4年目のフジロック備忘録 (その3)
4/25(土)、目が覚めて部屋からロビーに上がってみると、外は大雨
これじゃ会場で朝飯が食えないな…ということで、宿から徒歩1分の場所にあるSAKE BASE NAEBAで朝食を摂ることに。
カップ麺にお湯を注いで席に着き、新潟限定ビイル「風味爽快ニシテ」をプシュッ。

そうしていると、「ここいいですか?」と声を掛けられる。
「どうぞどうぞ。」「お、そのTシャツいいですね。」「ありがとうございます。Florence + The Machineです。」「サマソニに出ますね、違うフローレンスが。」「そうですそうです!」
フジロックのいいところは、その場に居合わせた人とすぐに会話が弾むことだ。日常生活ではあり得ない。Tシャツの柄の事で知らない人に話し掛けられたりすると、それこそヘンな人だと思ってしまうだろう。
相席の彼の友人も席に着く。話題は雨。
「実は僕、2023年からフジロックに来てるんですけど、マトモに雨降ったことないんですよね。」(与良)
「2019年、あれは酷かったな。」(相席の彼)
そう、雨といえば必ずこの話になるのだ。
「まあ今年はアメフト(American Football)が来てますしね笑。」
2019年、川が氾濫し、グリーンステージからホワイトステージに行けなかったほどの豪雨はずっと語り草(2019.7.27 グリーンSIA、ホワイトAmerican Football、Death Cab for Cutie)。
そんなことにはなってほしくないけど、今年はアメフラシが来てるからなあ。
二人と別れ、宿に戻って会場へ行く準備をする。ずっと雨が降ってるし、レインポンチョを着ていくしかないな。
宿のロビーで麦茶を買っていると、見知らぬ女性から声を掛けられる。
「あのー、与良さんですか?」
「はいそうです。」
(なんでわかったの?そうか、宿の友人が「与良さん」と呼んでいるからな。)
「いつもX見てます。」
「えー、ありがとうございます!すみません、いつもしょうもないことばっかり呟いて。」
「note好きで読んでます。」
超うれしい、そしてちょっと恥ずかしい。noteはまあまあマトモなことを書いてるつもりだけど、Xのポストの9割は「しょうもないこと」なのだ。
「今年は頑張ってnote書きますね。」
宿を出て会場に向かって歩いていると小雨になってきた。
もうなんやねん、せっかく気合い入れて出てきたのにもう雨具を脱ぐのかよ。
まあ一発目はレッドマーキーだから雨具いらないか。
DAY 2のスタートはブランデー戦記。生々しくも美しいメロディのオルタナサウンドを浴びながら、「今日の雨、大丈夫かな」などと考える。
さて、今年最大の二択、柴田聡子かBialystocksか問題。

柴田聡子は初フジロックでヘブン、しかもバンドセット。こんなん良くないわけがない。いや、どう考えても良すぎるだろう。ヘブンでワンコロメーターしたい。
一方、グリーンのBialystocksは長男、妻、そして弟も「ビアリ観れるのいいなあ」を連発。もちろんオレも凄く観たい。
そして、この2アクトのハシゴは考えにくい。時間が丸々被っている上に、グリーンとヘブンの移動となると雨が降っていることもあり20分以上かかってしまう。そして柴田聡子の持ち時間は50分。途中で動くには時間が勿体なさすぎる。
柴田さんは去年京都の磔磔で単独公演を観たし、もう泣く泣く諦めるしかない。
グリーンステージで待機していると、激しい雨が降ってくる。なかなか酷い雨。そしてBialystocksが登場。
エモーショナルな歌声が大雨のグリーンステージに響き渡る。名曲「差し色」は早くも2曲目に披露。大雨の中の過酷な環境にあるものの、心から癒された。
会場の熱量にジップロックに入れたiPhoneの画面は曇って何も見えない。やむなく袋から取り出すことに(これが後々大変なことになる)。
そして、今年最初の泣きポイント「Everyday」。雨が降っていれば、泣いていることを誤魔化せるので助かるのだ。
次は今年の目当ての一つである超絶テクのキッズバンド、Za SAVAGE。
2024年、関西いつメンと万博記念公園の花見。トイレに寄った帰り、心地良い音楽に誘われて足を止めると、気持ち良さそうに演奏する小中学生と思しきキッズが。その恐るべきテクニックに思わずカメラを向けた。
めっちゃいい! pic.twitter.com/Bwpq2EYJ3e
— 🪩与良 健吾(ヨラ・ケンゴ)🪩 (@yorakengo) March 31, 2024
あれから2年、彼らがなんとフジロックのステージに立つのだ。苗場食堂に向かうと、すでに超満員。泥濘の中、人混みをぬってステージに近づく。
いやあ、やっぱりめちゃくちゃ上手いな。
彼らが得意とするのが即興演奏、観客からお題を募る。まずは「雨」。憂鬱な雰囲気を表す素晴らしい演奏だ。次は「ビール」。未成年ながら酔っ払ってテンションが上がっていく雰囲気がよく出ている。
駆け抜けるような40分、キッズは苗場食堂に集まった聴衆を見事に魅了した。もっと大きくなってフジロックに帰ってきてな。おっちゃんその日まで頑張って苗場に通うわ。
バックステージから出てきたドラムの虎成くんに手を挙げるとハイタッチしてくれた。嬉しい。
オアシスで、幼い三姉妹を連れて夫婦でフジロックに来ているキャン氏に出会う。
「Za SAVAGE観てました?」
「観た観た!凄かった。さっきドラムの虎成くんとハイタッチしたで」
「おーええっすね!僕、昨日虎成龍成ブラザーズと喋りましたわ、The xx観てましたよ」
おいおい喋ったんかい、ハイタッチより余裕でええやん。
苗場食堂横でシノダ氏と休んでいると、しお味氏から連絡が。
お母さまが「あんた友達いっぱい来てるのね、友達に食べるの手伝ってもらってきて!」とのことで自家製野菜をいただくことに。
きゅうりもミニトマトもうんま!お母さま、ありがとうございます!いつかご挨拶を…(接触はしお味氏から止められている。)

