『人は本当に“消える”ことができるのか?』|資産10億円を目指す投資日記
人は本当に“消える”ことができるのか。
1987年。
中南米グアテマラ国境付近、架空の国“バル・ベルデ”。
ジャングルの奥で、精鋭部隊が一人、また一人と消えていく。
敵の姿は見えない。
だが、“何かいる”ことだけは分かる。
その正体は、プレデター。
――捕食者。
見えていないのに、狙われている。
このとき人間は、何を見ていたのか。
⸻
やがて、この“見えない技術”には名前が与えられる。
攻殻機動隊。
その世界の中で、それは“光学迷彩”と呼ばれた。
見えないものに、名前がつく。
それだけで、人はそれを理解した気になる。
本当は、何も見えていないのに。
だが実際には、何も理解していない。
ただ、“見えている気”になっているだけだ。
そしてその世界では、光学迷彩を見抜くスコープも登場する。
隠す技術が進めば、見抜く技術も進む。
人は“目”で見ているわけじゃない。
見ているのは、情報だ。
⸻
一方で、宇宙人ポールは少し違う。
ポールが姿を消すときの合図は、
“息を止める”ことだった。
「今から消えるぞ」と言って、すっと息を止める。
次の瞬間、目の前でゆらゆらと姿が消える。
……ずいぶん原始的だ。
むしろ、気合いに近い。
だが、どこか納得してしまう。
人は、わずかな違和感――
呼吸や動きの“揺らぎ”で、存在に気づいているからだ。
息を止めるというのは、
“生きている証拠”を一時的に消すことでもある。
人は、完璧な静止を“存在しないもの”として処理する。
⸻
そして今。
“光学迷彩”は、もう物語の中だけの話ではない。
実際に、それを開発している企業が存在する。
HyperStealth Biotechnology Corporation。
(ハイパーステルス社)
光を屈折させ、背後の景色を前面に広げることで、
そこにあるはずのものを見えなくする。
ただし、それは“完全な透明”ではない。
あくまで、“気づかれにくくする”技術だ。
つまり、人間の認識を“ずらしている”に過ぎない。
全身を消すスーツはまだ存在しない。
だが、特定の場所に隠れる技術や、赤外線での検知を抑える技術は、すでに現実になりつつある。
⸻
完全に消えることはできない。
だが、“気づかれない”ことはできる。
そして人は、気づかないものを“存在しない”と判断する。
⸻
もし、量子コンピュータの時代が来たとしたら。
“見えない技術”は、さらに現実に近づくのかもしれない。
だが、その未来に投資するのは簡単ではない。
なぜなら、
本当に価値があるものほど、最初は見えないからだ。
⸻
人は、見えているものを信じる。
だからこそ、
見えないリスクにも、
見えないチャンスにも気づけない。
それでも、世界はそこに存在している。
最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました!
今回ご紹介した
プレデター「※作品には刺激の強い描写があります」や
宇宙人ポールは、SFとしても娯楽作としても一級品です。
攻殻機動隊は、年齢を問わず楽しめるSFの金字塔(一部PG12あり)。大人の知的好奇心を刺激する、間違いのない一級品です。
週末の映画時間に、ぜひ。
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