人間関係で大切なのは「話し合い」ではなく、「○○合い」…!【鈴虫寺レポ】
久しぶりに、京都の鈴虫寺(妙徳山・華厳寺)に訪れました!ここは、どんな願いでも叶えてくれる幸福地蔵様や、一年中鈴虫が鳴いていることで有名なお寺です。
今回わたしが行こうと思い立ったのは、ドイツから日本に来てくれた友人と京都ならではの思い出を作れたらいいなというのが一つ、そして、何を隠そうわたしは絶賛婚活中のため、幸せな結婚を幸福地蔵様にお願いするためです…!(〃´∪`〃)ゞ照

鈴虫寺では、単に参拝をするだけでなくて、和尚様の説法を聞く時間が設けられています。お寺の本来の役割を大切に守ってこられているんですね。
また禅宗の茶礼というおもてなしの考えに基づき、お茶とお茶菓子まで出してくださいます…!
その説法の時間が本当に素晴らしく、また面白く、ためになったなと思いましたので、わたしの感想や考えたことをここでシェアさせていただこうと思います。
もちろん皆さんが直接聞かれるのがいちばんだと思いますので、この記事を読んで、鈴虫寺に行ってみたいという方が増えたら嬉しいです!
では最後までお付き合いください~。
すべての悩み事は「人間関係」である
お寺に来るたくさんの方の悩みを聞かれている和尚様いわく、それらは千差万別のようでいて、どれも結局は人間関係の問題であるそうです。
きっと今も昔も変わらないですし、世界中のどこでも同じですよね。
わたしの好きな心理学者のアドラーも同じことを言っていましたし。
どれだけ科学技術が発達して、便利な世の中になっても、人間はたいして変わらない。むしろ、個人主義的な考えの人が増えたことによって、わたしたちのエゴはより肥大化しているというわけです。
今も昔も、人間はどうやったって争ってしまう生き物のようです。
文明が発展するのならば、それを扱う人間もアップデートされなければならないと和尚様は言われます。
その役割(=人間の精神的な成熟に対して貢献すること)を担うのが宗教であるはずなのに、今も戦争が続き、対立、分断を煽るような人たちばかり、誹謗中傷を繰り返すような人たちばかりなのは、情けないことですとおっしゃっていました。
少なくとも、そうやって宗教の意義や自らの使命を、わたしたちにわかりやすく伝えてくださる和尚様に会えたこと、それ自体がありがたかったなと思いましたよ。
「自我」と「無我」
仏教の教えには「無我」というものがあります。
わたしが上手く伝えられるかわかりませんが、自分の意志・主張が強くある状態が「自我」であり、そういった自分中心の執着やこだわりを手放すことが「無我」であると理解しています。
「無我」と聞くと、虚無というか、自分を失って空っぽになってしまった人のように聞こえるのですが、そうではなく、すべてのものは互いに関わり合って成り立っているという仏教の根本的な教えなんですよね。
こういった仏教思想・東洋哲学に興味のある方は、書籍『自分とか、ないから。』がおすすめです。
といっても、頭では理解しつつも、これを自分のライフスタイルに落とし込むのは時間がかかりそうなんですが…。
なにせわたしは、それはそれは超ド級の自我を持っている自覚があるわけです、ハイ。
なので、同じく強い自我を持っている方とぶつかり合い、傷つけ合い、疲弊してしまう…(最初こそ強烈に惹かれるのも、こういう刺激的な人だったりするんですけどね)。
あるいは、関係の中でこの自我が抑圧されて、自分らしく生きられないと嘆き、逃げ出したくなってしまう…これが人間関係の悩みの本質なんだなと、何度も仏教の教えに触れるうちに、だんだんと腑に落ちてきた感覚があります。
ただ自分の意志や主張があるって、決して悪いことではないと思うんです。恐縮ながら、わたしは「”自分”を持っていてかっこいい!」と褒められることもあります。
とくに大きいのは、海外で生活した経験かなと思います。これまでに滞在した欧米の国では、わたしがどんな人間であるか、何を必要としているか、何が不要なのかをハッキリと示さなければ、サバイブできないんだ…!と強烈に実感してきました。それが外国語習得の強いモチベーションになってきた側面もあります。
つまり、わたしにとって自我は自分を守るための鎧でもあり、これがなければ、わたしがわたしでいられない、わたしの存在を証明できない、わたしの存在意義ってなに…?そんなレベルまで、自分に浸透してしまっているものでもある気がします。
そんなわたしに、和尚様はハッとする言葉をくださいました。
必要なのは「話し合い」ではなく「聞き合い」
そうです、わたしたちは互いを理解しようと言いながら、結局自分が話すことを望んでしまっていませんかね…?
