8インチ2発アンプは本当に弱いのか?|FENDER JAPAN SVD-20CEの話
ギターアンプの世界には、なんとなくの「常識」があります。
12インチが正義。
最低でも1発、できれば2発。
8インチは練習用。
僕も、なんとなくそう思っていました。
でも、手元にあるアンプは違います。
FENDER JAPAN SVD-20CE
8インチが2発入っている、小さなコンボです。
真空管も一本搭載しています。
正直に言うと、最初は少しナメていました。
「まあ、家で弾く用だし」と。
ところが、弾いてみると妙に気持ちいいんです。
まず、反応が速い。
ピッキングした瞬間に音が出る感じがあって、
もたつきがほとんどありません。
コンプレッションも強すぎず、
弾いたニュアンスがそのまま出てきます。
あとは音がでかいです。
このサイズでこんなに鳴るのかと、ちょっと笑ってしまいましたw
アンプの歪みはあまり綺麗ではないので、基本はクリーン寄りで使っています。ペダルを使って音を変える感じ。
そういう意味ではJCっぽい扱いができます。
以前、居酒屋しのちゃん(都営浅草線本所吾妻橋駅そば・美味しいよ!!)にて友人のMarcyさんが作ったプリンストン系のアンプを弾かせてもらったことがあります。
あれは本当に速くて(見た目の割に重いですがw)
弾いた分だけ音が出るようなアンプでした。
この8インチ2発のアンプも、そこまで極端ではないですが、
方向としては少し似ている気がします。
弱点もはっきりしています。
迫力が出ません。
いわゆる「ドーン」という低音の押し出し。
12インチで感じる、あの空気を押す感じ。
それはやっぱり足りません。
特にファズを使ったとき、
音は良いし扱いやすいのですが、
どうしても「壁の厚み」が薄く感じます。
メタルとかのズンズンズンズン、ダウンピッキングとミュートでやるやつ、
あれができないんですよねえ。
雰囲気が出ません。
ここで思ったのですが、これは単純な音質の問題ではなくて、
音の“スケール感”の違いなのかもしれません。
12インチは空気を押す音。
8インチは反応する音。
大きいスピーカーは広がり、
小さいスピーカーはまとまり。
そんな違いがある気がします。
では、8インチは弱いのか。
多分、そういう話ではないと思います。
役割が違うだけです。
むしろ家で弾くことを考えると、
このサイズ感はかなりちょうどいいです。
音量を上げなくても音がまとまりますし、
輪郭もはっきりしています。
録音もしやすいです。
「使える音」という意味では、
こういう方が優秀な場面も多いのかもしれません。
特に家では。
8インチ2発。
弱いと思っていたけど、
これはこれで完成された形なのかもしれません。
せっかくなので、遊び倒してみようと思います。
ちなみにスピーカーを交換する案もあったんですけどね…。
