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沖縄が梅雨入りした日に|雨の日は、ととのわなくてもいい

ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣ごきたゆたかです。

今日、沖縄が梅雨入りしました。

まだ、本土での梅雨入りは先になるでしょうが、
雨の季節は少しずつ近づいています。

梅雨の時期(雨の日)の心と体と思考について、
思うことを書いておきたいと思います。

※この記事は、お住まいの地域でも梅雨入りした時、
 また雨の日に、読んでみてください。


空は少し重たく、
湿度を含んだ風が肌にまとわり、
いつもの景色も、少しだけ静かに見える。

二十四節気でいうと、
穀雨から立夏へと移っていくタイミング。

穀雨は、
大地を潤し、植物を育てる雨の季節です。

そして立夏は、
暦の上で夏がはじまるころ。

春の雨が、
夏の湿り気へと変わっていく。

明日は立夏。

沖縄の梅雨入りは、
まさに、その境目を感じさせてくれます。


雨の日。

それは、晴れている日とは違う空気。

なんとなく、体が重い。
なんとなく、気分が上がらない。
なんとなく、動き出すまでに時間がかかる。

梅雨のはじまりには、
そんな感覚がそっと混ざってきます。

季節が変われば、
体も変わります。

空気が変われば、
呼吸も変わります。

光の量が変われば、
心の動き方も変わります。

人の心と体は、自然とつながっています。

雨の日には、雨の日の体がある。
曇りの日には、曇りの日の心がある。
湿度の高い日には、湿度の高い日の思考がある。

だから、梅雨の時期、雨の日、曇りの日には、
晴れの日のように、軽やかでいられなくてもいいのです。

むしろ、
いつも通りでいようとしすぎると、
余計に疲れてしまいます。

体は重たいのに、
頭だけが「ちゃんとしなきゃ」と急かしてくる。

気分はゆっくりなのに、
思考だけが「もっと動かなきゃ」と先へ行こうとする。

そうやって、
体と心と思考の速度が、少しずつズレていく。

梅雨の不調は、
そのズレに気づかせてくれる季節かもしれません。

いつもと違うんだ。
毎日違うんだ。
それが普通なんだ。

そう思えばいい。

雨の日は、
ととのわなくてもいい。

無理に、元気を出さなくてもいい。
無理に、前向きにならなくてもいい。
無理に、スッキリしようとしなくてもいい。

まずは、
「ああ、今日は少し重たい日なんだな」
と気づいてあげる。

それだけで、
少しだけ、自分にやさしくなれます。

ととのえるというのは、
いつも軽くなることではありません。
いつも整然としていることでもありません。

重たい日は、重たいなりに。
ゆっくりな日は、ゆっくりなりに。
動けない日は、動けない自分を責めずに。

今の自分の状態と、
静かに歩幅を合わせていくこと。

それが、
ととのえるということです。

梅雨のあいだは、
外側の空気が湿っていきます。

その分、
内側にもいろいろなものが、滲み出てくるかもしれません。

疲れ。
不安。
焦り。
寂しさ。
理由のわからない重たさ。

でも、それらを
すぐに消そうとしないでください。

雨が降るように、
心にも降るものがあります。

空が曇るように、
自分の中にも曇る時間があります。

それを悪いものにしない。

良い悪いではなく、
必要だから起きている
のです。

雨が降らなければ、虹は見られません。

雨は決して、悪いものではありません。
雨がなければ、食物は育ちません。
雨がなければ、潤うことなく、乾いてしまいます。

梅雨の時期は、
そんなことを思い出させてくれる季節です。


雨の日には、

温かいものを飲む。
深く息を吐く。
窓を少しだけ開けて、空気を入れ替える。
予定をひとつ減らす。
肩の力に気づいたら、そっと抜く。
少しだけ体をゆらす。
早めに休む。

それくらいでいい。

ととのえようと、
何か特別なことをしようとしなくていい。

梅雨のはじまりに必要なのは、
自分を変えることではなく、
自分の状態を少し丁寧に扱うこと。

今日の空が重たいなら、
その重たさごと、今日を過ごしてみる。

今日の体がゆっくりなら、
そのゆっくりさに合わせてみる。

今日の心が静かなら、
無理に賑やかにしなくてもいい。

雨の日は、
雨の日のままでいい。

ととのわない日も、
ととのえる途中にある。

沖縄の梅雨入りは、
夏へ向かう前の、静かな入り口です。

すぐに明るくならなくてもいい。
すぐに動き出さなくてもいい。

雨に濡れた空気の中で、
少しだけ呼吸を深くして、
今の自分に戻っていく。

穀雨から立夏へ。
雨に潤されながら、季節は静かに夏へ向かっていきます。

私たちもまた、
すぐに軽くならなくてもいい。

湿り気を含んだまま、
少しずつ、自分の呼吸に戻っていければいいのだと思います。

そんな梅雨のはじまりでありますように。

ととのえ職人
五木田穣


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