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現四通信はクイック・ジャパンである | トラットヴィーヴァたけし

こんにちわ、音楽ライター・編集者 トラットヴィーヴァたけしです。

みなさん、クイック・ジャパンは知っていますか?

クイック・ジャパンという熱狂



1994年に創刊されたカルチャー誌『クイック・ジャパン』。
そこでは、単なる流行紹介ではなく、
「なぜ人はこれに惹かれてしまうのか?」
という熱そのものが記録されてきました。

お笑い、音楽、アイドル、演劇、アニメ、漫画、インターネット、深夜ラジオ……
メジャーとアンダーグラウンドの境界線を曖昧にしながら、
“いま起きている何か”を、
異様な熱量で掘り下げ続けてきた雑誌。

爆笑問題、ダウンタウン、椎名林檎、きゃりーぱみゅぱみゅ、菊地成孔、あの、シティボーイズ、銀杏BOYZ、ラーメンズ、オモコロ、新しい学校のリーダーズ、アメトーーク、齋藤飛鳥、神聖かまってちゃん、バカリズム、庵野秀明、ももいろクローバーZ、電気グルーヴ、にじさんじ、ぽんぽことピーナッツくん、恐怖心展……
ジャンルも温度も違う人々が、
同じ誌面の中でぶつかり合う。

そこにあったのは、
「正しい文化紹介」ではなく、
「この熱を、まだ終わらせたくない」
という編集でした。

現四通信に流れるもの


現四通信もまた、似ています。

整った批評よりも、
「なんか気になる」
「説明できないけど引っかかる」
という感覚を大切にしている。

現代4コマフリーペーパーなのに4コマの話をしていない。
批評なのに論理が飛躍する。
概念の話をしていたと思ったら、
急に味噌汁の話になる。

でも、そのノイズごと残してしまう。

読みやすく整理しすぎないこと。
熱が冷める前の文章を載せること。
それ自体が、編集の態度になっている。

クイック・ジャパンから現代へ


『クイック・ジャパン』は、
サブカルチャーを“分析対象”としてではなく、
“現在進行形の熱狂”として扱ってきました。

だからこそ、
綺麗に意味づけされる前のもの、
まだ名前の付いていない違和感、
ジャンル化される前の空気を記録できたのだと思います。

現四通信もまた、
現代4コマという形式を説明するというより、
その周囲に漂う妙な熱、
言語化しきれない違和感、
作者たちの偏った執着を、
そのまま誌面に定着させている。

意味より先に、
熱量がある。

だから読後に、
「結局なんだったんだ?」
より先に、
「なんか忘れられない」
が残る。

現四通信はクイック・ジャパンである


ジャンルを整理しない。
熱狂を急いで解説しない。
好きという感情を、
恥ずかしがらずに誌面へ出してしまう。

そう考えると、
現四通信は、
現代の『クイック・ジャパン』的な場所なのかもしれません。

もし『クイック・ジャパン』が、
現代4コマという奇妙な沼に迷い込んだなら。

きっと、
こんな誌面になっていた。

私は、そんな気がしています。

(文:トラットヴィーヴァたけし)



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