見出し画像

クルマを置いてでも、もう一度見たかった海があった|大型連休の富山訪問記(2026年5月)

12時半頃、雨晴駅に到着しました。

ホームから改札へ向かう人の流れに混ざりながら、子どもと駅を出ます。
朝に来たときとは違って、駅の周囲には観光客の姿が多く、海沿いの空気もどこか賑やかでした。

ここへ来るまで、少し遠回りをしています。

本当はクルマで再び雨晴海岸へ向かうつもりでした。
ただ、大型連休の昼前。
駐車場待ちの渋滞を見た瞬間、「このままでは辿り着けないかもしれない」と感じました。

<前回の記事はこちら▼>
昼の海岸は、朝とは別の場所のようだった|大型連休の富山訪問記(2026年5月)|げじげじくん|旅好きのアラフィフ

この記事では、クルマ移動からJR氷見線へ切り替えて、昼の雨晴海岸を見に戻った時間について書きます。


🚉朝とは違う色の海へ向かう


雨晴駅から海沿いを歩き、道の駅雨晴へ向かいます。

陽射しはかなり強く、海から吹く風だけが少し冷たく感じました。

朝来たときは、まだ寒さが残っていて、人も静かに海を眺めていました。
でも昼の海岸は、まるで別の場所みたいでした。

観光客の声。
踏切の音。
列車を待つ人。
写真を撮る人。
渋滞しているクルマのエンジン音。

海岸沿いの道には、ずっと人の流れがあります。

それでも、不思議と嫌な混雑には感じませんでした。

大型連休の観光地特有の高揚感というのか、
「みんな、この景色を見に来たんだな」という空気が、海沿い全体に漂っていました。


🚉展望台から見えた、昼の氷見線


道の駅の展望デッキへ上がります。

朝は海の向こうに視線が吸い込まれていましたが、昼は違いました。

海岸沿いを走る氷見線。
その後ろに広がる海。
さらに奥には、立山連峰。

晴れた昼だからこそ見える景色でした。

ちょうど列車が近づいてきて、子どもが「来た」と声を上げます。

私もスマホを構えながら、その小さなディーゼルカーを追いかけていました。

朝に見た始発列車とは、同じ路線でも空気が違います。

朝は静かな海の横を通り過ぎていった列車が、昼は観光地の風景の一部になっていました。


🚉「クルマじゃない」を選んだ日


今回、途中でJR移動へ切り替えたのは、自分でも少し意外でした。

普段なら、「せっかくクルマで来ているのだから」と、そのまま駐車場を探していた気がします。

途中で移動手段を変えるのは、どこか落ち着かない感覚もあります。

駐車場探しも面倒でしたし、列車の時刻を調べたり、高岡駅へ戻ったり。
正直、効率だけを考えるなら、そのまま諦める選択肢もありました。

でも、この日は違いました。

「昼の雨晴海岸を見たい」

その気持ちのほうが、少し強かった気がします。

移動手段へのこだわりより、「今しか見られない景色」を優先した感じでした。


🚉帰りの列車を待ちながら


雨晴駅へ戻る頃には、少し疲れが出ていました。

駅で子どものきっぷを買い、ホームの待合室へ入ります。

帰りの列車までは約30分。

待合室のベンチに座る人も多く、立ったまま壁にもたれている人もいました。

私も眠気が残っていたのか、座ったまま少し目を閉じていました。

海からの風はまだ少し冷たかったですが、ホームへ差し込む陽射しはかなり強く、昼になったことを感じます。

やがて高岡行きの普通列車が到着しました。

すでに車内は混雑しています。

氷見方面から乗ってきた人たちで、座席はほぼ埋まっていました。

私たちはドア付近へ立ち、目を閉じながら、そのまま列車に揺られます。

窓の外の海が少しずつ遠ざかっていきました。


🚉朝と昼では、同じ海に見えなかった


今回の雨晴海岸は、同じ場所を2回訪れたはずなのに、まるで別々の景色を見ていた感覚が残っています。

朝は、海だけが先に光を受け取っていました。

昼は、立山連峰までくっきり見えて、海沿い全体が明るく開いていました。

どちらが良かった、というより、特別さの種類が違った気がします。

渋滞も混雑もありました。
予定変更もありました。

それでも、クルマを置いて列車へ乗り換えてまで戻った景色は、あとから振り返ると、その手間ごと記憶に残っていました。

朝、日の出前に道の駅展望デッキより
昼に同じ場所から

(つづく)

<次の記事はこちら▼>
賑わいのあとに残っていた、静かな駅の時間|大型連休の富山訪問記(2026年5月)|げじげじくん|旅好きのアラフィフ



いいなと思ったら応援しよう!

げじげじくん|旅好きのアラフィフ 記事への応援としてチップをいただけたら励みになります。 あわせて、気になる路線や行き先があれば、コメントで教えてもらえると嬉しいです。