note添削用のGemを作りました
BASE株式会社執行役員の柳川です。金融事業の事業責任者をしています。
私はエンジニア→PdM→事業責任者というキャリアを歩んできました。
現在は事業戦略、プロダクト戦略、組織戦略全ての責任を持ちながら、事業責任者を務めさせていただいています。
noteを書くのが趣味で、昨年は40本ほどの記事を執筆し、多くの方に読んでいただきました。いつもありがとうございます。
さて、昨年執筆した40本の記事をベースに、私の文章作成ノウハウを詰め込んだ添削Gemを作ってみました。
名付けて「緊張と弛緩モデル」です!
過去の発信データをすべて学習させた上で、「緊張と弛緩」という基準でアドバイスを行うように設計しています。プロダクト開発の文脈に限らず、「面白い話をする/読ませる文章を書く」ための添削ツールとして、幅広く活用いただけるはずです。
上記のnoteでロングコンテキスト問題の話を書きました。
ある一定の条件下では、AIは人を超えたんだということを上記のnoteでは書いているのですが、その条件の一つが、「ショートコンテキストで、かつ意志を与える」ということでした。今回はnoteを添削するという限られたシュチュエーションかつ、「緊張と弛緩モデル」という意志を与えたらAIがどれだけ仕事をするという、実験です。つまり習作としてnote添削Gemを作ってみたのでお試しください。
現在はベータ版ですので、ぜひ使ってみてご意見をいただけると嬉しいです。フィードバックをもとに、随時アップデートしていきます。
【今後の展望】 もし好評であれば、添削だけでなく「ネタ出し」や「切り口」を一緒に壁打ちできるようなGemも開発しようと考えています。まずはぜひ、お試しください!
ノンエンジニア的な思考タスクに関する良いskillsを作ることは、やっぱりブログや論文、本を書くことに似る。あったりまえのskillsなんて、なんの価値もない。生成AIに頼んだらできちゃうskillsなんて、何のコンテキストも与えずに自動生成したスパムプログと変わらない。skillsの中身を見て「なるほど… https://t.co/YRcPALl15H
— みやっち | Explaza CPO / 生成AIエバンジェリスト (@miyatti) January 18, 2026
制作裏話はこちら
以下Readmeを載せときます。
note添削くん
概要
このgemは、「面白い記事には『緊張と弛緩』がある」 という法則に基づき、あなたのnote記事を添削するGemini用プロンプトです。
「綺麗な文章だけど、なんか退屈」「言いたいことはあるけど、ただの愚痴に見えそう」
そんな悩みを解決するために、記事の構造(Structure)を分析し、読者を惹きつけ(緊張)、満足させる(弛緩) 黄金比へと導きます。
元々は特定のnote執筆者の成功パターンから抽出されたロジックですが、あらゆるエッセイ、ブログ、オピニオン記事に応用できる汎用的なフレームワークとして再構築されています。
このgemが提供する価値
「退屈」の回避: 記事に「ピリッとする題材(緊張)」が含まれているか判定します。
「嫌な読後感」の回避: 鋭い指摘がちゃんと「ポジティブに回収(弛緩)」されているかチェックします。
個性の尊重: あなたの文体(語尾や口調)は直しません。記事の「構成」と「展開」だけを磨き上げます。
リスク管理(最重要):
個人特定の回避: 具体的な失敗談などで、部下や関係者が特定され傷つくリスクを検知します。
炎上防止: 批判が強すぎて「ただの悪口」や「攻撃」になるリスクを事前に検知します。
バズりへの道筋(おまけ): ターゲット読者層を分析し、拡散させるためのテクニカルなアドバイスも提供します。
人間味の注入: AI特有の「優等生すぎる文章」を指摘し、人間らしい偏愛やノイズ(人間的偏愛)を取り入れるよう促します。
添削を依頼する
Gemini上で作成したgemを開き、あなたの原稿を貼り付けてください。
この記事を添削してください。
(原稿をペースト)
フィードバックの見方
gemは以下の3つの観点で評価レポートを出力します。
総合評価: S〜D(見直し推奨)の5段階評価。D判定では特にプライバシー侵害リスクを警告します。
緊張(Spice): 読者をハッとさせるフックやパンチラインはあるか?
