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凍った沼を越えて、まだ迷っている|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#05(2025年12月)

<前回の旅行記はこちら>
トンネルの向こう側まで、あと少し|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#04(2025年12月)|げじげじくん

朝の函館は、昨日よりも風が強く感じられました。
首元に冷たい空気が入り込み、ネックウォーマーを引き上げます。

函館朝市で、2人並んで塩ラーメンを食べました。
湯気が立ち上るのを見ながら、無言の時間が続きます。

函館といえば、塩ラーメン

ラッキーピエロの看板も見えましたが、開店は8時。
列車の時間を考えると、今日は縁がなさそうでした。
器を返して、足早に駅へ向かいます。

函館発祥のラッキーピエロ
函館山にも別れを告げて
次の目的地に向かいます

⛄まだ決めきれないルート

今日は旭川まで行く予定です。
天気予報では、北海道は雪。
とくに旭川周辺は大雪の可能性がある、と出ていました。

できるだけ早く着いた方がいい。
そう思って、私は室蘭本線を特急でワープする案を口にしました。

一方で、子どもは違いました。
前回と同じように、長万部から函館本線の山線に入り、倶知安経由で行きたい、と言います。
理由はシンプルで、「冬の山の景色が見たい」

答えは出ないまま、長万部駅に着いてから考えることにしました。


⛄混雑の中で北へ

1両編成のワンマンカー

函館駅から長万部行きの列車は、入線前から人が並んでいました。
車内は座席に座れず、立っている人もいます。

周りを見渡すと、明らかに旅行客ばかりです。
発車直前に乗り込んできた海外からの団体客はどこまで行くのだろう?
このまま長万部駅からも混むのだろうか?と少しだけ考えます。

新函館北斗駅で、半分ほどの人が降りました。
車内に余白が生まれて、ようやく息がしやすくなります。


⛄上り坂の先に

新函館北斗駅を過ぎると、列車は一気に上り坂へ入ります。
ディーゼルエンジンが全開になり、地面のうねりが足の裏から伝わってきました。

新函館北斗駅からはひたすら急な上り坂が続きます
上り坂途中にある仁山駅
来年3月で廃止となります

その先に、小沼が見えてきます。
湖の半分ほどが凍っていて、白と群青色が混ざり合ったような景色でした。

トンネルを抜けて車窓から広がる小沼
雪が積もっているところは凍っているのか…
大沼駅で函館行き特急列車とすれ違い
線路付近は真っ白な雪

大沼公園で、観光客の多くが下車します。
この景色を見たら、降りたくなる気持ちも分かります。

線路沿いは一面の雪。
少し晴れているせいか、車窓から見る雪が、やけに眩しく感じられました。普通列車のゆっくりした速度だからこそ、変化を一つずつ追うことができます。

駒ヶ岳は、雲の中でした。
子どもは残念そうでしたが、輪郭だけが浮かぶ姿も、これはこれで悪くありません。

大沼公園駅へ向かう車中からの小沼
半分以上が凍って雪が積もっているような幻想的な景色が楽しめました
ホームまで雪が積もった赤井川駅
駒ヶ岳が見えない写真を撮ろうとしましたが
線路横の木に遮られてしまいました…

⛄冬の色が濃くなる

森駅では20分ほど停車があり、ホームに降りて駅前を歩きました。
冷たい空気を吸い込んで、また列車に戻ります。

長大なホームが広がり、歴史を感じる森駅
長大なホームと比較するとこじんまりとした森駅

そこからは海沿いを快走します。
内浦湾は、群青色に沈んで見えました。冬の海の色です。

群青色の海の向こうに室蘭が見える
粉雪が降る八雲駅

八雲駅あたりから雪が降り始め、寒さが一段増します。
そのまま、雪の中を走って、長万部駅に着きました。


⛄まだ途中

粉雪が舞う中、長万部駅に到着

駅に着いてから、もう一度話をします。
子どもは、相変わらず函館本線(山線)での倶知安ルートを譲りません。

迷った末、札幌から旭川の間だけは、特急列車を使うことにしました。
来年3月で廃止になるという切符を買い、今日は先へ進む選択をします。

自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)
2026年3月のダイヤ改正で廃止となります

この判断が正しかったのかどうかは、まだ分かりません。
ただ、次の列車に備えて、昼食の調達をすべく、長万部駅から町へ繰り出します。

雪の降りはだんだん強くなってきました。

(つづく)

<次の記事はこちら>
山の途中で、雪と時間が積もる|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#06(2025年12月)|げじげじくん

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