JR松山駅のアリーナ構想が消え、どう思った?【ミンナのデータ】アンケート結果
JR松山駅西側の多目的アリーナ整備計画の見直し、どう感じますか?
というアンケートを#ヒキダシが2026年5月5日〜14日で行いました。621人が回答をくださいました。ありがとうございました。
ハマスイ(愛南町)の「ふかうら真鯛のぶっかけ鯛丼」(100g×3パック) が1名さまに当たりました。ウラヤマシイ😃
JR松山駅のアリーナ構想は事実上撤回されました。
これまでの大まかな流れは以前まとめています。ご参考に。
JR松山駅には市民会館を移転する、という方向でしたが、野志克仁市長が2024年9月、アリーナ構想を発表し、そこから混乱します。
①愛媛オレンジバイキングスはJR松山駅に本拠を構えると断言してない
②市民会館の建て替え先は不明のまま
③基本構想→基本計画→実施計画という通常の流れになってない
ライター㋶が考えてたアリーナ問題はだいたいこの3点に集約されます。
(見当違いだったらすみません)
1年半、この状態が続いていました。
まず①から。
松山市が26年3月13日、松山駅周辺まちづくりプランを発表。

4月30日にバイクスのオーナー、サイボウズの青野慶久社長が撤退を表明。
会見の詳報を愛媛新聞がアップしています。
じっくり読むと興味深いです。
市長はモデルプラン発表時点(13日)にサイボウズのローコスト案は決まってなかった。
だからモデルプランを発表した、と話しています。
このプレスリリースが出た時が、サイボウズさんとして駅西側は難しいよという結論を出された時だというふうに判断しております。ですから3月13日の時は、まだサイボウズさんとしては、ローコストアリーナというのは、まだ固めてらっしゃらないときでありましたので、3月13日にはあのような私どもの発表になったということです。
愛媛新聞ONLINE
サイボウズもプランを考えていた。
だけど松山市は先に発表した。
そのプランを見てサイボウズが「だめだこりゃ」(いかりや長介調?)ってなったってことですよね。

Geminiはこんなのを生成
アリーナを松山駅で建てるか否かのボールはずっとサイボウズが握ったままだったように見えます。
松山市は100億円単位の税金を投入する話なのに、基本計画(25年7月)もモデルプランも、民間企業(サイボウズ)の確約を得ずに進めてたってことです。
仮にサイボウズが市に対してすご~く不誠実だったとしても(仮に、ですよ)、青野慶久社長が25年8月4日付のメディアで「松山にこだわらず」と表明して8カ月間、覚書レベルまで詰められなかったのでしょうか?
ちなみに松山市とサイボウズは同年9月、包括連携協定を結んでいます。
そのなかにはバイクスとの連携を通じて地方創生を目指すことも盛り込まれていますが、アリーナという文字はありません。
◆
松山市のアリーナ基本計画も改めて見ると、100メートル四方が必要という青野社長が示した条件は納得できます。
松山市車両基地跡地広域交流拠点施設基本計画ではアリーナ内部のレイアウトはこんな感じでした。正方形だ💦

あくまでこれは概念図ですが、28メートル✕15メートルのバスケコートと、付随するフロア部分(審判たちのデスク、メディアスペース、救護班待機所などなど)を今回の敷地に入れるのはかなり工夫が必要です。
つまり市もそれは前から分かっていたわけで。
最大でも幅は56メートルしかない。当然これに観客席が要るわけですから。