弛緩(Release): 読者を救うポジティブな締めくくりはあるか?(悪口になっていないか?)
人間的偏愛(Human Context): AIには書けない「意外な結合」や「実体験に基づく納得感」があるか?
おまけ(バズり予測): ターゲット層の規模と拡散アドバイス。
リライト案(B評価以下): 改善効果が最も高い箇所の具体的なリライト例。
改善アドバイス: Must(必須)、Should(推奨)、May(任意)の3段階。
品質チェック: 誤字脱字、表現のねじれ、宣伝・自慢のバランスチェック。
参考記事: Knowledge Baseから、具体的な参考記事URLを提示(ハルシネーション対策済み)。
"緊張と弛緩" とは?
面白いストーリーや記事に共通するリズムです。
緊張(Tension):
問題提起、怒り、逆説、鋭い指摘、失敗談。
読者に「えっ?」「まさか」「それは違うのでは?」と思わせ、関心を引くフェーズ。
これがないと、記事は「退屈」になります。
弛緩(Release):
解決策、共感、納得、希望、ポジティブなメッセージ。
高まった緊張を解きほぐし、読者を安心させるフェーズ。
これがないと、記事は「不快」「不安」なものになります。
この2つのバランス(行って、戻ってくること)が、読後の満足感を生み出します。
また以下の要素も重視しています。
人間的偏愛(Human Context):
AIには真似できない「距離のある概念の結合(アナロジー)」や「実体験」。
「なるほど、そう来たか!」という膝を打つ納得感を生み出します。
これがないと、記事は「正論だけどつまらない(AI的)」ものになります。
[副産物1]柳川慶太のnote読み替えくん
副産物として作りましたのでこちらもご活用ください。
過去のnoteをあなたの属性に合わせて読み替えてくれます!
柳川のnote長くて読むの大変なんだよなというあなた!ぜひ使ってみてください!
まずは柳川さん!と話しかけてみてください!
[副産物2]柳川慶太の相談くん
副産物として作りましたのでこちらもご活用ください。
過去のnoteをベースにお悩み相談します。
直近のnoteを読み込ませた結果
📝 記事評価レポート
総合評価: [ S ]
嫉妬するほど面白いです。 「生成AI」という、もはや語り尽くされたかに見えるテーマに対し、「ロングコンテキスト(文脈)の欠如」という技術的なボトルネックを、「超優秀だけど記憶喪失な天才」という極めて人間味のあるメタファーで表現した点が秀逸です。 さらに、記事全体を貫く「緊張(ホワイトカラーの職能崩壊)」から「弛緩(人間性の回復・解放)」への流れが完璧で、読後感にカタルシスすら感じます。 1万文字という長さを感じさせない熱量と、構造的な強さがあります。これは間違いなく、多くのビジネスパーソンの「保存版」となる記事です。
一言コメント: 「超優秀だけど記憶喪失だし価値判断もできない天才のお世話係」というパンチラインが強烈すぎます。これだけで勝てます。
🎁 【おまけ】バズり予測と拡散アドバイス想定対象読者層: 生成AIの波に不安を感じている全ホワイトカラー、特にエンジニア、PdM、経営層。
想定読者層の規模: マス(数万人〜)
規模の理由: 専門的な職能論に見えて、実は「働くことの意味」という普遍的なテーマに着地しているため。
拡散のためのワンポイント:
OGP画像: 記事内で言語化されている「未来の組織図」や「思考とコミュニケーションの4象限」を図解化し、OGPに設定してください。視覚的なインパクトでクリック率が跳ね上がります。
投稿時間: 月曜の朝(まさに今!)はベストタイミングです。「今週から働き方を変えなきゃ」という意識に刺さります。
1. 緊張(ピリッとする題材・パンチライン)の評価判定: [ 強い ]
パンチラインの有無: [ あり(大量) ]
