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🎣釣りキチ三平を再現003 ~ イトウの原野 リョービ277 🇯🇵 ~

釣りキチ三平タックルFile003

前回の投稿 にひきつづき、釣りキチ三平の中でもとりわけ人気の高いエピソード "第9章 イトウの原野" から、かなりマニアックなところをいってみます😃

リョービ 277 🇯🇵
糸捲量 2号-311m 3号-212m 4号-150m
歯車比 1:4.3
自重 233g

1976年

277 は、リョービの小型スピニングリールとして1976年のカタログに登場しました。

リョービ "スピニングシリーズ " 3モデル (グレキラー、277、23R)のうちのひとつで、唯一淡水のルアーフィッシングに対応したモデル。サイズはワンサイズの設定で、このモデルは米国フルーガーにもOEM提供されていました。

"リョービ 277" と同じシリーズ "リョービ グレキラー" は、磯上物釣り用ドラグレスの中型サイズ。"リョービ 23R" は簡素な小型廉価版。

3モデルともに設計がまったく異なる別モノで、リョービの "スピニングシリーズ" の括り" が今ひとつ謎です…😅

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さて、このリール… 釣りキチ三平、作中のどこに登場したものか、わかりますか?

原作本編に精密に描写されたイラストがあります。作中のイラストと比較した画像をつくってみました。実物と見比べてみてください。

まったく同じでしょうw

そう。鳴鶴(メイカク)先生のルアー研究用水槽のシーンに登場したものなのです。"改良野ネズミ型特大ルアー" 誕生のあのシーンです。詳しくはKC18をご参照ください。

鳴鶴先生の作品…野ネズミ型特大ルアー。

画像のルアーは、かつて食玩として製品化されたレプリカ "ねずみ型ルアー" です。残念ながら現在は廃盤となっています。これは鳴鶴先生の試作品タイプで、作中では本体重量がありすぎてルアーの基本アクションが少ない失敗作…とされていました。

食玩として出まわったものなので原作どおりの特大サイズ…ではなく、実用的な7gのスプーンとして販売されました。でも雰囲気はバッチリですね。

そしてこちらは、鳴鶴先生の実験水槽で、谷地坊主と三平くんのスイムテストを経て、三平くんの手により改造された "改良・野ねずみ型特大ルアー" 。食玩のシークレットルアーに設定されていた希少なルアーです。

さて、リョービ 277 の話に戻ります。


リョービ277は、稲村製作所、ダイワ、オリムピックといった日本の主要メーカーの輸出向けスピニングリールを意識したリールで、仕様もサイズ感も、それらをお手本にしたような作りになっています。

1950年代から1970年代初期にかけて、日本製スピニングリールは、北米マーケットの需要が高く、北米釣具メーカーや商社からのオーダーで "◯◯似" のリールを製造するケースが多かったようです。

リョービ277が販売された1976年は、ダイワや大森製作所といった国内リールメーカーでは、スカーテッド (アウト) スプールスピニングの開発が加速していましたが、北米需要に応えるカタチで、輸出向けの "インスプールタイプ" も並行して製造されていました。

プッシュ式着脱スプールも "北米需要" から搭載された仕様だと思われます。…というか、ミッチェルの影響が大きいと言ったほうが良いですね😅

オシレーションは、減速の無いごくフツーの摺動が採用されています。ギアノイズ(ゴロゴロ感)は少なく、機械精度の高いリールとして仕上がっています。巻き心地もなかなか良いです。

このリールは、日本のリールメーカー各社の "輸出仕様" を踏襲したリールであるため、おなじみの機能(仕様)も搭載されています。

それはハンドルの左右巻き…。

リョービ277は左右両用ハンドルなのです。

1960年代末期には、すでに稲村製作所の RODDY 7025 RL  (左右両用)リールが発表されていたので、特別珍しいものではないのですが、1970年代の欧州スピニングリールの2強(ミッチェル、ABUカーディナル)には、左右どちらかの固定ハンドルしかなかったため、日本製スピニングのお家芸、"左右両用ハンドル" が(とくに北米市場で)もてはやされた時代でした。

この記事の277も途中からハンドルが左右替わっているの気づきました?w イトウの原野本編では、谷地坊主が手にした277は右ハンドルで描かれ…それが実験水槽のスイムテストシーンでは左ハンドルになっています。

左右両用ハンドルのリールが、漫画のカット(コマ)によって、左右の描かれ方がちがうことは、釣りキチ三平ではよくあることで、漫画の画面構成の都合で、構図を優先して意図的に描き分けていたのだと思われます。

この左右ちがいのハンドル描写は、イトウの原野の実験水槽シーンではリアルな描写とも受け取れます。

つまりこうです…。鳴鶴先生の右巻きハンドルタックルを手にした谷地坊主が、使い慣れた左ハンドルに付け替えたのではないかと…。

「鳴鶴先生〜!これじゃあ、わしのロッドアクションが活かせないぜ!」「ハンドル付け替えさせてもらうぜ〜!」…と谷地坊主が、言ったかどうかはわかりませんが…w ファンとしてはそんな妄想をしてしまいます😅

今回はマニアックすぎたでしょうか…w

イトウの原野ではかなり重要なシーンで描かれたタックルなので、noteに取りあげてみました。

ちなみに画像のロッドはGarcia Conolon 🇺🇸です。作中のロッドはダイワジェットスピンかサンスピンあたりかと思われますが、今ひとつ特定できなかったので代替品のコノロンロッドを組み合わせてみました。

今回はここまでです。それでは次回また。

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