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大田市場竣工 日本最大級の中央卸売市場【4月26日 今日は何の日】(入新井特別出張所) #309

※本記事は
 Otapedia 公式note(https://note.com/fine_rat5784)のみで
 公開しています。
 無断転載・改変・商用利用を禁じます。
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取扱量の増大と旧市場の限界

昭和30年代以降、 
青果・水産物の流通量は急増。 

市場は過密化し、 
施設の老朽化も進行。 
市街地に立地する既存市場では、 
増大する物流に 
対応しきれなくなっていた。


第三次東京都卸売市場整備計画 

こうした状況を受け、
1982年 (昭和57年) 
東京都は、 
新たな整備計画を
策定した。 

構想名は、 
東京中央卸売市場
「大井市場」。 

市場機能を
湾岸部に集約する――
都市の流通構造を
再編する計画だった。 

それは単なる
市場移転ではなく、
東京の物流地図を
書き換える構想だった。


当時の既存市場 

青果部 

神田市場 
荏原市場 
荏原市場蒲田分場 

水産部 

大森魚市場 
築地市場 

花き部(民間9市場)

大森園芸 
京橋生花 
都立園芸 
ニッカン東京中央 
ニッカン西部 
芝生花 
幡ヶ谷生花 
京浜生花 
東京花き南部 

花き市場は
城南地区を中心に分散していた。


築地市場の移転構想 

築地市場も
計画に含まれていた。 
大田市場の隣にある
現在の東京港野鳥公園
その候補であった。 

その土地は、
東京都港湾局が
流通施設用地として 
1966年~1970年に
造成した埋め立て地である。


東京港野鳥公園の誕生 

埋め立て後、 
自然に池や草原が形成され、 
野鳥が集まるようになった。

1973年 (昭和48年) ごろから 
地域住民による
自然保護運動が起こる。 

東京湾が、 
渡り鳥の貴重な 
中継地点であることを受け 
東京都は葛西沖と城南地区に 
野鳥保護区域
設けることを決定。 

1978年 (昭和53年) 4月1日 
東京港野鳥公園が開園した。 

この経緯により、 
築地市場は
大田市場への移転を見送り、
後に、 
2018年 豊洲市場
移転することとなる。 

東京港野鳥公園 利用案内板

平成元年4月26日 

国道357号線を挟む 
大田区東海三丁目‐2‐1 
(青果部・水産部) 
大田区東海二丁目‐2‐1 
(花き部他)に広大な 
東京都中央卸売市場 
大田市場
が竣工した。 

敷地の地下には、
東海道貨物線が縦断している。


青果部の始動 

1989年 (平成元年) 5月6日  
神田市場荏原市場、 
そして荏原市場蒲田分場。 
都内に分散していた青果機能が、
この地に統合された。 

江戸初期に始まった
神田の青物市場は、
およそ四百年の時を経て、
移転することとなった。

写真:大田市場 競り風景(2)
出典:Webおおた写真館

水産部の始動 

1989年(平成元年)9月18日 
青果部の業務開始から約4か月後。 
水産部が業務を開始した。
移転となったのは、
大森魚市場と築地市場一部。

水産流通を担ってきた
大森魚市場が、
より大規模な物流拠点へと機能を移した。


花き部の統合 

翌1990年 (平成2年) 9月8日 
花き部が業務を開始した。  
統合された9つの民間花き市場が、 
中央卸売市場として再編された。 

花き部入口

日本最大の中央卸売市場 

青果部・水産部、
そして花き部。 

三つの部門がそろったことで、 
大田市場は
日本最大級の取扱規模を誇る
総合市場として本格始動する。


取扱量日本一

公表資料によれば、
2004年 
2005年 
2010年
青果部および花き部は、 
取扱規模で日本一を記録した。

国内最大級の
流通拠点であることが、
統計上も示されている。


新大田区百景

大田区は
1997年 (平成9年) に
中央卸売大田市場を
新大田区百景122点の
題材の一つに選定した。

絵:中央卸売大田市場
鈴木直 氏作
新大田区百景(湾岸地区 No.97‐111)
出典:大田区役所
絵:中央卸売大田市場
大塚由紀子 氏作
新大田区百景(湾岸地区 No.97‐112)
出典:大田区役所

大田区にあった元市場 

大森魚市場 
現在、
大田区立大森スポーツセンターとなっている。

写真:大森魚市場(昭和46年)
出典:Webおおた写真館
旧東海道
美原通りに位置し
かつての面影は残っていない

荏原(大森)市場蒲田分場 
正面の 
鋭い三角が特徴的な 
大田区産業プラザPiOとなっています。

写真:大森市場蒲田分場
出典:Webおおた写真館
京急蒲田駅前に立地し
大田区関連団体の多くが入居
展示会・イベント施設として
利用されている

最後に 

Otapediaは
首都圏の食を支える
大田市場を
「大田区未顕彰の地域遺産」
として
青果部が始動した
5月6日 
水産部が始動した
9月18日 
花き部が始動した
9月8日 
東京港野鳥公園が開園した
4月1日を
 「大田区記憶の日」
として記録します。

大田区の記憶を呼び起こす 
「Otapedia」の活動 
私たちは、
その“名を失いかけたものたち”に、
もう一度まなざしを向け、
記憶の岸辺に呼び戻す営みです。

たとえ彼らの活動や
痕跡は消えても、
地域に遺した軌跡
未来へと伝えていきます。
これらの呼称は
「Otapedia独自の呼称」であり
「大田区公式の認定ではありません」


出典 
 1. Wikipedia『大田市場』
 2. Wikipedia『東京港野鳥公園』
写真
 3.『Webおおた写真館』大田区役所

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