トンネルの向こう側まで、あと少し|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#04(2025年12月)
<前回の旅行記はこちら>
真っ暗な車窓と、走行音だけの時間|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#03(2025年12月)|げじげじくん
新青森駅の構内は、思っていたよりも静かでした。
新幹線改札の横にある有人窓口で、「新幹線特定特急券(立席)」をお願いします、と伝えます。
声に出した途端、ようやくここまで来たのだと実感が追いついてきました。

改札の奥には、ねぶた祭の飾りがあります。


色も形も力強くて、否応なく「青森まで来た」という気分を引き上げてきます。
そのすぐ近くの自動販売機では、なぜか夏限定の「うめソルティ」がまだ売られていて、季節感が少しだけ混線していました。

ホームに上がると、空気が一段冷たくなります。
ただ、マフラーや手袋が必要というほどではありません。
新幹線を待つ人の姿も、数えるほどでした。

🚅夜の新幹線
ホームに入ってきたのは、東京を19時ごろに出た「はやぶさ39号」でした。
新青森で降りる人が多く、新函館北斗まで乗り通す人は、ごくわずかです。

車内は驚くほど空いていて、子どもと別々に窓側の席を確保しました。
子どもは車窓を撮影し、私はスマホを充電しながら、ひたすらnote用の原稿メモを書き続けます。
日本海側から北海道へ向かうこの区間は、天候に左右されやすい。
それでも、ここまで予定どおりに進んでいます。このまま函館まで行けそうだ、という感覚が、少しずつ身体に広がってきました。
もし途中で止まってしまったら、函館のホテル予約は無駄になる。
そんなことを考えながら文字を打っていたら、いつの間にか、青函トンネルに入っていました。
🚅風の音と、乗り換え
新函館北斗駅に着くと、ホームには風が吹いていて、さっきよりも寒く感じます。
車内の乗客は、ほぼ旅行客ばかりでした。


ドアの隙間から、風がビュービューと音を立てて入ってきます。
それでも列車は、何事もなかったかのように走り出しました。
はこだてライナーとはいえ、普通列車です。
函館まで、20分ほどかかります。
新幹線が函館駅まで延びればいいのに、という話を思い出します。
新函館北斗での乗り換えは、確かにひと手間です。
今この時間帯なら、なおさらそう感じます。
🚅眠気のこない夜
気づけば、出発から19時間ほど経っていました。
身体は疲れているはずなのに、眠気はまったくありません。
函館まで辿り着ける、という事実が、頭の中を占めています。
窓の外に、街の明かりが増えていくのを、何度も確かめました。
函館駅に着いたのは、深夜でした。
そのままホテルへ向かいます。




チェックインが遅くなることは、事前に連絡していました。
24時を回っていましたが、滞りなく対応していただき、無事に鍵を受け取ります。
部屋に入って、荷物を置きました。
ここまで来た、ということだけが、静かに残っています。
明日のことは、まだ考えません。
今日は、ここまでです。
(つづく)
<次の記事はこちら>
凍った沼を越えて、まだ迷っている|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#05(2025年12月)|げじげじくん
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