見出し画像

【インタビュー】PIVOT後編 平石流ファシリテーションQ&A


テレビ朝日アナウンサー平石直之さんのお仕事が刺さりすぎてるヲタ目線の記録です✍️🤗

前回は独断と偏見でベストオブインタビュー🥇に選出している動画を挙げています↓↓↓


今回はその後編です。こちらはYouTubeではなく、PIVOTアプリまたはweb上からご覧になれます↓↓↓ ※アプリはバックグラウンド再生可

2024年10月4日公開


前編に引き続きファシリテーションの極意と、ビジネスパーソンが抱きがちな疑問をQ&A形式で深掘りしています。このインタビューを聞いて
「ファシリテーションとは何か」がより具体的に見えてきました。

まずは超個人的発見と刺さりポイント、それから疑問です。


本質をつかむことの重要性
内容の充実度にはここが効いてくることがよく分かりました。視聴者という受け身の立場で見ていても確かに~とは思っていましたが、いざ自分がやろうとしたら何もできていないことも分かりました。これは単なる準備不足に加え、本質をつかめていないからでした。ただ「本質をつかむことの重要性」や「優先順位の高いものから潰す」ことは理解できても、「本質のつかみ方」がこの時点では分かりませんでした。どうやって平石さんは一番大事なところを掴んでいるのか、深堀るべきことや知るべきことを選別しているのか、準備については「目的に沿って必要なものを集めていく作業」とも表現していますが、それがズレないのは何故なのかが分かりませんでした。後の情報や平石さんがおすすめとして紹介されていた本の中に、ある程度答えが見つかりました。それはまた次の機会に…。

すいた状態で話し、足りないところを質問の余白にあてること
1~10まである時に全部話すと長いので、10→1→3→7、あるいは10→1→3→7→10 と話し、抜けている2などは質問にあてると話されています。最初はなるほどねーくらいでしたが、とんでもない事実に気づいてしまいました。それは、「準備した以外のことを聞かれると答えられない」こと。でもそれは、準備不足以外の何物でもないことにも気づきました。1~10まである時に……の前提を崩していたのは自分自身で、10あるものを5くらいしか準備できていなかったのかな😅「その場で何とかなると思わない」「準備が9割」、この言葉の意味は思ってる以上に重いものでした。

積み重ねることの重要性
散々取材をしてきたりなど、これまでの仕事が今活きている/特に大きなテーマでは一夜漬けより普段の蓄積/ニュースは時間がかかった方がいい/人間が図書館みたいになった時、あの人一体何を言うんだろうと思う
これらはこのインタビューの中でも、積み重ねることの意味を感じた印象的な言葉でした。一方で場数がまだあまりない人へ向けてのアドバイスもされています。
今やっていることの意味やこれまでの繰り返しで良いのかな?など思い始めていたこともあり、結果的に意味をもつこともあるのかもしれないと感じた言葉でもありました。一歩先を歩いている人の背中を見ることができたし、結果的に意味を持つだけでなく積み重ねていきたいとも思えました。

意見は違っていいということ
意見は違っていい/合うわけがない/全部が一緒になるわけがない/ファンであっても「今日は違うこと言ってるけどやっぱり面白いから好き」とか「私は意見が違うけどあなたが言うならそれもあるかもね」と思ってもらえるかが大事で、メディアそのものもそこを問われている
アベプラを見ていれば意見が違っていいというのは当たり前の前提でしたが、実際会議や人の集まる場において、意見の違いを恐れすぎていなかったかな?と振り返りました。会議であれば合意したように見せて終わっていたり、合意することなく決裂したり。「全てを分かり合う必要はないけど」という神フレーズも別インタビューで出てきますが、そのテーマという一点において分かり合える点を探ったり、ある意味では曖昧な境界線を設けることでゆるく分かり合える、つながることができる、寛容になれる、許容する、みたいなことができるんだと発見でした。白黒つけなければいけない気がしていたし、正誤や勝ち負け……その仕事上の刷り込みが不寛容さにつながって、自分自身を窮屈にしていなかったかな?とも思いました。メディア論まで発展したお話はとても興味深かったです!

