「食べる順番」を試しても、午後の眠気は消えなかった。犯人は、ひとりじゃなかった話
先に結論から書きます。
日中の眠気について、私はずっと「これさえ直せば消える」というわかりやすい犯人を探していました。
野菜から食べる。白米を減らす。空腹時間を保つ。
よく聞く方法は、ひととおり試しました。それでも午後に知的パフォーマンスが落ちる。
あらためて調べ直して腑に落ちたのは、犯人はひとりではなく、いくつもの要素が連動していた、ということでした。
偶然の重なり
以前、食事の重心を朝と昼に寄せて夜を軽くしたこと、早食いを改めたこと、そして筋トレを始めたことをnoteに書きました。
これらによって午後の眠気はサッパリなくなり、知的パフォーマンスを一日中維持することができるようになりました。
ここははっきりしています。
ただ、そのうちのどれが効いたのかは、実はよくわかっていませんでした。
夕食を軽くしたからか、食べる速さか、体を動かすようになったからか。
結果は明らかでも、要因は特定できない。
全部が少しずつ重なった結果のように見えます。
だからこそ逆に思うのです。
もしこのうちのひとつだけを変えていたら、変化は小さすぎて、効いたのかどうかも分からないまま終わっていたかもしれない、と。
狙いはバラバラなのに、同じ「午後」に返ってくる
興味深いのは、変えたことの「狙い」がそれぞれ別だった点です。
夕食を軽くしたのは、もともと夜の眠りを整えたかったから。
午後の眠気を直接どうこうしようとしたわけではありません。
筋トレは、生存予備力の確保のため。
早食いをやめたことだけが直接的に食後、特に昼食後の眠気を改善するための行動でした。
ところが、その後改めて調べたところ、狙いがバラバラだったこれらの行動が、実は同じ「午後の谷」の深さ、つまり集中力や判断力、決断力など知的パフォーマンスの維持に効いてくることがわかりました。
夜の食事が眠りに響き、その眠りが翌日の午後に返ってくる。
日中どれだけ動いたかが、食後の身体の反応の前提を変える。
別々に手を加えたはずの点が、いつのまにか一本の線でつながっていました。
身体は、連動したひとつの複雑なシステムだった
この経験で私が学び直したのは、まさにそこでした。
睡眠、食事、運動、そして午後の頭の冴え。
これらは独立した項目ではなく、互いに影響し合う、ひとつの複雑なシステムなのだと。
ひとつの数字だけを睨んでも、原因は見えてこない。
一食だけ、一つの習慣だけを切り出して眺めても、輪の全体は映りません。
原因が絞れないと、次の一手は見えにくくなります。
しかし、複数の要素が少しずつ重なって原因が見えづらい状態になっているとき、必要なのは決定打を一発で当てにいくことではなく、起きたことと、その前にあったものを、同じ時間軸に並べて眺めることでした。
「明晰な意思決定」の解説ガイド
守りたいのは、午後になっても判断が鈍らない状態、「明晰な意思決定」と呼んでいるものです。
「食べる順番も試したのに、それでも落ちる」。
その先の話を、一次文献つきの解説記事にまとめました。
効果の大きさや、なぜ皿の外まで見る必要があるのかは、そちらに整理してあります。
よければご参考まで。
▷ ガイド:食べる順番も試した。それでも午後に落ちる。血糖値スパイク「以外」の話
午後の眠気と血糖の関係は、こちらのガイドにも。
▷ 夕食が遅くて、大きい。その一食が、夜の眠りを浅くしているかもしれない
だから、横断して並べる仕組みを作っている
とはいえ、これを手作業で続けるのは簡単ではありません。
食事のアプリ、睡眠のデータ、運動の記録。
別々の場所にある記録を、午後の状態の隣に並べ直すだけでも、それなりの手間がかかります。
その手間を裏側で引き受けるために私たちが作っているのが、meiseki OS という仕組みです。
何を食べろ、いつ運動しろ、と指図する道具やコーチではありません。
散らばった記録をひとつの時間軸に束ね、「こういう夜の翌日は、午後が下がりやすいようだ」と、本人の記録から言えることだけを静かに映す。
決めるのは、いつでも本人です。
※本記事は私個人の体験と、一般的な生理の話であり、特定の食事法や治療を勧めるものではありません。体調や体重の管理に不安がある場合は、医療機関・専門家にご相談ください。
meiseki OS
