入院日記①突然の腸閉塞&鼻チューブ地獄
まさかの緊急入院!!
それは爆食の翌日に……
入院前夜の激痛
カレービュッフェで大盛り3杯食べたのが間違いだった。
その前の日も、昼にうな重の特盛、夜に居酒屋でハメをはずし、爆食ロードを突っ走っていた。
帰宅後、お腹がめっちゃ痛くなる。
寝れば何とかなるだろうと思って床に就くが、無視できるような痛みではなく、腹下し用の効き目がある薬を飲んだけど治まらない。
それに、いつもだったら下腹部が痛くなるのに、ずっと胃のあたりが痛い。
試しに胃薬を飲んでも良くならない。
こんな事は初めてだ。
真夜中の暗い部屋でスマホをチェック。
もしかしたら急性胃炎かもしれないと結論づく。
そして、痛みのせいで一睡も出来ないまま夜が明ける。
これが今回ツラかった出来事のトップ3には入る。
救急車デビュー
行動を起こさなければならない朝。
歩けるけど、心電図みたいなリズムでお腹の痛みが刺激してくる。
自転車に乗って病院まで行くのらツラそうだな……待ち時間も長いし。
思い切って119番に電話してみた。
自宅前に停まった救急車。
隊員が出迎えようとするが、玄関から外出の準備を整えまくった僕が出てきたので「あ、自分で歩けるんだ……」という顔を一瞬した。
僕としても申し訳なかった。
はい、歩けるんです。みたいな感じだ。
救急車で駅近くの病院に行く。
さて降りますか……と体を起こそうとするが、救急扱いなので車イスに乗せられた。
まあ楽だけど申し訳ないな。
ただの急性胃炎なのに。
この時はそう思っていた。
イケメン医師との遭遇
思ったより若い医者が現れた。
救命病棟24時で着ていたような服だ。
診察されながらも、僕は彼に対して「背も高くて顔も整ってるし、おまけに医者って、だいぶモテるだろうな」と思っていた。
そんなイケメン医師は「まあ、普通に話せてるし、立って歩けるようなんで、大した事はないと思います」とクールに言ってくる。
おそらくタクシー代わりに救急車を使う輩もいるだろうから、僕もその類いかとして塩対応されたのかもしれない。
「一応、救急で来たんでレントゲン撮らないといけないんです」
と、マニュアルに沿ったやり方に付き合う。
車イスを押されながら階を移動する。
待合室は混雑していて、その人たちを抜かしてレントゲン室に入っていく。
まるでディズニーランドのプレミアアクセスのようだ。少し優越感を覚える。
診察室に戻って来ると、僕より先に届いたらしいレントゲン写真を数人が囲って見ている。
さっきまでイケメン医師だけしか相手してなかったのに、何か急にギャラリー増えたぞ。
僕は車イスを押されて彼の前に来た。
イケメン医師がこちらに向き直る。
「あの、さっきまで分からなかったのですが、腸閉塞です」
ん?
急性胃炎じゃないの?
写真を見ながら解説される。
「腸の一部が飛び抜けてますよね。これは消化出来ずに詰まってありえない方向にはみ出してるんです。そのせいで腸に送れない食べ物が胃で止まり、パンパンの状態です」
うわあ、そうなんだ。
「本当はそんな普通に話せたり歩けたりしないくらい痛いはずですが、そうじゃなかったから先ほどは大した事ないと言ってしまいました。すみません」
まさかの謝罪が繰り出される。
僕はとりあえず、これからどうやって治すのか、薬か何かあるのか尋ねる。
「入院です」
はい?
えっ!
入院!?
有無を言わさず、僕は人生で初の入院をする事になった。こんな強制的に入院が決まるとは予想外だった。
鼻チューブ地獄!!
ツラかった出来事の第1位がこれだ。
僕は処置室に連れて行かれた。
そこで消化器内科の先生が現れる。
天然アフロヘアの男性で、ワイルドなコウノドリといった感じだ。
処置台の上に寝かされる。
鼻からチューブを入れて腸の入り口まで差し込み、溜まった消化液やガスを抜き、腸の動きを元に近づけるという戦法を取るらしい。
胃カメラは何回か経験があるのでヘッチャラだと思っていた。
口からも鼻からも入れた事がある。
だが、今回はその時と確実に違うシチュエーションであると気づいていなかった。
そう、以前の胃カメラでは数時間前から食事を取らないという準備をしていたのだ……。
鼻チューブが食道を通る。
アメを飲み込んだ時みたいな硬くて嫌な感触が胸の中を通る。
体内を上手く進行する為に、チューブの中にカメラも仕込まれていて、それを器用に操作しながらちょっとずつ押し込んでいく。
チューブが胃に到着してからが地獄の始まりだった。
嘔吐の連続である。
胃の中が刺激され、断続的なマーライオンとなってしまう。
しかもなかなか胃の出口が見つからなかったり、穴が小さかったりして苦痛がずっと続く。
僕は泣きながら嘔吐し続ける。
こんな事は2度とゴメンだ。
もう絶対に爆食はやめよう。心の底からそう思った。
すると処置を続ける先生が、
「しんどいだろうけど頑張って。俺もしんどい……」
と言ってきた。
そうか、お互い様か。
でも絶対こっちの方がしんどいよ。
そんなこんなで、1時間半くらい戦いは続いた。
ようやくチューブが腸まで届いたみたいで、処置は終わり。
看護師が来て「よく頑張ったね〜」と放心状態の僕を慰める。
合計で2リットルくらいの内容物を吐き出したと言われた。
カメラだけが引っこ抜かれ、しばらくチューブはつけたまま生活するという事実を知らされた。
ちなみにチューブの根元はマシンに繋がれている。

引き続き胃液やガスを抜く為の機械らしい。
移動の際はこれも引いていく。
地下アイドルが衣装を入れてるキャリーケースみたいだ。
だいたい1週間近くは入院すると告げられ、スケジュールが狂いまくると絶望した。
次回予告
▽鼻チューブによる第2第3の被害
▽ほんとにあった教授の総回診from白い巨塔
▽レベルアップしていく病院食
▽刑務所みたいな環境
などなど……
ちなみにご安心して欲しいのだが、この出来事は2023年秋の話。(ズコーッ!)
いつか細かく記そうと思っていたので、今回の運びとなった。
これを読んで、食生活を見直したり健康意識を高めたり、仮に入院した時の備えなどについて考える機会となれば幸いだ。
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