山の途中で、雪と時間が積もる|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#06(2025年12月)
<前回の旅行記はこちら>
凍った沼を越えて、まだ迷っている|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#05(2025年12月)|げじげじくん
長万部駅の待合室は、しっかり暖房が効いていました。
外との温度差に、少しだけ安心します。
1年前の7月は、冷房がなくて、同じ場所で汗をかいていたことを思い出しました。

昼ごはんを買いに、近くのコンビニまで歩きます。
歩道には新雪が積もり、降ってくる雪が、そのまま顔に当たりました。
雪は、避けようがない、という顔をして降ってきます。

待合室に戻ると、20人ほどが椅子に腰掛けていました。
おそらく、同じ列車を待つ人たちです。
今回も、函館本線(山線)を目当てにしている人が多そうでした。
⛄雪の強さと、迷い
ホームに出る時間を、子どもと相談します。
その間にも、外の雪は強くなっていました。
地面に積もった雪が風で舞い、外に立っているだけで、全身が白くなっていきます。

やがて、放送が入りました。
比羅夫駅とニセコ駅の間で、除雪車の不具合が出ていて、運転を見合わせている、と。
このまま待つか、別のルートに切り替えるか。
予定をこれ以上遅らせたくない、という気持ちが頭をよぎり、室蘭本線の特急でワープする案も現実味を帯びてきます。

発車10分前になって、ようやく運転再開の案内が流れました。
改札が始まり、ホームへ向かいます。
⛄動かない列車

列車は、ほぼ満員でした。
立っている人もいて、長万部から乗った人は30人ほど。その1/3くらいは、海外からの観光客のようで、大きなスーツケースが通路に並びます。
晴れているのに、雪は降り続いています。
列車は、線路脇の雪を舞い上げながら、ゆっくり進みました。

2026年3月のダイヤ改正で廃止予定



ところが、蘭越駅で再び、運転見合わせとなりました。
除雪車の不具合対応が、まだ終わっていないらしい。
30分ほど、車内で待ちましたが、動く気配はありません。
⛄喉の渇き
今日中に、旭川まで辿り着けるのだろうか。
そう思い始めた頃から、喉が妙に乾きます。
ペットボトルの水を、少しずつ飲み続けました。
空になったので、ホームに降りて、自動販売機を目指します。
足元には、降ったばかりの新雪。
歩いているうちに、靴の中が、だんだん冷たくなっていきました。
吐く息は、はっきり白くなります。


待っている間に線路も雪が積もって…
車内に戻ると、近くの席の人と、自然に会話が始まりました。
これまでのルートや、今日の目的地など。
運転再開がいつになるのかは、誰にも分かりません。

乗っている列車は一番下です
子どもが、小さな声で言います。
「ごめん。パパの言うとおりにした方がよかったね」
「パパも納得して、このルートを選んだんだよ」
そう返しました。
緊張は、ずっと続いています。
水を飲んでも、喉は潤いません。
雪は、まだ、降り続き、あたりはだんだん暗くなっていきました。
(つづく)
<次の記事はこちら>
吹雪で先が見えない中、動き出した列車|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#07(2025年12月)|げじげじくん
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