【AIにまかせる技術】見えているものしか、返せない|AIの視界
AIに同じことを聞いても、場面によって、返ってくるものの出来がずいぶん違う。そう感じたこと、ありませんか。
さっきは的を射たことを言っていたのに、次はやけにぼんやりした答えが返ってくる。こちらの聞き方は、そんなに変えていないのに。
それはたぶん、AIの調子ではなくて、そのとき「見えていたもの」の違いなんだと思います。
じゃあ、AIは返事を書くとき、何を見ているのか。今日は、それを並べてみます。
▶ 前回の記事はこちら。
👀 返事は「実力」より、見えているもの
AIは、その瞬間に見えているものを材料にして、返事を組み立てています。
だから、同じAIでも、見せた材料が違えば、返ってくるものは変わる。「このAIは賢いか」より、「いま何を見せているか」のほうが、効いてくることがあります。
賢さの問題だと思うと、AIのほうを変えたくなります。でも、見えているものの問題なら、こちらの手で変えられる。そこがちょっと、希望のあるところで。
🗂 AIが見ているもの、だいたい5つ
並べると、だいたいこのあたりです。
いま渡した指示や前提。あなたがそのとき伝えたこと。
覚えていること。前に話したことや、好み(このあたりは前回の話です)。
その場の資料。貼りつけた文章や、渡したファイル。
これまでの会話。いま開いているチャットの、ここまでの流れ。
使える道具。検索したり、ファイルを開いたり。AIによって、できることが違います。
この5つが合わさったものが、AIの「視界」です。返事は、この中から作られている。

🔦 見えていないものは、入らない
当たり前のようですが、見えていないことは、返事にできません。こちらの頭の中にあっても、渡していなければ、AIにとっては無いのと同じ。
逆もあります。余計なものまで見えていると、そっちに引っぱられて、話がずれていく。
だから、何を見せて、何を見せないかを選ぶ。この連載でやろうとしているのは、つまりそういうことです。むずかしい設定の話ではなくて、視界に何を置くか、という話。
✍️ 今日、ひとつだけ
手持ちのAIとの会話の途中で、こう聞いてみます。ChatGPTでも、Claudeでも。
いまの返事は、何をもとに書きましたか。私やこの会話について、何を見て使っていますか。
たぶん、いくつか挙がってきます。渡した指示、これまでの会話、貼った資料、覚えていること。それが、いまの視界です。
見てほしいのは、それが思ったより少ないか、多いか。入っていてほしいものが、抜けていないか。そこが分かると、次に何を足せばいいのかも、見えてきます。
ぜんぶ正直に答えてくれるとは限りません。それも含めて、へえ、と思えたら、今日はじゅうぶんです。
🍵 おわりに
次回は「文脈は有限(量とコスト)」。じゃあ、たくさん見せれば見せるほどいいのかというと、どうも、そうでもないらしくて。そのあたりを、確かめてみます。
見せるものを、自分で選べる。それが分かっただけで、今日はもう収穫だった気がします。
ただ、何を見せるかより、何を見せないか、のほうが、あんがいむずかしくて。
ま、いっか。
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
AIがなにをみて回答しているか、ということについて触れてみました。
これが実は大事なことだと思っています。
いつのまにか見ているものが変わってたりすることもあるので、ほんとやっかいなんですよね。
よければご活用ください~
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