単純な疑問
感覚や嗅覚がズレてきたら辞める時。とたびたびおっしゃっています。ここで疑問なのが、そのズレてきたというのは自分で気づけるのかということ。気づくことが難しいからズレていくのかなと思ったり。ここで言うズレているは論点がズレているという話ではなく、時代感覚や嗅覚のことを話されています。人から言われたりコメント欄を見たり、ダイレクトにメッセージが届いて把握するということなのかどうか。だとするとメディア人ではないけど私たちに置き換えると、ズレてきたというのは加齢以外ではどう判断をすればいいのかなというのはちょっと気になりました。直接聞けるわけもなく、寝かせてあります😂




詳細   ※2024年10月時点でされたお話です


▷野嶋紗己子さん(PIVOT MC・プロデューサー/フリーアナウンサー)
▶︎平石直之さん(テレビ朝日アナウンサー)


1.なぜアナウンサーに?

▶︎伝えるのが得意だと思った。メディアは良い意味でも悪い意味でもフィルター。この人のインタビューで聞きたいとか、この人だったらこのニュース何て言うんだろうとか、その人に対する期待感。何様なんだと言う話だけど、私ならこう伝えるとか思っていた。それがズレるようになったら、あるいは瞬間的なリアクションが遅れるようになったら引き際。むしろ今は書いたり編集されたりよりは、生放送の方が瞬発力が生きる。普段物を倍速で見ているから話すのが早くなってきてるけど、アベプラは2倍で見ても心地よいようにと思ってやっている。


2.ファシリテーション能力開花

▷アナウンサーになってから話術の極意などは教わった?自分は感覚としてしかない。

▶︎ファシリテーションはアベプラで開花した。個別に話を聞いたり、要約をしたり、目的をコンパクトに伝えたり、これまでやってきたことが集大成のような形で実を結び、充実感のある形で出すことができている。ニュースはややこしい方が良い。そうでないと差がつかない。なんとなくおしゃべりをするとか、ただ回すことはある程度誰でもできる。本当に知るべきこと、深堀ることなどの本質を見据えるとするなら、ややこしい方が他の人と差が出る。それは急にはならない。散々取材したり見たりしてきたことが、今生きている。

▷それは結局場数では?聞いておくべき人の話や読んでおくべき本は?

▶︎そういう一点ではない。ニュースはずっと経緯があって今があるのでずっと見ていく。最初からそのつもりでこの仕事をしている。ニュースは時間がかかった方がいい。積み重ねていくと人間が図書館みたいになる。そうなると、あの人の話が聞きたいとか誰も追随しないものになるので、1冊読めばいいということではない。


3.ファシリテーションのすすめ

▷若手ビジネスパーソンやアナウンサーを目指している人に、場数以外でアドバイスは?

▶︎まずファシリテーターをやってみる。ファシリテーターはテーマと人、両方準備する。すごく準備をしないと自分も参加者も恥をかく。根回しをしたり会ったり話を聞いたりする。それが会社なら社内のネットワークや人間関係ができる。テーマについても一生懸命準備をする。届いていないと言葉使い一つとってもすぐ分かる。例えばアナウンサーとは何かという話を誰かにしてもらったら、アナウンサーの人とそうでない人と話を聞いたらすぐに分かる。そういうものだ。私はファシリテーションをやるにあたって、自分より当然詳しい人が見ている前提でやることになるので、もっと詳しい人が見たらみっともないという思いがあるから一生懸命準備する。ファシリテーターをやってみることは、若い人たちにとってすごく鍛えられること。

▷「明日からファシリテーターやります!」と名乗りをあげる?

▶︎本来そのくらいのやる気があっても良い。逆の立場から見ると、誰にファシリテーターを任せるかは大事。チームのマネジメントという意味では誰に任せたらうまくいくのか、その人が鍛えられていくのか。ファシリテーターを誰にするかはチーム作りにおいて重要な要素。

▷平石さんならどんな人を選ぶ?

▶︎適正もあるけど、どうやってチームを作っていきたいか目的による。その人を起点に回っていくことになるので、ファシリテーターの認識があるなら良いけどないなら教えていく。自分でやっても良いし誰かに任せても良い。

▷テレビ朝日のみなさんはできる?

▶︎そもそも研修にない。アナウンス教本にその概念がない。自分もファシリテーションという言葉はアベプラを始めてから知った。だから本にしても良いかなと思った。


4.プレゼン時のアドバイス

▷ここからはQ&A形式で伺う。プレゼンで緊張する人へのアドバイスは?

