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ベトナム・ホーチミン旅行記 2日目後編

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ホテルから再始動

買い物に時間をかけていたら、気づけば午後3時になっていた。
ホテルの部屋におみやげを置き、湿度の高い気候の中で歩き回ってかいた汗をシャワーで流す。
朝からたくさん食べていたことに加え、適宜カフェで糖分を補給していたため、昼食のタイミングを逃してしまった。

少し遅くなったが、これまでとはエリアを変えて、行きたい店へと向かうことにした。
その経路上に観光スポットがあったので、少し寄り道。


メルヘンな配色

タンディン教会という、外壁がピンク色に塗られた教会。そのかわいらしい見た目から人気なスポットである。
ちょうど何か催しがあったのか、現地の人たちが次々とバイクで敷地内へ入っていく。
駐車するための待機列ができるほどの混雑。その間をすり抜けつつ、入り口へと向かう。

内部は西欧の教会そのもの

内部に入ると空気が変わったようだった。
ヨーロッパの教会を思わせる内装に、ここがベトナムであることを忘れてしまうほど。
見学を終え、ご飯を求めて再び街を歩き出す。


Bánh Cuốn Tây Hồ 127

今回の旅では、現地でしか出会えないような少し珍しいベトナム料理を食べたいと思っていた。
旅行前にいろいろ調べている中で見つけたのが、こちらの店。
目当てはBánh cuốn(バインクオン)。ライスペーパーにひき肉などの具材を包んで蒸し上げた料理である。
一人でも食べやすそうな量だったのも、選んだポイント。
写真付きのメニューを渡してくれたので、一番スタンダードであろうものを指さしで注文した。

タレにつけていただく

卓上にあるタレを小皿に入れてくれ、これにつけて食べるのだと身振りで数えてくれた。
教えられたとおりに一口いただく。タレは甘酸っぱく、朝に食べたBánh cănのものにも少し近い味わい。
もちもちした生地の中には、粗めに挽かれた肉の餡が包まれている。ごろっとした肉がよい。
中国料理の腸粉に似ているとの情報だったが、たしかに近しい味わい。
そして予想以上に心を掴まれたのが、茹でたもやしと刻んで混ざられた香草のつけ合わせ。
バインクオンとつけ合わせをまとめて箸でつかみ、タレにつけてほおばる。
肉のうま味に爽やかな香りが重なって、一気に異国感を運んでくる。初めて食べた料理だったが、とても美味しかった。

支払いの際に、感謝の気持ちをどうにか伝えたいと、Google翻訳でベトナム語の文章を用意しておいた。朝にも使った手法である。
突然スマホを差し出された店のおじさんは、はじめこそ怪訝そうな顔をしていたものの、文章を読み進めるうちに表情がみるみるやわらいでいった。
「Thank you, Cảm ơn」
互いに笑顔でありがとうと伝えあう。
言葉があることで通じることと、なくとも通じること。
その両方を感じられたひとときだった。


その後は、このエリアまでやって来た大きな目的である、アンティークショップのDeeritageへ向かう。
購入品の詳細は、またおみやげ紹介の際にまとめて紹介したい。
小一時間ほど滞在して、時間をかけてじっくり掘り出し物を探すのもありだと思う。
素敵なアイテムが多い上に、とにかく価格が安く、支払額の桁を勘違いしたほどだった。
アクセスは決して良い場所ではないのだけれど、それでも評判な理由に納得。


Chè Khúc Bạch Thanh

じっくりと買い物を終えたころには、外はすっかり真っ暗になり、雨も降り始めていた。
雨季真っただ中のホーチミン。ここまでは幸運にも雨に降られず散策できていたが、ここでついに雨に降られてしまった。
すぐには雨が弱まりそうになかったので、気になっていた近くの店でスイーツ休憩とすることにした。

「テイクアウトですか、店内ですか?」
「あ、ここで食べていきます」
写真つきのメニューを見るが、思った以上に種類があり、どれが求めていた品かわからない。
ここでもGoogle Mapの写真に頼ることにした。
「この写真のやつって、これであってますか?」
「そうですよ。できるまで少し待っててください」
無事に注文が通り、ひと安心。
会計をしていると、すぐにスイーツもできあがった。

