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みんなにとっての「飴玉」は?

知ってたはずの曲でも、
ちゃんと出会うタイミングって
違うんだなって、
最近ずっと痛感している。

星の王子さまと出会った時の
感覚と似ている。
ハリーポッターにドハマリしていたころ、
初めて星の王子さまを読んだ。

あの頃はファンタジーにしては
物足りたりないなぁとしか思っていなかった。
小学4年生くらいだったかな?

そこから数年後に読み返した時の衝撃。

そして、あの子を失ってから読み返して、
ようやくキツネが言っていたことの
本当の意味を実感を持って理解した。

・大切なものは、目に見えない

・麦畑を見ても、心に浮かぶものもない。
 それはさびしいことだ!
 でもきみは、金色の髪をしている。
 金色に輝く小麦を見ただけで、
 ぼくはきみを思い出すようになる。
 麦畑をわたっていく風の音まで、
 好きになる。

「星の王子さま」より

あの時と同じ感覚を
最近はBUMPの曲で思い知らされている。

バンドの存在も、
曲だって聞いたことがあったはずなのに、
こんな曲だったのか……と
驚きを隠せない。

どうしても、思いを馳せてしまう。
あなたも同じ経験を
したことがあるのかなって。

そうじゃなきゃ、あんな歌詞を
書けないんじゃないだろうか?って、
勝手に想像してしまう。

心から愛した存在を喪った経験がある人が
紡ぐ言葉に思えてならないんだよなぁ。

それはもしかすると、
恋人との別れだったのかもしれないし、
かつて飼っていたペットとか
だったのかもしれないし、
家族との別れだったのかもしれない。

私はBUMPにハマったばかりだから、
藤原くんがどんな人生を送ってきたのか
全く知らない。

だけど、歌詞からは
圧倒的な孤独を自覚していること。
人と寄り添いたくても、
その痛みはその人だけのものだって認めていて、
それでもそばにいたいと、
足掻いているのが伝わる。

そして、愛する存在が
居なくなることへの恐怖もある。
遠くへ行ってしまった存在への祈りも。
それでも続く愛と痛み、
そして、光が伝わってくる。

だからこそ、私は心奪われたんだ。

この曲に。

僕は君と僕の事を
ずっと思い出すことはない
だってさよならしないなら
思い出にならないから

BUMP OF CHICKEN「飴玉の唄」より

仕事終わりの電車のなか。
視界が揺れて、
思わず上を見上げた。
ふっと笑みがこぼれてしまった。

そして、瞼を閉じて曲の世界へと浸った。

咳をする君の熱に触れて
命を知るよ

BUMP OF CHICKEN「飴玉の唄」より


闘って、あったかくて、
半端なく強く握られた手の感触が
蘇ってきた。

僕は君を信じたけど
君が消えたらどうしよう
考えると止まらないよ
何も解らなくなる

BUMP OF CHICKEN「飴玉の唄」より

かつての自分と重なった。

私はあの子にずっと言っていた。

「あんたの生命力半端ないから、
絶対に戻ってくるやろ?」って。
私はあの子を絶対的に、盲目的に信じていた。

それに対して、
あの子は力強く
カラッ笑って、いつも頷いてくれていた。

だけど、忘れもしない。
ある演劇を一緒に見た日の夜に
初めて互いの恐怖を語り合った時のこと。

悟ってしまった。

本気でこの子をいつか喪う覚悟を
決めておかなきゃいけないのかもしれないと。

それを私に悟らせるほどの
自分自身へと課している
決心と覚悟を聞いたから。

心がヒヤッとした感覚を今でも覚えている。

そして、それに気づいた少しあと。
実際にやってきたのだ。
危篤の知らせが。

そこからは、家にでるのも恐ろしくなって、
仕事へ向かう時も、通勤電車の中でも
涙がこぼれ落ちて、とまらなくなった。

あの頃の私とあまりにもリンクした歌詞で、
どうして、こんなにも
「私」を知ってくれているの?と
問い詰めたくなってしまった 笑

そしてラストは
今の私にあまりにもそっくりで、
電車の中だと言うのに、
雫が一筋こぼれ落ちるのを
止められなかった。

勝てない神様
負けない 祈らない
限りある君の
その最期に触れて
全てに勝つよ

見えない 死なない
僕らの世界で
その手に触れて
熱に触れて

僕も笑うよ 君と笑うよ

僕は君を 信じたから

BUMP OF CHICKEN「飴玉の唄」より


そして、気づいた。

私とあの子はきっと
互いに「飴玉」を食べあったんだろうなって。

なんて、美しい比喩なんだろう。
私は、想いとか魂の欠片なんじゃないかと
思いながら聞いていた。

私は幸せなことに
あの子の最期に触れられたんだ。

あたたかかった最期も、
冷たくなった最期も。

それに対して「全てに勝つよ」と
言ってもらえることが
どれほどの救いになるのか?

本当にありがとう。
この歌詞を、歌を生みだしてくれて。


みんなは「飴玉」をどう捉えるのだろうか?

きっと、人の数だけ
「飴玉の唄」の物語がある。

こういう、藤原くんが作りだす
余白が私はたまらなく好きだ。






BUMPについてはここでも…!
最後の方に記事まとめてます。

せっかくなので
あの子についてのZINEも宣伝!

記事の中で触れていた
星の王子さまの気づきはこちらから。

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