見出し画像

【組織のAI活用#203】社内FAQをAIで育てて一次対応を自動化する仕組み

こんにちは!寺田です。

現在は、デジタル関連会社のAI推進者などのAI活用者のコミュニティである「AI Digital Community (ADC)」の代表理事や、顧客事業の「×AI化」をサポートするFURIKAKE Partners(株)と組織のAI活用を支援するプロダクトを提供するAI Portalize(株)の代表取締役を務めており、様々な側面から組織のAI活用をサポートしています!

社内のAI推進や業務効率化の文脈で、社内からの問い合わせ対応ボットなどは着手しやすく、すでに作成し、運用されている企業も多いのではないかなと思います。

ただ、最新情報があるように運用するのを手動で行うのは結構大変なものです。

ということで、今回は提供いただいた概念図をもとに、社内FAQをAIで育てる仕組みについて書いていこうと思います。



人が答える状態からAIが答える状態への移行

まず、こちらの図ですが、社内の質問対応を人が毎回答える形から、AIが一次対応する形へと変えていくプロセスを概念図化したものです。
単にAIボットを導入して終わりではなく、日々の業務の中で発生する情報を使って、AIを育てていくというアプローチをとっています。結果的に、AI推進の担当者だけでなく、バックオフィス全般の業務効率化に繋がる仕組みではないかなと思っています。

日々の質問と回答をナレッジに変える

最初のステップとして、Slackや社内のヘルプデスクに日々寄せられる質問と、それに対する回答をどんどん蓄積していきます。ある程度たまった段階で、それらをスプレッドシートなどに定期的に整理していくことが重要です。ただ、ログをそのまま放置するのではなく、カテゴリ別に分けたりして、AIが読み込みやすい土台を作っていきます。

AIを使ってFAQの形に整える

データが整理できたら、次にその蓄積データをもとに、AIにFAQを作らせるステップに入ります。
人が手作業で一つひとつきれいな文章にするのは大変ですが、AIを使えば表現を整えたり、重複している質問をまとめたりする作業を一気に進めることができます。
イメージとしては、まとまっていないやり取りのログなどを、誰が読んでもわかる公式の回答集に変換していくような作業です。

このあたりの、スプレッドシートへの情報の収集や転記やAIによるテキスト整理に関しては、n8nやDifyなどを活用されている企業はそれでもいいですし、最近アップデートがあって使いやすかったGoogle Workspace StudioとGASの組み合わせによる対応もおすすめです。

※この記事記載現時点で、Google Workspace Studioの連携できすスプレッドシートなどは、共有設定しているものだと使えないので、その点は注意が必要です。

情報ソースを設定して自動化する

FAQのベースができたら、それをNotebookLMやGemなどに設定して、独自の情報ソースとして読み込ませます。そのうえで、FAQボットを構築し、社内の窓口として設置します。
つまり、手動で整理した確かな情報をベースにすることで、何度も聞かれる質問に対して、精度の高い一次対応を自動で行える状態を作ります。

※NotebookLMやカスタムAI(Gem)に読み込ませる情報の選び方については、こちらの記事もご覧ください。


情報を蓄積して少しずつAIを育てる

この仕組みが想定しているのは、例えば、AIツールの使い方に関する質問や、総務経理の申請ルールなどの日々の問い合わせです。人が対応すると負担が大きい定型的なやり取りをAIに任せることで、対応コストを大幅に削減できると考えます。逆に言うと、いきなり完璧なシステムを作ろうとするのではなく、情報を蓄積しながら少しずつAIを育てていくという運用が大切です。



読んでいただきありがとうございました!
過去のAI関連記事はこちらです!

ちなみに、組織におけるAIの推進についてまとめた本も出版させていただいております。もしよければご覧ください。


<自己紹介>
直近までは、電通グループに属する約1400人・20社以上の事業会社群で構成されるCARTA HOLDINGSにて、全社横断のAI推進室で組織全体のAI活用推進を担いつつ、法人向けの「生成AI&デジマ人材」研修サービスであるD-Marketing Academyの代表取締役も兼務し、大手企業からスタートアップまで、数百社にわたるAI人材育成を支援してきました。

現在は、デジタル関連会社のAI推進や担当コミュニティである「AI Digital Community (ADC)」の代表理事や、顧客事業の「×AI化」をサポートするFURIKAKE Partners(株)と組織のAI活用を支援するプロダクトを提供するAI Portalize(株)の代表取締役を務めており、様々な側面から組織のAI活用をサポートしています!

<略歴>
2005年 5月 大学在学時にEC事業を開始
2007年 5月 (株)サイバーエージェントに入社し新規事業の立ち上げに携わる
2011年 10月 (株)VOYAGE GROUPにてKDDIとの協業事業を行う(株)Flesselを設立し代表取締役に就任
2015年 11月 ECコンサルティング事業を行う(株)JSコンサルティングの代表取締役へ就任
2018年 4月 東証一部プライム企業Hamee(株)にJSコンサルティングをM&Aし、代表取締役を継続
2019年 5月 Hamee(株)の執行役員に就任し、Hameeグループの新規事業領域を管轄
2021年 2月 D2C支援を行うTHE CHOSEN ONE(株)の顧問に就任
2021年 3月 アパレルD2C事業を行う(株)NAAFYの取締役に就任
2021年 4月 D-Marketing Academy(株)を設立し代表取締役に就任
2023年 1月 (株)CARTA HOLDINGSにD-Marketing AcademyをM&Aし、代表取締役を継続
2025年 3月 CARTA HOLDINGSグループ全体のAI活用促進を行うAI推進室を兼務開始
2026年 1月 生成AIに関しての顧問を行うFURIKAKE Partners(株)を設立し、代表取締役に就任
2026年 1月 組織の生成AIプラットフォームサービスAI Portalize(株)を設立し、代表取締役に就任
2026年 1月 デジタル関連のAI活用企業コミュニティ「AI Digital Community(ADC)」を設立し代表理事に就任





いいなと思ったら応援しよう!