最高のハックと信じた「16時間断食」をやめ、朝食900kcalを食べる理由 meiseki OS #4
本連載でお届けしているのは、バラバラに管理されたヘルスケアデータを統合し、「仕組み(OS)」によって「今日、あなたがどう行動すべきか」の最適解を提示する『meiseki OS』の設計思想と開発ストーリーです。 今回は、睡眠の問題に対して「対症療法的な食習慣」でアプローチし、裏目に出てしまったエピソードです。
「朝飯前」という魔法と自己流アレンジ
私は以前、夜中に何度も目が覚めてしまい、翌朝の頭の働きに悪影響を及ぼすことに悩み、試行錯誤を繰り返していました。
ある時、インターネットで「朝食を抜くことで午前中の頭脳が最も明晰になる(甲田式半断食)」という情報を目にしました。中途覚醒が改善しなくても翌朝の脳の冴えを確保できるならと、「これこそ解決策だ!」と飛びつきました。
知人からの「インターミッテントファスティングがオートファジーして体に良い」という情報も後押しとなり、2023年10月頃から午前中の半断食を開始しました。ただし、空腹へのコーヒーの刺激を懸念し、「無糖ヨーグルトくらいならファスティングは継続できるだろう」と自己流のアレンジを加えていました。
午前中の冴えと昼食後のインスリンスパイク
この生活を取り入れてから、午前中は空腹感のおかげで頭が冴え、仕事中に眠くなることはほぼなくなりました。 一方で、午後は昼食後に眠気が襲います。「食後は胃に血流が向かうから仕方ない」と通説で自分を納得させ、タブレットを噛んでごまかしていました。 ところが、この眠気についてAIに質問したところ、返ってきた回答に戸惑いました。
「それは典型的なインスリンスパイクです」
私は「必ず野菜やタンパク質から食べている(ベジファースト)」と反論しましたが、AIからは「1食に20〜30分かけていますか? 一口ごとに箸を置いてください」と指摘され、多忙ゆえの「早食い」が血糖値の乱高下を招いている真の原因だと認識させられました。
また、AIは朝の無糖ヨーグルトについても指摘をし、「無糖であってもヨーグルトを食べた時点でオートファジーの効果はない。それどころか筋肉が分解されるカタボリックのリスクがあります」との回答でした。
よかれと思って実行していた自己流半断食や食習慣は、私にとってインスリンスパイクによる脂肪肝への悪影響やカタボリックが起きるリスクを抱え込む行為だと理解したのです。
フロントローディングへの切り替え
そこから私は食習慣を全面的に変える決意をしました。
当時、筋トレを開始していたこと、また中途覚醒を改善するために、「フロントローディング」という戦略へ180度方針転換しました。
フロントローディングとは、午前中もしくは昼食までの摂取カロリー比重を大きくすることです。私は現在、低GI食品を取り入れながら朝食で約900kcal、午前中の間食を含めると昼食の前までに1日摂取目標カロリーの半分にあたる約1,200kcalを摂取する習慣へと変更しています。食習慣改善や筋トレの効果もあり、朝からそれだけ食べても午前中も頭がスッキリしたままで、昼食後の眠気もなくなりました。
食習慣においても、「思い込みの努力」が結果に結びつかないばかりか、インスリンスパイクを誘発して脂肪肝を悪化させていた可能性があります。その状況を、データ分析とAIとの対話を通じて気づくことができたのです。
次回は、私を長年悩ませていた課題の一つ、「睡眠中の中途覚醒」の改善について、さらに深くデータとAIでハックしていったプロセスを配信します。
* "Clarity Health OS"は"meiseki OS"へ名称変更いたしました
本記事のベースとなった実際のデータや、AIとの対話記録(プロンプト等)は、Substackで公開(無料)しています。データの詳細なハックに興味がある方は、以下リンクからご参加ください。
Substack
https://substack.com/@takahiromasuda