自治体が「やる!」と言ってるのに企業側が「もう少し考えましょう」という全国でも珍しい構図でした。
市長がアリーナを打ち出した後にバイクスのオーナーが変わった、という事情があったとはいえ異様な状況だった、と言えます。
◆
続いて②と③について。
先の会見で野志市長は以下のように述べてます。
フェーズが変わったというふうに思っています。 一旦、5000席の松山らしいアリーナを目指しましょう。そして文化施設については別途検討しましょう、というふうになっています。駅の西側の土地はサイボウズさんと一緒に計画をしていたんですけど、サイボウズさんのプランとは合致をしなくなったということで、別途にぎわいや交流を持たなすような施設を考えていくというフェーズに、新たな段階に入ったということです。
松山市民会館の移転先だったJR松山駅をアリーナ構想に変えたのは松山市です。
フェーズ(局面、段階)って言葉に違和感を感じます。
松山駅周辺地区車両基地跡地利用に関する基本構想(2015年)では、市民会館の移転先だったJR松山駅。アリーナなんて一言もない。
ところが基本計画では発注時にホールだったものが、アリーナ構想に化けてしまった。
一方、市民会館代替施設の議論は松山市文化施設の在り方検討会で進んでいますが、基本構想(JR松山駅にはある)も基本計画もない状態で進んでいます。
この検討会は立ち上がった時期や経緯からみて、28年3月閉館が決まっている市民会館の代わりが、松山駅にできないことが前提のように見えます。
仮にアリーナが先に建設されるのであれば、音響機材を使うイベントはアリーナに持っていくなど役割分担ができると思ったが、同じようなスケジュールとのことなので、
👆️以前書いたnote。
ただ、市のサイトを見ても移転先だった「松山駅がダメになったから代替施設を考えましょう」とはどこにもハッキリとは書かれてません。
そこは市役所の人のグッジョブ?
アリーナが頓挫することを検討会立ち上げ時(25年7月)にはすでに見越していた職員がおられたのかもしれないな、と邪推してしまいます。
ただ、アリーナに「回り道」したせいで市民会館の代替施設も、行政手続的に土台がしっかりしてないように見えてしまう。
26年度中に機能・規模などを示したモデルプランを策定する予定であり(以下略)
[門]「松山市民会館の代替 早急に」にお答え 松山市文化・ことば課長
JR松山駅のホール(文化施設)の基本構想はある。
でも基本計画はない(アリーナに化けた)。
どこにつくるか未定だが文化施設のモデルプランをつくる。
でもJR松山駅に戻るかも。
基本計画はないけど。
👆️これを「フェーズ」って言われても。
この#ヒキダシのnoteはあまり批判とかしません。
ですが、行き当たりばったり、って言葉しか浮かびません。
◆
野志市長はこんな発言もしてます。
基本構想との整合性。基本構想に基づく5つの機能(文化創造、活動支援、にぎわい交流、交通アクセス、防災)を持つ施設の整備を一貫して目指してまいりました。
ホールだった基本構想を軽視した(したように見える)のに、ここで基本構想って言葉が出てきてます。
一度は捨てた(ようにしか見えない)基本構想をリサイクルするのでしょうか?
ただ、もともとの基本構想に戻ったからOKではないと思います。
アリーナに化けた基本計画の策定費用は2800万円(参考見積金額なので実際の費用は前後します)
さらにモデルプラン策定やサウンディング(聞き取り調査)などに25・26年度で計1億1385万円(参考見積金額)。
これはアリーナ構想だけに使うものではないですし、野志市長もこれまでの議論があるので「ゼロではない」と会見で繰り返しています。
ですがアリーナ構想を推し進めたことで、確実に市財政の損失はあるはずです。
市民会館閉館後に代替施設ができるまでの空白期間も、短くて済んだ可能性があります。
アリーナ構想自体がダメだったとは思いませんが、結局①~③の問題点は改善されないままだったように見えるので、回り道の代償は小さくないと思います。市議会などの議論に注目です。
◆
アリーナ計画見直しについて#ヒキダシのアンケートは以下の選択肢でした。
妥当だと思う
どちらとも言えない
見直しは望ましくないと思う
回答は圧倒的に「妥当」が多かったです。
詳しい比率は👇️でご確認ください。
ただこの「妥当」は、野志市長の今回の断念という判断を賞賛しているのか、アリーナ構想にもともと反対だったので妥当ってニュアンスなのか、そこは分かりません。
アンケートって難しいですね。
◆
Bリーグのホームアリーナ検査要項によると、チャンピオンシップ決勝には8000席以上が必要とされています。
サイボウズが示した案ではバスケの座席数は6345。プレミアリーグのプレイオフ決勝に進むことは想定されていない、ってことになります。
100億円というリーズナブルなアリーナですが、ちょっと夢がないかも、と思いました。
一方で市モデルプランでは「公設民営なら5000席規模」と示されてましたが、野志市長は以前8000席でもいけると発言していました。松山駅アリーナが幻となった今振り返ると、実現性はともかく夢だけはあったんだな、と。
以上です。
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