漫画家アシスタント移住物語 31 ゴミ箱行の49000枚の没原稿!
《 写真上: ドライブ中に偶然撮影した「ウサギの雲」です。画面中央に耳を立てたウサギの様な雲が見えます・・・・・ 2024年、11月、撮影 》
こりゃタイ編 その31
「 第16回、小説野性時代新人賞 」の第一次審査結果が出ましたのでご報告させていただきす。
良い結果だったら、大きな文字フォントやスクリーンショット画像で報告するところですが‥‥‥‥
また落ちましたので、派手な演出もなく‥‥‥‥ 淡々と書いてまいりたいと思います‥‥‥
「 野性時代新人賞 」応募総数564作品、意外と少なかったですね。その中から選考を通過したのは83作品でした。
つまり、約8割以上が脱落したわけで、私の作品もその中に入っています。40行×40字で108枚( 人間の煩悩数‥‥偶然です )の原稿がゴミ箱行きとなりました。
単純に、490人分の原稿に、40行×40字の原稿100枚をかけると‥‥49000枚になります。 これは、段ボール箱で20箱~30箱になります。
それをゴミ箱へ捨てるだけでも‥‥ 大変ですね、私なら絶対にやりたくない仕事ですね。 なんだか恨みを買いそうな、縁起でもない仕事ですよね。
この49000枚にどれほどの「想い」がこもっているか‥‥‥‥
まぁ‥‥ そうは言っても、命令されてやらされる平社員(アルバイトか?)さんも一苦労なのですが‥‥‥‥



さて、私の作品は拙ブログ「 漫画家アシスタント物語 」を元にした小説ですので、完全なフィクション小説ではなく、かなり実話の部分もある「 業界物 」とか「 楽屋落ち 」に近い作品でした。
ただ、ブログ記事( 日記みたいなもの )とはかなり違いますし、小説としてのストーリーや人物設定にはこだわりを持った演出がされています。
登場する人物は、ほとんど実名です。ただ、アシスタントや編集員は仮名になっています。
そして、出版社や出版物名、さらに署名人の名前などは実名になっています。( これが問題なのかも‥‥出版社にとっては、実名リスクになります )
実は、小説の新人賞応募規定には「 エンターテイメントの自作品、ジャンルは問いません 」とかありますが、その裏の意味は「 ノンフィクション、業界物、実録物はダメ 」という事になります。
こうした事はネットで調べたり、細かい文字の「 応募規定 」を読み込んでおかないとわかりません。私は、この二度の落選で思い知りました。
さらに、私の様な70になる様な老人は「 新人賞 」の対象外になる可能性があるとの指摘もありました。( もっとも、年齢を詐称したりする事はできませんので仕方がありません )
略歴等のデータ詐称、作品の盗用( 損害賠償も )、他社への重複投稿など、規定違反が発覚すれば、たとえ受賞していても取り消しになります。
そこで、次回応募予定の「 ポプラ社 」は、作品内の人名、社名、雑誌名など、全てを匿名にして、フィクション小説という形を強調したいと思っています。
ストーリーも、今までの様に事実を少し脚色するのではなく、大胆に変更演出するつもりです。( ただ、そんな事までする必要があるかどうか‥‥ )
リアル感は失われますが( 緊張感がちょっと抜けるよね、サビ抜きの寿司みたい )、それでも意外と面白い( ライトになる )のでイイ線いくかもしれません。
適当な( デタラメな )仮名を使っていても、読者が小説の世界にズルズルと入り込んで行ってしまう‥‥‥‥そんな不思議な( 微力ではありますが )パワーは温存されています。
この2年ほどの期間が、小説創作の良い助走になっている気もします。
今年の6月締め切りのポプラ社は、最初から編集員がちゃんと読んでくれる事を募集の謳い文句にしていますので、一番期待したいところです。
「 小説すばる新人賞 」の審査員、五木寛之氏、北方謙三氏、「 野性時代 」の冲方丁氏、辻村深月氏など憧れの作家たちに読んでもらえるかもと、応募者の誰もが期待しているわけですが‥‥‥‥
現実には、ほとんどが‥‥ 原稿には指一本触れて貰えぬまま、ゴミと消えてしまう‥‥‥‥
編集員から「 感想 」どころか「 落選 」の連絡もなく、ただ、発表される雑誌( 1000円ほど )を購入して、自分の名前が何処にもないのを確認するだけ。
こんな形式で、本当に優秀な新人が発掘されたり育ったりするのだろうか‥‥‥‥ ゴミの私は疑問に思うわけです‥‥‥‥
現在、処女作品( 今回3回目の挑戦 )の長編を改稿作業中です。
これは、「 小説すばる 」と「 野性時代 」に送った作品ですが、完全なフィクション小説という形に改稿中です。
さらに、短編の作品もどんどん書いていくつもりです。これはまず、4月の「第20回ちよだ文学賞」に応募する予定です。
「 ちよだ 」というのは「 千代田区 」という事なので、その土地にちなんだ作品が適しているわけで‥‥
私の作品が漫画業界のドラマですから、「 千代田区神保町 」が舞台なわけで、最も適しているわけです!
