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AIを導入したいのに、スタッフに響かない|B型事業所で「まだ早い」の壁をどう越えるか

こんにちは、みや(@employment38)です。

札幌市内の就労継続支援B型事業所でマーケティング担当をしています。

前回の記事では
Geminiを使って福祉の書類業務を
時短する方法を紹介しました。


今回はノウハウではなく
僕自身が今まさに向き合っている

「AI導入の壁」について書きます。

華々しい成功談ではありません。
計画段階のリアルな話です。

僕はAIを事業所に導入したい。でも——


正直に書きます。

僕は、自分の事業所に
もっとAIを活用した業務の仕組みを
取り入れたいと思っています。

  • 書類業務の効率化。

  • 利用者さんの作業の幅を広げる新しい取り組み。

  • 事業所のWeb集客の強化。

AIを使えば改善できるポイントが
僕にはいくつも見えています。


ウェブ歴15年、AI歴3年。
自分で言うのもなんですが
AIやWebツールの実務経験はそれなりにあります。

「これをこう使えば、こういう効果が出る」
というイメージは自分の中にはある。

でも、それがスタッフにはまだ伝わっていない。

誤解しないでほしいのですが
スタッフとの関係が悪いわけではありません。

日々の支援業務では信頼関係もあるし
チームとして普通に機能しています。


ただ、AIについては
まだ重要だと思われていないんです。

「みやさんが
AIに詳しいのは知ってるけど
自分にはあんまり関係ないかな」

「便利なのかもしれないけど
今の仕事は今のやり方で回ってるし」

「そのうち考えればいいんじゃない?」

面と向かって反対されるわけでもない。
否定されるわけでもない。
ただ、優先順位が低い

これが一番難しい状態だと僕は感じています。

「反対」より「無関心」のほうがずっと手強い


もし「AIなんて絶対に使わない!」と
強く反対されたならまだやりようがあります。

反対意見には具体的な不安や理由があるから
それに一つずつ答えていけばいい。

でも、
「別にいいんじゃない? でも自分はいいや」という反応には
論理で返す先がない。

相手は怒っていないし、否定もしていない。
ただ「今の自分には関係ない」と思っている。

僕が「AIを使えばこんなに便利になりますよ!」と
熱弁しても、相手の心には届かない。
なぜなら相手は困っていないから

少なくとも、本人はそう思っている。

書類業務に時間がかかっていることも
もっと効率化できることも
客観的に見れば明らかだと僕は思う。

でも、長年そのやり方でやってきた人にとっては
それが「普通」であって「困りごと」ではない。

人は、自分が困っていないことに対して
新しいことを学ぶ気にはならない。

これは福祉に限った話ではなく
あらゆる組織でDXやIT化が
進まない根本的な理由だと思います。

僕が今考えている「3つの作戦」

じゃあどうするか。

悩んだ末に、僕は3つの作戦を考えています。
まだ全部実行できたわけではないし
うまくいくかもわからない。

でも、同じような立場にいる人の
参考になるかもしれないので
計画段階のまま共有します。

作戦1:押しつけずに「見せる」

これが最も大事だと思っています。

「AIを使ってください」とは絶対に言わない。
その代わり
僕自身がAIを使っている姿を自然に見せ続ける。

たとえば
僕がGeminiを使って
業務文書の下書きを作っているところ。

利用者さん向けの
お知らせ文を数分で仕上げているところ。
会議の議事録メモをAIで整理しているところ。

それを特別なこととして
アピールするのではなく
淡々と、日常の一部として見せる。

人は、命令されると抵抗するけれど
目の前で誰かが便利そうに使っているのを見ると
自然に「それ何?」と聞きたくなるものです。

この「聞かれるのを待つ」姿勢が
たぶん一番遠回りに見えて
一番近道なんだろうと思っています。

作戦2:相手の「困りごと」が発生したタイミングを逃さない

前に書いたように
人は困っていないことには動かない。

逆に言えば、困ったタイミングなら動く。

「この文書、急いで作らなきゃいけないのに文面が浮かばない」
「利用者さんのご家族への手紙、どう書けばいいか悩んでる」
「会議の記録をまとめるの忘れてた、やばい」

こういう場面に遭遇したとき
すかさず
「よかったら、AIで下書き作ってみましょうか? 2分くらいでできますよ」と声をかける。

ここで大事なのは
「ほらAIって便利でしょ」と言わないこと。
あくまでその人の目の前の問題を解決するお手伝いとして
さりげなくAIを差し出す。

「教えてあげる」ではなく
「困ってるなら手伝いますよ」。
この距離感が
たぶん福祉の現場ではすごく重要だと思っています。

まだこの場面に本格的に遭遇できていないので
チャンスを待っている状態です。

作戦3:利用者さんの「すごい!」を経由する

これは少し変化球です。

スタッフに直接アプローチするのではなく
利用者さんがAIで何かを体験する→その反応を見たスタッフが興味を持つ、という間接的なルートです。

たとえば、利用者さんが
Geminiに「自己紹介文を作って」とお願いして
AIが数秒で文章を生成する。
利用者さんが「すごい、ちゃんとした文章になってる!」と声を上げる。