▶︎ファシリテーターと同じで、自分に意識を向けないこと。相手は何を求めているのか、オーディエンスに意識を向ける。自分に意識を向けると「うまく言えるかな」と緊張するので、「参加者たちにとってどうすればきちんと伝わるか」と思った方が良い。結論から先に言うことも大事。その方が忘れずに済む。私も言いながら忘れたり、人の話を聞いてるうちに忘れる。なので大事なことは先に言った方が良い。

▷内容が1~10まである場合、どんな構成で話す?

▶︎1~10まで全て言うのではなく、10→1→3→7。あるいは最後に結論をもう一度足して10→1→3→7→10。これなら5項目なので半減する。すいた状態にして、2など抜けているところを質問の時間にあてる。

▷ファシリテーターが全ての会議にいたら日本の会社の生産性が上がりそう

▶︎ビジネスの場面での効果を高めると同時に社会の分断、話し合えない分かり合えないというものに対する人と人をつなぐ存在は大事。


5.仕事で目指しているところ

▷平石さんは何を目指している?定年後のキャリアは?

▶︎人と人をつなぐことと、ややこしいことをシンプルに伝える事。そこまで先のことは考えていない。今やってるのが楽しいからまずはこれかなぁという感じ。そういう意味でのキャリアハイというとこの辺になるのかなと思ったりはする。常にずっと右肩上がりかと言われたらそうではないので、これからの5年10年が集大成という思い。


6.上司がいる会議

▷上司がいる時の根回しは何が変わる?

▶︎まず上司部下に限らず全くフラットな場はない。その上で、上司含めた根回しは重要。その場で何とかなると思わない。準備が9割。上司に目的を共有した上なら、会議で暴走した時も止めに入れる。「こういう目的で行きます」とか「若手の意見を中心に聞きたいです」と言った上で若手が意見を言っているのに何か言われたら、「すみません、お伝えしたように若手の意見を聞きたいと思っているので少しお待ちください。後ほど伺います。」とできる。場が荒れないようにするには根回しは大事。

▷PIVOTでも佐々木CEOの鶴の一声で決まってしまうことが多く、周りも言いずらい。打破するにはどうしたら?という自分事としても聞きたい。

▶︎佐々木さんの言った通りにするのが良いのか悪いのかの判断は難しい。あらかじめ佐々木さんの意見が聞けるなら聞いておいた方がいい。あるいは先に意見出しをさせて、佐々木さんが決める前に考えが変わるような、揺らぐような意見出しができていれば展開は変わっているかもしれない。決定権者がいるということはその人はそう思っているのだから間違いとは言いきれないし、多くは間違いではないはず。

▷あの人が言ったから仕方ないよねで終わるかそうでないか?

▶︎言いたいことがあるか参加者に聞いておく。言いたいことがあるならその場を作って、その上でもこう決まったとなれば「言ったけど跳ね返された」という納得感がある。「言いたかったけど言えなかった」を残さないことはすごく大事。


7.準備の方法

▷どうやって日頃の情報のインプットをしている?

▶︎やることが決まっている場合はそれに向けて逆算して準備する。そうでない平場の準備、普段からの準備はあまり準備と思わず色んなことを得ている。

▷平石さんはそもそも好奇心旺盛で情報を取るのが好きと感じる。そうでない、本も読まないし見るのは韓国ドラマみたいな人はどうすれば良い?

▶︎興味があるところから始める。興味がないと入ってこない。そこの領域が広がってくることで入ってくる。深掘りしながら横に広げていくのが手っ取り早いのでは。あとは自分が今やっている仕事を一生懸命やる、ズレすぎているなら変えた方がいい。

▷アベプラの場合、どのくらい前にテーマが決まっていてどのくらいの時間をかけて準備をしている?

▶︎基本は前日。先日の総裁選討論会など大きなものはもっと前から決まっている。まず一番大事な部分として直近の動きから確認する。直近の動きを受けての今。「今日感」は大事。逆にそれ以前のところは、特にそういう大きなテーマの時は、普段の蓄積で乗り切るしかない。今聞きたいこと、のような今日感は大事。

▷ビジネスパーソンに置き換えると、明日のアジェンダと今日準備すべきことが分かった時、どんな順序で準備をする?

▶︎一番大事なところから潰す。ここだけは絶対に外せないというところから、目的に沿って必要なものを集めていく。そこをいかに押さえるか。

▷日頃の情報収集で活用しているものは?

