キャッシュフロー計算書の読み方|営業・投資・財務の「+−」で会社のフェーズがわかる【やさしい決算書④応用】
決算書は、黒字でした。
なのに、その月の支払いに回す現金が、足りなかったんです。
会社で、海外の子会社の資金繰りを任されていたころの話です。
帳簿の上では、ちゃんと儲かっている。でも、お金がない。
あのときの冷や汗は、今でも忘れられません。
この記事は、副業や小さな商い、会社の数字が気になりはじめた方に向けています。
「決算書、開いてはみたけど、どこを見ればいいのか分からず、そっと閉じた」。
——そんな経験のある方に。

入門編(④)で「キャッシュフロー計算書(C/F)ってなに?」を見ました。
今日は一歩進んで、たった3つの符号で、会社の"今"を読む方法です。
慣れると、30秒で会社の状態が見えるようになります。
🟩 POINT│利益が出ていても、現金が足りないことがある?
「黒字倒産」という言葉を聞いたことはありますか?
利益が出ているのに、手元にお金がなくて倒産してしまう──そんな事例が、実際にあるんです。
このナゾを解くカギが、「キャッシュ・フロー計算書(C/F)」です。
今回はこのC/Fについて、やさしく解説していきます😊
🟩 C/Fは、お金の流れを「3つの箱」に分ける
C/Fは、現金の出入りを3つに分けます。
・営業CF=本業で稼いだ/使ったお金
・投資CF=設備や資産を買った(売った)お金
・財務CF=借りた/返した/配当したお金
そして、ここが今日の本題です。
この3つの箱が、それぞれプラスかマイナスか。その「符号」だけで、かなりのことが読めます。
決算書のC/Fのページで、各区分のいちばん下にある合計。
そのプラス・マイナスを、3つ拾うだけ。むずかしい計算はいりません。
🟩 符号は、会社の「意思表示」として読める
ここが、私がいちばん面白いと思っているところです。
3つの符号は、ただの計算結果ではありません。
会社が「何を選んだか」が、そのまま出ています。
・営業CFが+なら → 本業で、ちゃんと現金を生めている
・投資CFが−なら → 未来のために、お金を使う側にいる
・財務CFが−なら → 借金を返したり、配当したりする余裕がある
つまり符号を読むことは、その会社の"今の戦い方"を読むことなんですよね。
🟩 まずは3つの基本パターン
代表的な並びは、この3つです。

たとえば「−−−」が続く会社は、貯金を切り崩して暮らす家計と同じ。
今すぐ倒れなくても、放っておけない状態だと、符号だけで分かります。
🟩 もう一歩:こんな並びも読める
慣れてきたら、こんなパターンも見えてきます。
営業+/投資−/財務+
本業で稼ぎ、投資もし、さらに外部から資金を入れて攻めている。
強気の拡大局面です。うまくいけば大きく伸び、外せば苦しくなる、勝負どきのサイン。
符号の組み合わせを「会社の戦略」として読む。
ここまで来ると、決算書がぐっと面白くなります。
🟩 副業でも、同じ目が使える
これは、大きな会社だけの話ではありません。
あなたの副業でも、お金は「本業(売って稼ぐ)/投資(仕入れ・道具)/資金(借入・自己資金)」で動いています。
・売って、ちゃんと稼げているか(営業)
・次のために、使えているか(投資)
・借りに、頼りすぎていないか(財務)
スケールが小さくても、見る目はまったく同じです。
「全部マイナス=取り崩し」になっていないか。
それを意識するだけで、危ない兆候に早く気づけます。

さいごに
今日いちばん伝えたいのは、これです。
決算書は「全部」読まなくていい。まず3つの符号だけ見れば、会社の体調はつかめます。
あの日の私のように、黒字の数字に安心して、足元のお金不足を見落とす。
それは根性でも運でもなく、ただ「見る場所」を知らなかっただけなんですよね。
営業・投資・財務。3つのプラスマイナス。
そこだけ見る。今日はそれだけ持って帰ってもらえたら、じゅうぶんです。
あなたが気になる会社(あるいは自分の事業)は、3つの符号、どんな並びになりそうですか?
コメントで教えてもらえたら、うれしいです。
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