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暑さに慣れるまでは、がんばり方を変えていい

ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣ごきたゆたかです。

急に暑くなった日。

体が重い。
頭がぼんやりする。
いつもより疲れやすい。
少し動いただけで、汗が出る。

そんな日が増えてきました。

でも、そんな時、
こんなふうに思ってしまう人もいるかもしれません。

「体力が落ちたのかな」
「もっとちゃんとしないと」
「これくらいで休んでちゃダメだ」

てもそれは、
体が、まだ暑さに慣れていないだけです。

暑さに慣れるまでには、少し時間がかかります。

気温が上がったからといって、
体がその日から
すぐに夏仕様になるわけではありません。

春の体から、夏の体へ。
その切り替えの途中で、
体は見えないところでたくさん働いています。

汗を出す準備。
体温を逃がす準備。
水分を保つ準備。
暑さの中で動くための準備。

私たちが何もしていないように見える時間にも、
体はちゃんと、
季節に合わせようとしてくれています。

だからこそ、
暑さに慣れるまでは、
がんばり方を変えていいのです。


いつも通りできない日があっていい

昨日までできていたことが、
今日は少し重たく感じる。

いつもの距離を歩くだけで疲れる。
同じ仕事量なのに、集中力が続かない。
いつもの家事が、少し面倒に感じる。

そんな時、
「いつも通りできない自分」
を責めなくていい。

体は、怠けているわけではありません。

暑さに反応している。
季節に適応しようとしている。
今の環境に合わせて、内側で調整している。

そう考えてみるだけで、
少し自分への見方が変わります。

がんばれないのではなく、
同じがんばり方が合わなくなっているだけ。

季節が変われば、
服装を変えるように。

気温が変われば、
食べたいものが変わるように。

がんばり方も、
少し変えていいのです。


がんばらない、ではなく、がんばり方を変える

ここで大事なのは、
「何もしない」ということではありません。

無理に止まる必要もないし、
全部を休みにする必要もありません。

ただ、
いつもの力加減を少し変えてみる。

それだけでいいのです。

たとえば、
朝から全力で動くのではなく、
午前中は少しゆっくり始めてみる。

外に出る時間を、
少し涼しい時間帯にずらす。

運動量を減らす。
歩く速度を落とす。

予定の間に、少し余白をつくる。

食事も、
無理に重たいものを食べるのではなく、
体が受け取りやすいものを選ぶ。

水分をとる。
塩分も少し意識する。

冷たいものばかりではなく、
体の内側が落ち着くものを入れる。

そんな小さな調整で、
体はずいぶん助かります。

がんばらないのではなく、
今の体に合う形に、がんばり方を調える。

それが、暑さに慣れるまでの大切な過ごし方です。


「いつも通り」を疑ってみる

季節の変わり目に苦しくなる人ほど、
真面目な人が多いように感じています。

昨日と同じようにやろうとする。
先週と同じ量をこなそうとする。
予定通りに進めようとする。

もちろん、それは悪いことではありません。

けれど、
体の状態は、毎日同じではありません。

天気も違う。
湿度も違う。
気温も違う。
眠りの深さも違う。
心の余白も違う。

それなのに、
毎日同じ出力を求め続けると、
どこかでズレが生まれます。

体は変わっているのに、
予定だけが変わらない。

心は少し疲れているのに、
頭だけが「いつも通り」を求めている。

そのズレが、
だるさや疲れとして出てくることがあります。

だから、暑さに慣れるまでは、
一度「いつも通り」を疑ってみる。

今日の自分にとって、
本当にいつも通りが合っているのか。

今の気温の中で、
同じペースで動く必要があるのか。

少し立ち止まってみるだけで、
体との関係は変わっていきます。


体は、季節に遅れてついてくる

気温は急に上がります。
でも、体は急には変わりません。

季節は前に進んでいても、
体は少し遅れてついてくる。

その時間差を、
責めないことです。

「暑さに、早く慣れないと」
「夏なんだから、動き出さないと」
「これくらいで疲れていたらダメだ」

そんなふうに急かすほど、
体はさらに緊張します。 

体は、焦らされるより、
待ってもらえる方が、整いやすい。

急かされるより、
気づいてもらえる方が、調いやすい。

暑さに慣れていく途中の体には、
少しだけやさしい時間が必要です。


今日の自分に合わせて、少し変える

今日は、少しゆっくり歩く。
今日は、予定をひとつ減らす。
今日は、休憩を先に入れる。
今日は、冷房に頼る。
今日は、早めに眠る。
今日は、がんばる時間を短くする。

そんなふうに、
今日の自分に合わせて、少し変えていく。

それは、弱さではありません。

自分の状態を感じて、
自分の扱い方を変えられるということ。

それはむしろ、
とても大切な力です。

ととのえるとは、
いつも同じ状態を保つことではありません。

変わっていく季節の中で、
変わっていく自分の状態に気づきながら、
その都度、ちょうどいいところを探していくこと。

整えるだけではなく、
調える。

今の自分に合うように、
力加減を変えていくことです。


暑さに慣れるまでは、ゆっくりでいい

暑さに慣れるまでは、
少し疲れやすくてもいい。
いつもより眠くてもいい。
集中力が続かなくてもいい。
動き出しが遅くてもいい。

それは、体が季節と対話している時間です。

だから、
いきなり夏の自分になろうとしなくていい。

少しずつでいい。

汗のかき方も。
水分のとり方も。
休み方も。
動き方も。
がんばり方も。

少しずつ、夏の体に近づいていく。

その途中にいる自分を、
どうか急かさないでください。

暑さに慣れるまでは、
がんばり方を変えていい。

いつも通りできない日も、
体はちゃんと、今の季節を生きようとしています。

今日の自分に合う力加減で、
少しだけ、呼吸が深くなる方へ。

そんなふうに、
この季節を過ごしていきましょう。

また、次の記事でお会いしましょう。

ととのえ職人
五木田穣


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