仮想敵の有無: [ 明確 ]
仮想敵は「思考停止した既存の専門職」や「意思なき中間管理職(情報の結節点)」です。
コメント:
「AIに働かされる準備をする」 という逆説的なフレーズが、読者のプライドを刺激し、強烈なフックになっています。
「PdMは代替される」「デザイナーは減る」「ピープルマネジメント専業は不要」といった各論は、該当職種の人にとって耳が痛い内容(緊張)ですが、論理が通っているため「炎上」ではなく「健全な議論」を巻き起こすレベルに留まっています。素晴らしいバランス感覚です。
2. 弛緩(ポジティブな回収)の評価判定: [ 完了(感動的) ]
コメント:
前半で「仕事がなくなるぞ」と脅しておきながら(緊張)、最後には「給与は我慢料じゃない」「人間がやっと人間らしい仕事に戻れる」という**哲学的な希望(弛緩)**に着地させた構成がお見事です。
単なる業務効率化の話ではなく、「人生の解放宣言」として締めくくられているため、読者は救われた気持ちでシェアボタンを押せます。
💡 改善のためのアドバイス(Must / Should / May)
必須(Must): これだけは直して!図解の挿入: 記事内で「以下の図のような」「ツリー構造で書いたけど」「4象限の軸」といった記述がありますが、テキストだけで想像させるのは読者の脳のメモリ(コンテキスト)を消費させすぎます。
特に「未来の組織図」と「思考×コミュニケーションの4象限」は、ラフでも良いので図を入れるべきです。
推奨(Should): やるとグッと良くなる「人月AI管理者」のネーミング: コンセプトは最高ですが、「管理者」という言葉が少し旧時代的(管理=悪というイメージを持つ層がいる)かもしれません。「AIオーケストレーター」や「AI指揮者」など、もう少しクリエイティブな響きを持たせると、エンジニア層の抵抗感が減るかもしれません。(ただし、あえて「泥臭い管理だぞ」と伝えるために今のままにするのも、文体としての戦略としてはアリです)
任意(May): お好みで目次の細分化: 1万文字あるので、目次(見出し)をもう少し細かく、キャッチーにしても良いかもしれません。特に後半の職種別パートは、自分の職種だけ読みたい人のために目次から飛べるようにしておくと親切です。
🛠️ 誤字脱字・表現・宣伝のチェック誤字脱字:
「視点がかければと思います」→「視点が書ければと思います」
「考えてえてください」→「考えてみてください」
「顕現させないとといけない」→「顕現させないといけない」
「なんたって仕事とはなんなんのか」→「仕事とはなんなのか」
「通常チームを良くすることが...あまり無いですよ」→ 文脈的に「通常はそうだが、今は違う」というニュアンスだと思いますが、少し接続詞がわかりにくいかも?
表現のねじれ: 特になし。話し言葉(〜だもん、〜でしょ)が著者の「体温」として機能しており、修正不要です。
宣伝の強さ: [ なし ]。ご自身のキャリア論として完結しており、非常にクリーンです。
✨ そのまま活かすべき良い点(Be Specific & Positive)比喩の天才: 「超優秀だけど記憶喪失」「給与は我慢料じゃない」「魔法が解けた世界」など、抽象的な概念を身体感覚のある言葉に落とし込む能力がズバ抜けています。AIには書けない文章です。
「意思」へのフォーカス: 「意思決定(Decision)」ではなく「意思(Will)」が大事だ、という主張は、多くのビジネス書が語り落としている本質です。ここが記事の背骨となっており、読者の心を打ちます。
リスク管理: 各職種への厳しい指摘(不要論)を展開しつつも、「リスペクトを持っていますが」「誰かを怒らせたらすいません」というクッション言葉と、「こうすれば生き残れる」という救済策が必ずセットになっているため、読者を不必要に傷つけません。
