大学転職で驚く大学職員図鑑 #1
わたしのnoteでは、現在システムエンジニアとして働く人に向けて、大学職員(情報システム部門勤務)という選択肢の実態と実現方法を書いています。
今回は、民間企業で働いていると想像もしていなかった「大学で働く人」の実態について、2回に分けて紹介したいと思います。
大学の情報システム部門やデジタル推進部門で働くということは、つまりこういった人を相手にするということでもあります。どうぞ気楽にご覧ください。
1. 教育論で夢は語るが、人は動かせない職員
年配職員に多いのは
「大学とは〜」
「データ分析をして個別に最適化された学修環境の提供を〜」
と教育論を熱く語るタイプの職員です。
お酒の場になるとさらに論調は強くなり、しまいに「うちの教員は」「うちの部長は」など矛先が他人の批判になりがち。
言っていることは間違いではないのですが、こういうタイプの多くは理想を形にすることはおろか、周囲を納得させる計画すら立てられない職員というケースが珍しくありません。
教育論って、世の中の誰もが語りやすいテーマです。教育現場でこの手の人材はあちこちにいると思っておきましょう。
2. 変化を嫌うお役所職員
システム導入によって、これまでの仕事の進め方やあり方が変わることを極端に嫌う職員は必ずいます。
「それは民間企業も同じでしょ」
そのとおりなのですが、割合が異次元です。民間が6:4程度だとすると、大学は8:2から9:1で変化を嫌う職員なんです。
しかも課長職や部長職といった「オペレーションやミッションに責任を持つ立場」が大義に正面から反対するケースまであります。
彼らのゴールが「顧客満足度や生産性」より、「安定感」だとわかったうえでシステム導入に臨むことになるので、共通ゴールの設定に苦労します。
3. なぜあなたが課長
周囲の大学を見ると、情報システム部門以外では年功序列で課長になることは珍しくありません。40代は新卒採用を絞ったせいで、30代は転職で失ったせいで、十分な人員が揃っていない大学は少なくない。
人材がいないからと消去法で課長の椅子を埋めているわけです。そこに20代後半〜30代前半を抜擢すれば組織も活性化するだろうに、そういった大胆な人事を行う大学を見たことがない。
こうして「なぜあなたが...…」という課長が爆誕するわけです。これでは組織は回らないように思えるが、そこは大丈夫。このような課長の下にはしっかり者の主任がつくんです。
4. テキパキ有期雇用職員
「大学職員」というと、窓口で対応する職員を目に浮かべますが、彼ら・彼女らの多くは有期雇用の契約職員です。(委託するケースもある)
現場の仕事を一番よく理解しているのは、このポジションの人たちなのだ。テキパキこなすし、まじめな人が多い。
ただ、「組織の収益も、中期的なビジョンも正直自分には関係ない」こういう人にヒアリングをして、システムを見直し、効率化を推進する。それがデジタル推進部門の難しさの一部だと言えます。
ちなみに、彼ら・彼女らは2種類に分類できます。後者をいかに味方につけてプロジェクトを進めるかが肝の1つと言える。
・仕事とわりきって間違いなく仕事するタイプ
・問題意識を持って仕事に取り組むタイプ
5. シゴデキ希少課長
今回、最後に紹介するのはシゴデキ課長。
ここまで紹介した人材ばかりで溢れていたら、さすがに大学は運営できません。組織の中には必ず仕事ができる人材がいるもんです。
民間企業と比較すると、その比率は低く感じますが、確実にこういう希少な課長が存在します。
そして、ここに仕事が絶望的に集中します。
感覚的には、シゴデキ課長の半数以上が集中した仕事に忙殺されて疲弊しています。彼ら・彼女らに「今度、システム入れ替えのプロジェクトではよろしくお願いしますね...…」と伝えなければいけないのは非常に心苦しい。
「うちの大学はこんな新種が増えてる!」「この在来種を忘れてないかい?」という同士はぜひコメントやXでご意見ください。
次回は「剛腕部長」「旅人職員」「危機感若手職員」などをご紹介します。
