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こんな漫画もどうぞ⑦ 風立ちぬ 宮崎駿の妄想カムバック 宮崎駿

風立ちぬ(堀越二郎)関連。こちらもどうぞ。

ジブリ映画「風立ちぬ」の原作漫画。
駿さん特有の描き方で漫画として読みにくいという声もあるが、そうは言っても下手な脚本家やキャラデザイナー(名前は出しませんが)が描いた漫画もどきよりはずっと上の出来。特に飛行機関連の書き込みは凄まじい。(モブに「みんなおんなじに見える」と言わせてはいるが)

「紅の豚」のポルコのように大半の男性がブタ顔、映画よりも細かく当時(日本戦前)の様子を描く、映画では同期であり親友である本庄さんが先輩であり(こちらが史実)あまり絡まない、上司が一人しかいない などなど映画本編とは細部が変わっている。個人的には二郎や菜穂子さんの内面、二郎の飛行機開発の苦戦・挫折や愛する人との生活両立の苦悩を丁寧に描いているのはこちらの方だと思う。(映画では尺の都合もありあえて省略したのだろうが…)

実験機墜落をカプローニ伯爵の奥様(妄想)に慰めてもらう二郎
床に伏せ気分の優れない菜穂子
二郎の辛い心理描写

ただ、宮崎駿さん特有の毒舌が時々出るのは正直いただけない。「ロシアからの空爆を恐れた当時の軍事評論家は馬鹿、それ以降軍事評論家は信用していない」「戦闘機パイロットはクルクル回りすぎてクルクルパーになっているのである」などなど。

そしてラスト。映画のエンディングと違い、現代。映画公開前に行われた作品内の飛行機「九試単戦1号機」のラジコンがテスト飛行されるところで、二郎とカプローニ伯爵が語り合うという不思議な演出でお話は終わる。

映画では大分ラストの演出に苦悩したというが、原作を踏襲しつつあのラストに変えたのは秀逸だったと思う。

色々賛否のある風立ちぬですが、映画が気に入ったのならぜひとも持っていてほしい一冊です。


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