(とくに女性…!笑)
わたしたちは、話すことが大好きです。自分の話が大好き。
自分が大好きなんです…。
人間関係を円滑にする方法は「話し合い」であると信じ込み、「話し合いができる人がいい~!!」と声高に主張するみなさん…!笑
少し耳が痛い言い方をすると、それってわたしの主張を受け止めてくれる聞き上手で都合のいい相手を探しているだけになっていないでしょうか…。
和尚様はこうした指摘をユーモア交えて軽快に話されるので、とっても素敵でした。
豊かで幸せな人間関係に必要なのは、相互理解であり、そのために必要なのは、何よりもまず相手の話を聞くこと。相手を知ろうとすること。
今回鈴虫寺に訪れて、いちばん心に沁みたのはこの言葉でした。
さっそく、絶賛夫婦喧嘩をしている両親(オイ)に伝えてみたのですが、相手に問題があると信じて疑わない二人なので早々うまくはいきませんでした…苦笑
かくいうわたしも、こんないい言葉を聞いたよ!!とぶつけるばかりで、彼らの事情や思いを聞こうとできていなかったのかもしれません。
まだまだ、人生修行の旅ですね。
まあうちの両親のことはいい大人なので二人に任せるとして、わたし自身が実践していくことをここに宣言します!
婚活するぞと意気込んでいる今のタイミングで、この話を聞けたのは本当にラッキーだったと思います。
そうでなければ、やっぱりわたしは自分の話ばっかりしてしまい、自分のペースでここに行きたい、あそこに行きたい、会いたい、気持ちをわかってほしい、などなどぶつけてしまったであろうからです…。
それに「聞き合い」のスタンスは仕事でも活かせますよね。
仕事でも、教育でも生きる「聞く力」
わたしは教育に携わる仕事をしていますが、「教える」という、こちら側の行為にだけ集中してしまっては、学習者のためにならないんですよね。
とくにシドニーでTESOL(英語教授法)を学んだとき、学習者からいかに情報を引き出すか、というテクニックに感銘を受けました。
今回、そのときのこととも結びつき、まさに点と点が線でつながったような感覚になりました。
なので学習者が何をすでに理解していて、どこでつまづいているのか、そこを聞き出す力が、わたしたち教育業界で働く者に必要な、本質的な能力なんだと思います。
そしておそらくビジネスでも同じ。
自分(弊社)の強みはこれだから、これを売り出そう!とガンガン攻めても、誰にも求められていないものであれば売れるわけがないんです…。
なのでとにかく、声を聞くことが大事なのかなと。
マーケティング用語とかビジネス用語とかっていろいろありますが、紐解いていくと、こういう人間関係の本質的なところに行きつく感じがありますね。
そして幸運なのは、その「聞く力」は才能によらずとも、わたしたちの誰もが後天的に身につけていけるものだということです…!
「命」そのものに敬意を払うこと
最後に、最も大事なを学びをシェアしようと思います。(あれ、さっきもいちばん心に沁みたなど言ってしまいましたが…)
わたしたちの社会は、悲しいですがフェアではありません。生まれも育ちも、才能も、みんな違うからです。
でも一つだけ同じものがあると和尚様はおっしゃいました。それが「命」そのものの価値です。
これは社会的なステータスや、生まれ育ち、民族、年齢、障がいの有無などに関係がなく、みんなが等しく持っていて、尊重されるべきもの、と言われました。
よく考えれば当たり前なのですが、これを真っ向から言ってくれる人は大人になって意外といなかった気がします。
わたしたちは社会で生きていく中で、無意識に優劣をつけてしまいます。
とくに今のわたしは、転職も考えたり、婚活もしたり、そういう中で自分の”市場価値”はこのあたりかな~なんて考えることが癖づいてしまっていて…(´;ω;`)
そんな中で、あらためてまっすぐ心に刺さる言葉でした。
こういう言葉を聞いた日は、すぐ隣にいる見知らぬ人たちに優しくなれる気がしました。
帰り道は、お年寄りに席を譲ったり。(安直すぎて恥ずかしいですが…笑)
いつもよりも人の親切に敏感に気付き、感謝できるようになったような気がしました。
この純粋な思いをすぐに忘れてしまわないようにしたいですが、忙しい日々の中ですぐに塵が積もってしまうのが人間の心…。
だからこそ、思い出すためにお寺や神社に参拝することに意味があるんだなと最近は思っています。
素敵な限定御朱印
最後にちょっと鈴虫寺の観光地としての魅力もPRしたいと思います。笑
わたしは御朱印集めが趣味で、もうそろそろ御朱印長が1冊埋まりそうなのですが、もちろん鈴虫寺の御朱印もいただいてきました!
今は、開山三百年ということで記念の限定御朱印がいただけます。
キラキラしていてとっても美しいです…!

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