それを横で聞いていたスタッフが
「え、そんなことできるの?」と反応する。

利用者さんの喜びや驚きを起点にして
スタッフの関心を引き出す。

僕が「便利ですよ」と100回言うよりも
利用者さんの「すごい!」のひと言のほうが
ずっと説得力があるはずです。

これも、まだ計画段階です。
利用者さんの中に
AIに興味を持ちそうな方がいるので
その方と一緒に小さく試してみようと考えています。

なぜ僕は焦ってはいけないのか

ここまで「作戦」などと書いてきましたが
同時に自分に言い聞かせていることがあります。

焦るな。

AIに詳しい自分からすると
「なんでこんな便利なものを使わないんだ」と
もどかしく感じることがあります。

業界全体がどんどん変わっていくのに
うちだけ取り残されるんじゃないかという不安もある。

でも
その焦りを態度に出した瞬間に
すべてが台無しになる。

「あの人、AIのことになるとうるさいんだよね」
「また何か新しいこと言ってるよ」

そう思われたら、もう聞いてもらえない。

福祉の現場で何か新しいことを始めるとき
スピードよりも信頼関係のほうがずっと大事です。

僕がウェブやAIの専門家として
どれだけ正しいことを言っていても
それ以前に
「一緒に働く仲間として信頼されている」ことが
前提にないと、何も動かない。

だから、僕は焦らない。

書類業務を自分だけでもAIで効率化して

空いた時間で利用者さんの支援を手厚くする。
その姿を見せ続ける。
聞かれたら丁寧に教える。
困っている人がいたら手伝う。

「この人が言うなら、ちょっと試してみてもいいかな」

そう思ってもらえる関係性を先に作る。
AIの導入は、その先にあるもの。

順番を間違えたくない、と思っています。

福祉業界にありがちな「新しいもの」への距離感

少し話を広げます。

これはAIに限った話ではないのですが
福祉業界には「新しいもの」に対して
慎重な文化があると感じています。

もちろん、それには理由があります。

福祉の対象は人です。
利用者さんの生活や人生に直接影響する仕事です。

「とりあえず試してみよう」が許される場面と
許されない場面がある。
慎重さは、利用者さんを守るための大切な姿勢です。

でも、その慎重さが
「変わらないことの言い訳」になっている場面も
正直あると思っています。

  • 「前例がないから」

  • 「リスクがあるかもしれないから」

  • 「利用者さんに混乱を与えるかもしれないから」

全部もっともらしい理由です。
でも、試しもしないで「リスクがある」と言うのは
判断ではなく思考停止です。

AIを使うかどうかは
試してみてから決めればいい。

試した結果「うちには合わない」となったら、やめればいい。
それだけのことです。

僕がこのnoteで発信しているのは
「試してみるハードルを、できるだけ下げたい」という思いからです。

難しい専門知識は要りません。
高いツールを買う必要もありません。
Googleアカウント一つで、今日から始められる。

その事実を
一人でも多くの福祉職の方に知ってほしいと思っています。

この記事を読んでいる「同じ立場の人」へ

もしあなたが僕と同じように
「職場にAIを導入したいけど、周囲の反応がいまいち」
という状況にいるなら。

一つだけ伝えたいことがあります。

あなたは間違っていません。

福祉の現場でAIやITに関心を持っている人は
まだ少数派です。
周りに理解者がいなくて
孤独を感じることもあるかもしれない。

でも、その感覚は正しい。
福祉の現場にAI・Webの活用は絶対に必要になる。

人手不足が深刻化する中で
テクノロジーの力を借りずに現場を回し続けることは
いずれ限界が来ます。

だから、焦らなくていい。でも、諦めないでほしい。

小さく始めて、小さく見せて、聞かれたら教える。

半年後、あなたの周りに
「ちょっと教えて」と言ってくる人が
一人でもいたら、それは大きな成功です。

一緒に頑張りましょう。僕もまだ、壁の途中にいます。

お知らせ

本格的に Gemini を使う方は
こちらの7つの実践テクニックもおすすめです。


【私はこんな人】

福祉・就労支援事業所のAI×Web活用を実践して発信。
正看護師⇒WEB業界⇒就労支援としてマーケ担当として奮闘しています。
Claude・Gemini・NotebookLM・Typelessで業務を半減する内容やWEB×SEOで見学申込みを増やす方法なども公開中。

私のプロフィール

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