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今回の衆議院選挙、本当の勝ち組は?

今回の衆議院選挙、本当の勝ち組は誰なのか。
実質的な一人勝ちと評される高市総理か、
その勢いで大勝した自由民主党なのか、
消費税減税の反対という差別化で躍進したチームみらいなのか、
選挙戦略の妙で議席を増やした公明党なのか…….

本稿は、そういう真面目な話ではありません。

選挙中に書いた前稿の末尾に、追記するか迷って結局採用しなかった一文がある。

今回、本当に勝つのは選挙ドットコムちゃんねるではないだろうか。



■選挙ドットコムちゃんねるの勝利

前稿において、先の一文を採用しなかったことは、あまり後悔していない。
政局が難しくなっていった状況で、その解説をメインとするメディアが注目されるのは自然なことなので、それほど胸を張るような視点でもない。

また、選挙中にはそれよりも有権者としてどう振る舞うことが良いのかをメインに置きたかったからである。

しかし、選挙が終わった今はこの選挙ドットコムちゃんねるの勝利について一度触れておきたい。

◯選挙開票速報

まず触れるべきは、開票速報の生放送でしょう。
2/8の開票が始まる20:00の10分前から開始したこの生放送の開始時の同時接続数は、なんとおおよそ6.2万人。

8万人を超えた段階での山本期日前さんの『小選挙区一つ受かりました』という発言はこのチャンネルらしくて面白い。

結局、確認できた範囲では最大14万人に達した。


エンタメ系のYoutubeチャンネルでも10万人超えるとすごいなと感じることが多いので、かなり成功した生放送と言っていいのではないでしょうか。

◯チャンネルの顔となった二人

速報性や情報の信頼性で比較すれば、テレビやテレビ局系チャンネルに分があるだろう。その中で記録された同時接続数は、単なる数字ではなく、一定の人気と関心の高さを示す指標と評価できる。

また、トップコメントの
俺は選コムを見たいのではなく山本期日前&今野忍を見たいんだよ』
はかなり象徴的でした。

このチャンネルの主な出演者は、
・鈴木邦和(選挙ドットコム編集長)
・今野忍(政治記者)
・山本期日前(選挙芸人)
の3人が多く、編集長以外はホスト側だったりゲスト側だったりするようですが、編集長の鈴木邦和さんは、この生配信開始時にはMXテレビに出演中で不在だった。

編集長の鈴木邦和さんは、その前の参議院選や自民党総裁選の時点で他のメディアの呼ばれる存在になっており、今回の選挙で目立ったのは、今野さんと期日前さんのお二人だったのではないでしょうか。



*山本期日前

山本期日前さんは、ジャーナリストのような専門家ではなく、吉本興業所属のお笑い芸人であり、“選挙芸人”という立ち位置の人物だ。

思想や政策ではなく、政局や政治家の人柄にまつわるエピソードの蓄積が豊富で、芸人という立場だからこそ許される、ウィットに富んだ発言が魅力だ。
まるで一人で『アメトーーク!』をやっているかのような濃度がある。

政局が複雑化した今回の選挙で、自ら“季節労働者”を名乗りつつ、さまざまな他のメディアにも出演していました。

静岡朝日テレビでレギュラー採用が伝えられた動画では、同時に“出演打ち切り”を仄めかすような弄りも入る。芸人という肩書きがあるからこそ成立する距離感であり、通常の出演者では踏み込みづらい演出だ。


*今野忍

今野忍さんは、日本のフリーの政治記者・ジャーナリスト。
朝日新聞社の政治部で長年にわたり政局取材を行い、首相官邸クラブ担当として政権動向や与野党政治を現場で追ってきたベテランです。

選挙期間中に朝日新聞を退社し、独立して政治ジャーナリスト・経営者としての活動を開始した。このタイミングは注目を集めたが、もともと決まっていたという。

今野さんも、長年の取材経験からの永田町の空気みたいなものを話しだすと、裏側的なエピソードも多くて興味をそそります。

期日前さんのウィットな発言に対して裏付けを与えたり、ニュアンス調整してくれることでチャンネルに信頼感を与えてくれます。

また、インターネット内での言論と考えると、元朝日新聞というフリが効いていると思う。
元朝日新聞という肩書きは、ネット空間ではある種の先入観を伴う場合もある。ただ、そのイメージとは異なる合理的な説明が示されることで、かえって新鮮さや信頼感につながっているように見える。

また、他のメディア出演で言うとReHacQが目立ちます。
前述の生放送時に、選挙ドットコムからReHacQへ移動するのですが、
同時に移動することを表明していた視聴者も多かったです。

選挙が終わってからもReHacQに出演し、小西洋之さんとのやりとりは好評でした。


◯チャンネルの伸び

顔になって活躍の場を他のメディアに広げたお二人の活躍も目覚ましい。
チャンネル自体の伸びもここ一ヶ月でチャンネル登録者、28万人から36万人に増えている。

もちろん、このお二人はチャンネル専属ではないと思うのだが、このチャンネルをホームにはしていると思うので、他メディアでの活躍が外からの新規視聴者を連れてきているのだと思う。

難しい政策論をわかりやすく解説してくれていることもあるかとは思うが、政治家の綺麗事でない、もしくは汚い姿だけでもない人間ドラマを面白く話してくれているのがエンタメとして広がってきているのだと思う。


■感想

今回、選挙後にも活躍する二人について詳しく見てきたが、政局が難しくなっていった状況で、その解説をメインとするメディアが注目されたという前提が、あったことは当然ではある。
しかし、そもそもの2人の魅力があってこその活躍であると思う。

割と主観的な視点で眺めてきたので、今回は考察ではなく感想で終わらせたいと思う。

今回の選挙では、選挙や政治の人間ドラマとしての側面が、エンタメとして成立してきたと思う。
僕としては、現在進行形でこのチャンネルとこのお二人から目が離せない。

政党の勝敗以上に、「政治を語るメディアの存在感」が拡張された――そんな選挙だったのではないだろうか。


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