▶︎最近はYouTubeやSNS。SNSの空気感も大事。ある時を境に潮目が変わったりする。それはすごく意識する。変わってきたよねって言うの好きʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷ この嗅覚が外れた時はやめ時だと思う。例えば、「急に涼しくなりましたね」とか「最近大谷選手のバッティング変わってきてません?」とか。そういうのを積み重ねると、あの人一体何て言うんだろう?と思う。違っていいしズレてると思われてもいい。その瞬間そうだったということ。あなたはそう思うのねという納得感があればいい。「私は意見が違うけど、あなたがそう言うならそれもあるかもね」と思ってもらえるかどうか。メディアや意見てそういうものだと思う。これどうですかと世間に問う。だからそこをいつも探している感じ。


8.属人化しているメディアの是非

▷でもそれは属人的であって再現性がなくなるのでは?属人化しているメディアをどう考えている?

▶︎それで良いと思う。そうでないとエッジが立たない。誰かの真似をしても良い。自分も真似をしてきた。誰に目をつけるかは大事で、本当に深くないとこねくり回してるだけになる。最もらしく言ってるだけで刺さらない人と、言い方下手だけど刺さる人がいる。本当に事の本質を掴もうとしてやっているかがすごく大事。自分が好きな人を追いかけるだけでもいい。その人を真似して、この人なら何て言うんだろうと。意見は違っていい。合うわけがない。全部が一緒になるわけがない。ファンであっても「違うこと言ってるけどそういうところも好き」みたいな世界で、メディアそのものもそうだと思う。「今日はズレてたけどやっぱり面白い」とか、「ちょっと自分の考え方が変わった」とか、そういうものがあるかどうかでメディアも判断される。格好だけつけていてもしょうがない。本当に刺さっているか、グっときたなどあるかないかが問われている。


9.まとめ

▷平石さんがどんなことを思ってあの場で猛獣たちの手綱を持っているのか、みなさん少しだけ分かったのでは。この本の中の「すぐに使えるフレーズ集」も早速使おうと思う。

▶︎合う合わないがあるのでアレンジしていただいて。珍しい言葉ではなく普通に使われてる言葉だけど、場面に応じて効果的に使うと役立つ。

▷最後に伝えたいことは?

▶︎ファシリテーションは限られた人しか必要ないと思うかもしれないけど、日常生活の色々な場面で役に立つ。言葉使いを変えると自分が変わる。自分が変わると周りの人たちも変わる。もっと人が集まる場は楽しく有意義になる。一人では生きていけないので色んな人たちと会うけど、そういう場面でこの本を使って少し変えるとものすごく楽しくなって、話し合える、分かり合える、そんな時代が来るんじゃないかな。


(10.私の感想)


前述の通り細かく挙げればキリがないほどポイントが盛り込まれていて頷きながら聞くのですが、最後のまとめで話された「話し合いをもっと楽しく有意義に」という平石さんの言葉が大好きです。ファシリテーターとしての思いが詰まっている気がするし、ファシリテーションの目的そのものを表したような言葉だと思います。

書き起こしでは特に刺さった箇所を太字にしています。ファン目線だと「平石さんについて」そうなんだ!と思った箇所を意図せず強調しそうですが、平石さんの「話している内容について」そうなんだ!と思ったところを太字にしています。
例)
①ヲタ目線ver.
ニュースはずっと経緯があって今があるので継続して追う。最初からそのつもりでこの仕事をしている。

②修正版
ニュースはずっと経緯があって今があるので継続して追う。最初からそのつもりでこの仕事をしている。

だから何ʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷʷ
でも、人を追うのかテーマを追うのか。この切り分けは「平石さん的思考」や「聞く力」を受け取ったから意識できるようになったことの一つです。その概念がない以前の私なら、このインタビューを聞いて「平石さんすごい」👏で終わりです。「私がどうとかではなく是非スキルとして切り離して使ってほしい」とおっしゃるように、「このインタビューや本を活用する」ことこそが、自分にできることなんだろうと思います。

実際使ってみるとあまりの即効性に発見や驚きもあれば思ったよりうまく行かないこともあります。「理解するのとできるのは違う」というあるあるの壁にぶち当たりながら、時間差で腹落ちする瞬間もありました。

本発売タイミングでのインタビューですが、マンガがさらに立体的になるような内容で、何をどう言うかまで分かってるのにまた聞くんだろうなぁと思います。

しゃべりすぎた!野嶋さんがうますぎる!と言ってる平石さん。野嶋さんも引き出す天才です✨️



ぜひ動画で見ていただきたいです✧*。



いいなと思ったら応援しよう!