは書いてなかった気がする。でも、このタイトルがすべてを物語っている。
主人公を採用した支配人、宝生はなかなかの完璧な人。そして、心の声を聞くことができるので、幸緒のボケにはことごとくツッコミを入れる。この会話のやりとりが楽しい。
幸緒の特技はアドリブ。料理は下手だがアドリブはうまい。それが生きるのがこのホテル。何せ、お客が変わった人ばかり。コスプレして役になり切って劇を進めてくる。それに対応できる幸緒はさすがだ。
ちなみに私はアドリブが苦手なので、彼女の爪の垢を煎じて飲ませてほしい。
彼女は失敗はするが、とにかくへこたれない。これが素晴らしい。真面目に頑張る人が結果を出すのは当然だ。いや、当然であってほしい。
いろいろミステリーな要素も各所に散りばめられていて、それを回収していくところが気持ちいい。特に、終盤の怒涛の展開には、ひょっとして、とか、そんな馬鹿な、とか、いろんな種類の感情を揺さぶられて楽しかった。
面白い、愉快、楽しい、そんなポジティブな思いを手にしたい人におすすめの物語。
藤谷とうさんのnote記事はこちらです。
人事部付 真田雪乃の議事録|亜麻布みゆ📕言の葉みゆフィーユ
【推薦レビュー】頑張る社会人一年生が会社を働きやすくする
働きやすさは誰のため?同期の声を拾い、会社を動かす若手の成長譚。
賃貸仲介管理を主力事業とするシロヤマ・コーポレーションの本社で働く1年目の新卒社員、真田雪乃。彼女が、同期の小さなSOSに耳を澄ましながら、会社を少しだけ良くしていく物語。
人事部にいたことがあるので興味津々で読んだ。人事部と言っても教育課だったので主人公のような業務をしている人をすぐ隣で見ていたというだけなんだけど。
そうそう。本社と営業の対立はこんな感じだった。人事部は現場に行かないと何もわからないよね。残業を減らすと喜ぶ人もいれば迷惑がる人もいる。困っていることに対応したら、それが逆効果になったなんてこともあった。そんなことで悩んでいる実在の同僚と宴会の席で話したことも。
1年目でこれだけのことができる主人公はすごい! そこが物語っぽいと思うけど、うまく行く話じゃないと読んでて面白くないもんね。
そして、心と心がぶつかって、柔らかくなり、それが恋に発展したりする。ああ、青春だ。
むずかしく考えずに読めるお仕事小説。営業も人事も、会社の組織のことも何もわからなくてもすらすらと読めてしまう作品。創作大賞のメディア賞を受賞できなかったが、それはニーズとシーズが合わなかっただけのこと。中間選考突破は伊達じゃない! その実力が存分に発揮された作品。おすすめ。
亜麻布みゆ📕言の葉みゆフィーユさんのnote記事はこちらです。
大聖女犬になる|野間栄子
【推薦レビュー】お犬様になった大聖女はあれやこれやで忙しい
勇者召喚の儀式でくしゃくしゃの顔をした足の短い犬に転生した大聖女ラナ。勇者とともに魔物を倒し、竜を倒し大活躍!
召喚された勇者の友人として犬になった前大聖女。勇者オザを巡るあれやこれやしたり、不馴れな新大聖女エレナのいろいろなフォローしたり、勘の鋭い神官アーサーにバレそうになったり、お犬様ラナは大忙し。
もし自分が犬になったら、これくらい自由にできるのかな。虐待されないように可愛く振る舞わなきゃ。それでも、竜は無理でも熊とは戦えるくらいの力があるといいな。
猫の次は犬が活躍するんだ。それくらいに考えていたら大間違い。中身は老女で大魔法使いで……などなどラナの無双が痛快でした。もう終わり? 続きを期待!
異世界ファンタジーはあまり得意じゃなかったけど、この物語は楽しかった。
野間栄子さんのnote記事はこちらです。
骸骨紳士と秘密のワルツ|星トラ子
【推薦レビュー】血と肉を持った骸骨紳士とリリアは呪いに立ち向かう
夜の墓場をさまようリリアは、不気味なワルツに誘われ、骸骨たちが踊る舞踏会へ足を踏み入れる。漆黒の衣をまとう骸骨紳士が告げるのは、「私の心を奪え」という衝撃的な言葉。恐怖と官能のはざまで揺れるリリアは、生者の世界へ戻る術を失いながらも、なぜかこの奇妙な紳士に惹かれていく。
骸骨や呪いという言葉が出てくるのでホラーだったら苦手だなと思いながら読み進めていくと、カテゴリ通りのファンタジー。しかもロマンス含みの展開。
だいたい、こういう設定の物語を読むと骸骨が夢に出てくるのですが、今回はなぜか紳士やゆかいな仲間たちの舞踏会の場面が出てきました。怪物でも死者でもないんです。感情を持った人間らしい骸骨、しかも、肉体を持ってました。
心を奪えと言われても、骸骨に心があるのかどうか、そこが心配だったのですが、そんなことは杞憂です。
そして、後半、呪いが明らかになり、正義は勝利します。そのあとの後日譚——エンディングがとてもやさしくて大好きです。これを書いてネタバレと怒らないでくださいね。ハッピーエンドです。
さあ、ワルツをいっしょに踊りませんか。シャル・ウィ・ダンス?
星トラ子さんのnote記事はこちらです。
今日の紹介は、以上5本です。
メンバーシップやってます。
メンバー特典記事で創作の裏側なども書いてます。
では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!