お魚を背負ったしお味氏は、The Bethsを前方で観るために一人レッドマーキーへ。
少し遅れて行くと、おー、おるおる魚が笑

疾走感溢れるインディロックを聴きながら少し前方で揺れる魚を観ていたら強烈な眠気が。10回は立ち寝してる。そのまま倒れたら大変なので外に退避。
とりあえずKroiを観るためにホワイトへ移動。
その前に腹ごしらえ、アヴァロンのタナカクマキチへ。
例年舞茸天丼を食べてるんだけど、最高に美味しいと評判の舞茸ピザをオーダー。
うんま!マジでうんますぎ!
モチモチ生地にたっぷりチーズ、舞茸に控えめな照り焼き味。もうこんなん何枚食べても飽きません。

アヴァロンの木陰で、ビザ食べてハイボール飲んでウィーなっていると気持ちが良く、眠気が。Kroi始まりそうだけどちょっと昼寝するか…
居眠りしながらKroiのステージを音漏れ鑑賞。
そこそこ疲れも取れたのでそろそろ観に行こう。Kroiは年末にレディクレのステージを観たが最高だった。4年前にフジロック配信も観たが、苗場の現場で観るのは最高。ファンキーでカッコいいステージ。

Basement Jaxxを観るためにグリーンへ移動、風の影響でもう既に人が多い。
雨と思いきや、ずっと暑いし疲れも取れていない。カオスな現場に突入するのは止めて、後方で観よう。
風を観るために人がどんどん増えてくる。現場スタッフが、イスやシートを片付けるように何度も注意し続ける。するとみんなちゃんと片付ける。通路が確保される、昨年の山下達郎とは大違い。現場スタッフの地道な努力のおかげ、素晴らしい。
疲れていても、これが来たらぶち上るしかない、Where's Your Head At。めっちゃゴリラ出てくる、最高。
風直前のグリーンステージ、人はどんどん増えるものの通路はきちんと確保されている。通路からすぐ後ろの絶好のポイントを確保。いよいよ藤井風が苗場に降臨。
途中で切り上げてXGに行くことを考えはしたが、風のステージが良すぎる。終演後にホワイトステージまで進んでいくことは、大渋滞必至で至難の業。
続けてグリーンでKhruangbin。あれだけいた聴衆は風と共に去りぬ。
余裕があるモッシュピット内、PA前でシノダ氏、しお味氏と合流。
すると、しお味氏に話しかけてくる男性。お会いしたことないと思うけど、以前にどこかでお会いしていたらどうしよう。
「あ、シノダさんですね。」そりゃそうなるわ、彼はSNSで顔出してるから。
そのまましばらく喋ることに。
数分後、男性から名前を尋ねられる。「与良です。」
「あー、与良さんですか!初めまして、SHOHEIです。」
彼は、昨年のヘッドライナー、VulfpeckのドラマーJack Strattonが着用していた、あの「抹茶ヴァイブス」法被の作者だったのだ。すげえ。
自分が着ようと思いついたオリジナル法被、グリーンステージでJackが着てくれるなんて!!!
— SHOHEImszw (@ShoheiMszw) July 26, 2025
ありがとうJack、ありがとうVulfpeck@vulfpeck#vulfpeck pic.twitter.com/BFLEymWxB8
SHOHEImszw氏は、私のことをしお味氏の家族だと思っていたらしい。まあよくあることだ。
比較的空いているモッシュピットでKhruangbinを観る。美しい月のVJをバックに淡々と演奏する彼ら。涼しい夜風も手伝って最高にクールで心地よい時間。
SHOHEImszw氏、シノダ氏とTOMORAを観るためにホワイトステージへ。
さすがに人でごった返しているが、まだ見ぬエレクトロユニットThe Chemical BrothersのTom Rowlandsとかわいいオーロラちゃんのコンビを観ないわけにはいかない。
トム元気そう!オーロラちゃんばりかわいい!ほんできたーEve Of Destruction!
しかし、ずっと同じ調子でBPM高めの曲を連続で繰り出されるとさすがに身体にこたえる。終わるころにはヘトヘト。SHOHEImszw氏と顔を見合わせ「ほんましんどいっすね。」
オアシス内フジロッカーズラウンジへ行くとUNDERTHESUNの伊藤氏が。しばらくここで飲みながらみんなで喋っていると、緊急告知されたTom RowlandsのDJが苗場食堂で始まる。うおおこんなんケミカルやん、最高!
がっこ氏とねずみん氏から連絡をいただき深夜のおしゃべり。そういや二人に初めて会ったのは、2年前深夜のパレスだったな。
そうしているうちに体力の限界を迎え、宿に戻ることに(しかし、この日は絶対に戻ってはいけなかった…)。
ほどなくして、関西連絡網LINEにミーンモイリー氏から「Geordie Greepが会場に現れた!」と。
マジかよ、しかもツアーポスターで着用しているのと同じ赤いシャツに白いパンツ!あんた、気付いてくれと思ってるでしょ、コレ。

しかも、DJを終えたトムが苗場食堂横でファンと交流しているというではないかー!
もういっちょアミノバイタルキメて会場に留まるんだったー
その4へ続く
