【AIにまかせる技術】覚えているのに、また一から|AIのメモリ
前に、AIと一緒に何かを決めたとします。
記事の書き方でも、進め方でもいいです。ここはこの順番で、この話題は今回は入れない。話しているうちに、なんとなく決まった。いい感じでした。
日をあらためて、同じAIに続きを頼みます。すると、なぜか、また一から。私のことは覚えてくれているのに、あのとき二人で決めたことは、どこかへ行っている。
忘れられた、という感じでもないんです。むしろ、よく覚えてくれている。ただ、覚えていてほしかったところが、すこしずれている。
▶︎ 前回の記事はこちら
🧠 覚えてくれる。ただ、選んだのは向こう
最近のAIは、こちらのことを覚えるようになりました。
前に話したことを引き継いでくれるし、好みも拾ってくれる。「この人はこういうのが好き」くらいのことは、言わなくても分かってくれる。
ありがたいです。でも、何も指定しなければ、何を残すかは向こうの仕組みに委ねられています。会話の中から「これは残しておこう」と拾っていく。だから、こちらが本当に渡したかったものと、覚えてくれたものが、ぴったり重ならないことがあります。
覚えている場所も、いくつかに分かれているようです。ここでの話は、あちらには持っていかない。そういう仕切りもあるみたいで。
🧩 「好み」は残る。「決めたこと」は残りにくい
もう少しだけ、のぞいてみます。
覚えてくれるのは、だいたい「この人はこういう人」というあたりまでのようです。好み、だいたいの立場、よく話す話題。そのへんは、拾ってくれる。
いっぽうで、「この件は、こう進めると決めた。理由はこう」——こういう、その場の決めたことと、その理由は、残りにくい。

だから、毎回また説明しているのだと思います。自分のことをもう一度紹介しているというより、あのとき決めた進め方と、その理由を、渡し直している。忘れられたのではなくて、そもそも、そこは覚える対象になっていなかった。
そう思うと、すこし気が楽になります。伝え方が下手だったわけでも、AIの物覚えが悪いわけでもない。ただ、覚える中身が、こちらの期待と少し違っていただけで。
✍️ 今日、ひとつだけ
手持ちのAIで、ひとつ試せます。ChatGPTでも、Claudeでも。
前に、そのAIと何かを決めた会話を思い出してください。進め方でも、方針でも、小さなことでかまいません。
新しいチャットを開いて、こう聞いてみます。
前に〇〇について、どう進めることにしたか覚えてる? できれば、その理由も。
答えが返ってきます。でも、たぶん、決めたことそのものより、あなたの好みの話に寄っていたり、すこしずれていたり。理由のところは、するりと抜けているかもしれません。
そのズレが、今日いちばん見てほしいところです。何が残って、何が残らなかったのか。そこが分かると、次に何を自分で渡せばいいのかも、見えてきます。
ちゃんと思い出してくれたなら、それはそれで、めっけもの。
🍵 おわりに
次回は「AIが見ているものの正体」。覚えていることも含めて、AIが返事を書くとき、いったい何を見ているのか。そのあたりを、見てみます。
覚えていてくれるのは、ありがたいです。ただ、ありがたさと、噛み合うことは、どうやら別で。
たぶん、いちばん残らないのは「理由」のほうです。決めたことだけなら、なんとなく思い出してくれるので。
そこをどう渡すかは、まだ手さぐりで。
ま、いっか。
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
まずはメモリから、のんびり進行していきます。
先はまだまだ長いですが、お付き合いいただけますと幸いです!
よければご活用ください~
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