【とある二人のラヴソング】ごめんねデリシャス
「ごめんねデリシャス」
上手くいってる……はず。
公園の切り株型のテーブルに、お弁当を広げる。
「……普通でしょ?」
「おお……うまそう!」
卵焼きにミニハンバーグ、
プチトマトにミニサラダ、
小さめのおにぎり。
誇れるものは特にはない。
「じゃあ食べよ」
声を合わせて、いただきます。
口に運ばれる卵焼きから目が離せない。
「うまい! 早起きしたの?」
「へへ……朝練ほどじゃないけどね」
早起き、というほどのことはない。
元々、私の朝は早いから。
料理なんてしたことはない。
“お弁当作っていくね!”
なんて言わなければと、何度後悔したことか。
「卵焼きおいしいよ!」
私も一口。
「うん! 本当だ! 美味しいね!」
「ん?」
あ……。
お弁当は妹作。
