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博物館の収蔵庫問題 #332

※本記事は
 Otapedia公式note(https://note.com/fine_rat5784)のみで
 公開しています。
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博物館収蔵庫をめぐる全国的な問題

多くの博物館の展示品は
所蔵品全体の
5%~10%に過ぎず、
約90%が所蔵庫
保管されている。

しかし近年、
この収蔵庫が全国的に逼迫し、
展示室にまで資料があふれ、
休館に追い込まれる博物館
まで出てきている。


収蔵庫が圧迫される理由

近年、社会全体の動きとして
個人宅や旧家の蔵に眠っていた
大量の資料が持ち込まれている。
地域の歴史を知るうえで
貴重な資料が多い一方で、
受け入れ先である
博物館の収蔵スペースが追いつかず、
結果として
収蔵庫を圧迫している。

また
収蔵スペースの
拡張が容易ではないこと。

こうして
全国の博物館の
約80%弱が
収蔵庫不足に直面している。
しかも、
その数は年々増加している。


資料廃棄という苦渋の判断

収蔵庫不足が深刻化する中、
苦肉の策として
止むを得ず
「資料の廃棄」を行った博物館も
出てきている。

本来、
「保存」を使命とする
博物館にとって、
これは極めて重い決断である。


所管する 文化庁 の見解

文化庁は、
2026年3月にルールの一部を改訂した。

「博物館の設置及び運営上の望ましい基準」
における第6条は、
増え続ける収蔵資料と
収蔵スペースの不足という
深刻な現状に対応するため、
資料の適正な管理と
評価を求めている。

この中では、
収集・保管の計画的な実施とともに、
再評価に基づく
資料の処分(廃棄を含む)の
手続きが具体的に示されています。


資料の増加以外の問題

①温湿度管理の不備による
 資料の劣化 
②災害リスクに対する
 備えの不十分さ 
③収蔵品の
 位置情報や管理責任の
 曖昧さ 
現場では様々な問題が
起こっている。


資料の価値は後から見つかる

資料の価値は、
その時代には気づかれず、
数十年後に
初めて評価されることも多い。

実際、
保管されていた資料が
文化財に指定された例も
数多く存在する。

見た目が同じ資料でも
微妙な形状の違いが
「地域の文化の発見」
繋がることもある。


今後の資料管理の課題

所蔵庫の問題は勿論
受け入れ資料の明確な基準や
維持管理体制の強化
また収蔵庫の整備や拡張など 
改めて考える時期に来ている。


大田区の博物館

大田区立郷土博物館では、
大森から全国に伝わった
海苔養殖の歴史、
宝来山古墳をはじめとする
区内に点在する古墳群。
さらに、
山王馬込地域で花開いた
馬込文士村の文士たちなど、
この地域の歩みを伝える
数多くの資料が
展示されている。


私たちができること

『大田区報Web版』
2026年 (令和8年) 4月15日号によると
所蔵資料数は
約6万点に達している。

この膨大な資料は、
公開を待つだけでなく
新たな歴史が解明される
可能性を秘めている。

まずは、
その存在を知ることから始めたい。

そして、
時間があれば、
地域の博物館へ
足を運び、
地域の歴史に
触れてみてほしい。


最後に

Otapediaは
この博物館収蔵庫問題を
広く認知していただくため
記録します。

大田区の記憶を呼び起こす
「Otapedia」の活動
私たちは
その“名を失いかけたものたち”に、
もう一度まなざしを向け、
記憶の岸辺に呼び戻す営みです。

彼らの活動や
痕跡は消えても、
地域に遺した軌跡
未来へと伝えていきます。

これらの呼称は
Otapedia独自の呼称」であり
大田区公式の認定ではありません」。


出典
 1.『博物館はもう満杯・・・廃棄?保存?博物館クライシス』
   クローズアップ現代
 2.『博物館の設置及び運営上の望ましい基準の全部を改正する告示           (令和8年文部科学省告示第69号)について』文化庁
 3.『大田区報 Web版』令和8年4月15日号
写真
 4.『大田区立郷土博物館』 撮影:Otapedia

NHK クローズアップ現代
https://www.nhk.jp/g/ts/R7Y6NGLJ6G/

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