ライチが抜群に美味しかった

地元で人気で、日本人の口コミでも高評価だった一品。
シロップ漬けの大ぶりのライチがゴロゴロと乗っており、その下には一口サイズの牛乳寒天。コーヒーやお茶やフルーツ系など、さまざまな味のものがミックスされているので、食べるごとに楽しい。
シロップ全体にライチの風味が感じられるのも良かった。
外の雨もいつしか落ち着き、十分にひと息つけたところで、ホテルへ向かって歩き出す。


Phở Hòa Pasteur

ホテルまでは3キロ弱。朝から一日中歩き回っていた頃もあり、さすがに足が疲れた。
帰り路の途中で夕食をすませてから戻ることにする。いただくのは、ベトナムの定番料理であるフォー。
街の中いたるところにフォーの店があるが、せっかくなのでミシュランにも掲載されているこちらを選んだ。

現地のかたたちでにぎわう広い店内。大半の席が埋まっている中、大きなテーブルの角が空いていたので、相席で案内された。
フォーは具材によって10種類近くあり、はじめは全部の具材がのったものにしようと思ったが、サイズがラージしかなかったため、お腹の空き具合から断念。
無難に牛肉のスモールにした。

卓上には、もやし、香草、ライム、唐辛子が盛られた皿。そして調味料セットが置かれている。
向かい側で夕食を楽しんでいた現地の家族の様子を観察したところ、これらを好きなだけ足して、自分好みにアレンジできるようだった。

旨みあるスープ

運ばれてきたフォーに、さっそく好きなだけ追加していく。
ライムはいつものごとく多め。香草は数種類あるようだったが、細かくはわからないので、適当に見繕ってちぎって入れた。
澄んだスープはあっさりしているのに旨みが深く、雨上がりを歩いてきた体に染み渡る。具材の牛肉も大ぶりで、満足感があった。
混んでいる店だったので、長居はせず、食事を終えて店をあとにした。


長かった街歩きの最後は、ホテルに近いスーパーに立ち寄る。
おみやげ探しと併せて、今夜ホテルで飲むビールを調達する腹づもりだった。
立地的にも地元の人たちが普段から利用するスーパーのようだった。
おみやげは軽くにとどめ、目的のビールを買いに酒コーナーへ行く。
暇そうにスマホをいじっていた青年の店員がこちらに気づき、声をかけてきた。
「こんにちは、このビールがおすすめですよ」
そういって指さしたのは、見慣れないラベルのビール。
「ベトナムのローカルビールですよ」
ベトナムにはたくさんのビールがあり、正直、別の銘柄にしようかとも思っていたのだが、彼を信じてカゴへ入れる。
後ほど調べたところ、フーダ(HUDA)という、ベトナム中部のフエで造られているビールだった。
そして、このスーパーだからなのか、それともベトナム全体の空気感なのか、店員との距離が近かった。別の売り場でも試食をすすめられた。
1缶は確保したが、もともと飲みたかったサイゴンビールも追加する。こちらは数種類並んでいたので、飲み比べることにした。
レジに並んでいると、現地の人が声をかけてくれる。商品が少ないなら、ファストレーンに行ったほうがよいとのこと。
ありがたく教えてもらった通りに移動し、スムーズに会計を済ませてホテルへ戻った。

部屋に帰って、まずはシャワー。その間にビールは冷蔵庫で冷やしておいた。

ビール3種類を飲み比べ

おすすめされて買ったフーダビールは、とてもすっきりとした飲み口。淡白すぎる気もするが、100円を切っている価格を考えれば及第点。
サイゴンビールは2種類。
ひとつはスーパーで大々的な広告がされていたCHILL。チルい感じはよくわからないが、こちらも軽やかな味わいのビール。
そして期待のSPECIAL。こちらは他と比べると旨みが強い気がした。
どれも総じて飲みやすく、気づけばしっかり酔いが回っていた。
最低限の身支度だけ済ませ、ベッドへ。
明日は早くも最終日。ギリギリまで楽しんでいきたい。

3日目前編へ続く


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