「家族で乗り越える」と決めた日/人生の転機㉒
いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。
少し間が空いてしまいましたが、「人生の転機」シリーズの続きを投稿します。
このシリーズでは、看護師として働いていた私が、家族との時間や働き方、生き方を見つめ直してきた道のりを、実体験をもとに綴っています。
前回の記事(第21話)では、壮絶なつわりで入院することになった頃のお話を書きました。
初めて読んでくださる方は、第1話から読んでいただけると、より流れが伝わると思います。
今日も最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
入院して毎日点滴を受けていた。
食欲はほとんど戻らず、少し口にするだけでも気持ちが悪くなる。
「入院すれば少しは楽になるかもしれない」
そう思っていたけれど、現実は違った。
病院にいても、家にいても、心は休まらなかった。
残してきた夫や子どものことが気になり、落ち着いて休むことができなかった。
シャワーを浴びるだけで息が切れ、トイレへ行くだけでも体力を消耗する。
「こんなにも体力がなくなるんだ…」
自分でも驚くほど、体は弱っていた。
それでも、家族のことが心配だった私は、2週間ほどで退院することにした。
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退院後は、そのまま仕事へ復帰した。
相変わらずつわりは続いていた。
食事は思うように取れず、少しずつ食べられるものを探しながら過ごす毎日。
それでも、
「生活を維持しないといけない。」
その思いだけで、なんとか毎日を乗り切っていた。
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そんなある日、夫から話があった。
「もうすぐ長期実習が始まる。このまま仕事を続けながら実習をこなすのは難しいかもしれない。」
その言葉を聞いて、私はすぐに理解できた。
私自身も看護学校で実習を経験していたからこそ、その大変さが痛いほど分かっていた。
実習が始まれば、朝早く家を出て、夜遅くまで記録や課題に追われる毎日になる。
仕事との両立は、現実的ではない。
夫婦で何度も話し合った。
そして出した結論は、
夫は仕事を辞めて実習に専念する。
私は産休に入るまで仕事を続け、家計を支える。
それが、そのときの私たちにできる最善の選択だった。
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実習が始まると、想像以上に忙しい毎日だった。
朝早く家を出て、帰宅するのは夜遅く。
疲れ切った表情で、それでも必死に机へ向かい、記録を書き続ける夫。
その姿を見ていると、
「私も負けていられない。」
自然とそんな気持ちになっていた。
つわりで思うように動けない日もあった。
仕事、家事、育児。
決して楽ではなかった。
それでも、お互いが今できることを精一杯やろう。
そんな思いで、私たち家族は毎日てんてこ舞いになりながら、一日一日を必死に過ごしていた。
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振り返ると、あの頃は心の余裕なんてまったくなかった。
それでも、同じ方向を向いて支え合おうとしていた時間は、私たち家族にとって大切な土台になっていたのかもしれない。
あの時は気づかなかったけれど、一人が頑張るのではなく、家族それぞれが自分の役割を果たそうとしていた。
それが、私たち家族の「チーム」としての始まりだったのかもしれない。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
このシリーズが、誰かの心を少しでも軽くしたり、「一人じゃない」と感じてもらえるきっかけになれば嬉しいです。
「人生の転機」シリーズは、まだ続きます。
よろしければ、次回も読みに来てくださいね。
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