ただ、神保町の出版社を宣伝したり、好意的に表現しているわけではないので、その点は注意しないといけません‥‥‥‥
さんざん蹴落とされ、片思いのまま振られっぱなしの神保町の各出版社を、宣伝するような小説なんて書けるわけがありません‥‥‥‥
地味な中年男、金ない、売れない、才能ない、うだつの上がらない男たちの物語ですので、派手な作品ではありませんが、冴えない奴らが一発かます様なドラマにしたいと企図しております。
ただ、どうしても評価されないなら‥‥‥‥
デジタル書籍を作って、Amazonのkindleで、売り出したりするのもありなのではないか‥‥‥‥などと、考えてもいます。
もう出版社の時代ではないのか‥‥‥‥自分で発信しないと何も出来ない時代なのか‥‥‥‥
それにしても、私はまったく右も左もわからないので‥‥‥‥
このブログをお読みの読者の中で、デジタル書籍や自費出版など、そのメリット、デメリットに詳しい方‥‥‥‥
ご意見、さらに、ご忠告などをコメントしていただけると助かります。
「 どうせ、騙されてカモになるだけ 」とか‥‥
「 自分が一冊買っただけで、誰も買ってくれないケースも多い 」とか‥‥ですね。
どうか‥‥よろしくお願いいたします。
話は変わりますが‥‥‥‥
漫画を描いて出版社へ持ち込みに行っていた20代の頃( 1980年代 )‥‥‥‥
1ページに10時間をかけて( 白っぽい原稿の人なら3時間ほどか )描き込んだ漫画が没になり、それを後生大事に抱え込んで神保町の街を歩くのは、鎖につながれて刑場を引きずられる様な思いです。
『 なんで‥‥こんな辛い思いをして漫画を描いてるんだろう? 』
そう自問して当然ですし、ほぼ90%の若者はこの落胆の中で漫画を辞めます。
根性がないのか、あるのかはともかく‥‥‥‥知恵はあるのです‥‥
「 無駄な苦労に意味なし 」
つまり、才能があるとかないとか、意志が強とか弱いとかでなく、少しは「 知恵 」があるという事なのです。
そして、これから導き出される結論は‥‥‥‥
神保町を泣きながら去った者が、また、同じ様な漫画原稿を抱えてやって来るのは‥‥‥‥
選ばれし(?)‥‥‥‥本物の馬鹿だけという事になります‥‥いや、ホントに!
でも‥‥‥‥
私は、そんな馬鹿が好きです。
自分も同じだから‥‥‥‥

さて‥‥‥‥
チェンマイの11月から1月は、乾季の真っ最中です‥‥‥‥一年で一番涼しい季節です。
日中でもクーラーが必要ありませんので、電気代がかなり安くなります。朝晩は気温が10度ほどですので、長袖でないとかなり冷えます。
深夜などは、温かいの物が欲しくなりますが‥‥‥‥冷たい廊下を歩いてキッチンまで行き、それからポットでお湯を沸かす手間を考えると‥‥‥‥デスクの上の冷えたペットボトルのお茶で我慢するという毎日です。
皆様は、きっと‥‥‥‥
賞も取れないし、売れもしない小説を書いてるジジイなんぞ、なんて惨めで孤独でカビ臭い存在だと想像されると思います。
でも、意外と楽しくキーボードを叩いております。
若い人が軽いラップに乗って、ダンスステップを踏む様に‥‥‥‥
私自身も不思議なほどです‥‥‥‥
若い頃に‥‥‥‥漫画を描いていた時の方がいじけていたような気がします。
今は‥‥‥‥もっと軽く楽しいのが不気味なほどなのです。いや、ホントに!
それが、快適な気候と明るい環境のチェンマイの化学作用なのかもしれません。
横の丸い置時計( SEIKO! )を見ると、深夜の3時を過ぎました。
そろそろ休もうかと思います。
やってやりますよ‥‥‥‥今度こそ!
今に見てろよ、神保町!
では、この辺で‥‥‥‥
《 2025年1月:ブログ公開 》
「こりゃタイ編 その32」 へつづく・・・・
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