叱っていたつもりが、見せていたのは背中だった
ドアを、少し強く閉めてしまった日。
その音を聞いたのは、私だけじゃなかったのかもしれません。
前回、
子どもが人や物に当たってしまう背景には、
「さみしさ」があるのかもしれない、という話を書きました。
今日は、
そのときの子どもたちが、
実はもう一つ見ているものについてです。
叱っている自分より、見せている背中
私たちは、子どもに言います。
「人や物に当たるのはやめようね」と。
でも、ふと思うのです。
大人は、本当に人や物に当たっていないのでしょうか。
正しい姿を、ちゃんと見せられているのでしょうか。
少なくとも、私の場合は「No」でした。
イライラしたとき、
わざとドアをバタンと閉めてしまったり、
物をドンと置いてしまったり、
大きなため息をついたり、
キツい言葉を投げてしまったり。
子どものことを、言えないなと思いました。
「人に当たる」は、手を出すことだけじゃない
人に当たる=攻撃する。
それは、叩くことだけではありません。
強い言葉を投げること。
不機嫌な態度をまき散らすこと。
ため息で、空気を重くすること。
それもまた、心理的に人に当たっているのだと思います。
そして、子どもはそれを、ちゃんと見ています。
子どもは、空気を読む天才
保育士時代、何度も感じてきました。
先生の声のトーン。
表情の変化。
部屋に流れるピリピリした空気。
怒っているときは、近づかない。
「今は大丈夫」と感じた瞬間、思いきり甘えてくる。
子どもは、空気を読むのがとても得意です。
でも、それが行きすぎると、
顔色を伺いすぎて、
自分の気持ちを言えなくなってしまうこともあります。
イライラしてもいい。怒ってもいい。
だからといって、
イライラしない大人でいなきゃいけないわけじゃありません。
私たちも、一人の人間。
我慢の限界がくる日も、何度もあります。
怒ってもいいんです。
ありのままの、ママパパで。
機嫌が悪い日も、
うまくできない日も、
コントロールできない自分も、全部あなた。
見せたいのは「正しさ」より「人間らしさ」
大切なのは、
完璧な背中を見せることではなくて、
大人でも間違えることがある。
失敗することがある。
でも、気づいて、少しずつ良くしようとする。
その姿を見せること。
それは、
「あなたも失敗していいんだよ」
「間違えても、やり直せるんだよ」
という、何よりのメッセージになります。
まとめ
子どもは、
親の言葉より、毎日の背中を見ています。
イライラしてしまう日も、
うまくできない日も、
それも全部、あなた。
でも同時に、
子どもたちは知っています。
自分の大好きなパパママの、
ふっと力が抜けた笑った顔を。
安心したときの声のトーンを。
「大丈夫だよ」と伝わる空気を。
完璧じゃなくていい。
怒ってしまう日があってもいい。
それでも最後に、
笑った顔で目が合えば、
それだけで、子どもの心は少し満たされます。
今日も、十分頑張っています。
だからどうか、
自分にもやさしくいてください。
子どもは、
あなたのその背中も、ちゃんと見ています。
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