【まとめ】子どもの進路で焦る状態から、親子でA4一枚の進路案を作るまで
子どもの進路を考えなければならない。
そう思って高校や大学を調べても、偏差値、学費、通学時間、推薦条件と、情報ばかりが増えていきます。
子どもへ聞いても、
「まだ分からない」
「特にやりたいことはない」
としか返ってこない。
結局、あなただけが学校や資格を調べ、これでよいのかと不安になっている。
この記事では、そんな状態から、家庭として最初の進路案を作るところまでを、一度に整理します。
この記事を読んだからといって、子どもの正しい進路が決まるわけではありません。
ただ、
何を調べるのか。
何を親子で話すのか。
今、何を一つ試してみるのか。
そこまでは見えるようになります。
親は、子どものことを分かっているつもりになる
以前、私は息子がスマホばかり触っていると思っていました。
四六時中スマホを見て、たまに小声でぶつぶつ言っている。
あまり好ましく思っていませんでした。
ところが息子は、そのスマホで小説を書いていました。
私の見えていないところで、何万字もの物語を作っていたんです。
同じ家で暮らしていても、親が子どもの頭の中をすべて知っているわけではありません。
学校の成績がよくない。
勉強をしているように見えない。
スマホばかり触っている。
それだけで、子どもの将来まで決めることはできません。
とはいえ、
「子どもの中には、親の知らない可能性があります」
と言うだけで、進路が決まるわけでもありません。
見守っていれば、いつか本人が答えを出してくれるとも限りません。
親も親として初めてのことばかりです。
中学生の子どもがいるなら、中学生の親になってまだ数年です。
最初から正解を持っていなくても良いんじゃないかと思っています。
学校を調べても、不安が消えない理由
子どもの進路を考えるとき、私たちは今の成績から行ける学校を探しがちです。
中学生:今の成績でどの高校へ行けるのか。
高校生:今の偏差値でどの大学へ行けるのか。
大学生:これまでの経験からどこへ就職できるのか。
現在から順番に考えていきます。
この方法が間違いというわけではありません。
今の成績や家庭の状況を無視して、進路を考えることもできません。
ただ、この方法だけでは、学校を選ぶ基準が曖昧になります。
そもそも、学校はゴールではありません。
その先で何を学び、どんな仕事をして、どんな暮らしをしたいのか。
そこが見えないままでは、
偏差値が少し高い学校
家から近い学校
今の成績で入れそうな学校
祖父母が喜ぶ学校
子どもの友人が行く学校
という基準で選ぶことになります。
高校や大学の情報が足りないのではありません。
ゴールが決まっていなければ、手段である偏差値や学費をいくら比べても、判断のしようがありません。
だから、いくら調べても不安が消えないのだと思います。
進路を考える方法は、大きく二つある
子どもの進路を考える方法は、大きく分けて二つあります。
一つ目は、現在から将来へ積み上げる方法です。
今の成績から高校を選び、その高校から進める大学を探し、最後に就職先を考えます。
この方法のメリットは、現実から大きく離れにくいことです。
一方で、その時点の成績や、親が知っている学校の範囲に、選択肢が限られやすくなります。
二つ目は、将来から現在へ逆算する方法です。
将来の職業や働き方を仮のゴールに置き、
その前に、どこで働くのか。
そのために、大学や専門学校で何を学ぶのか。
その学校へ行くために、どの高校が合うのか。
中学生の今、何を試せるのか。
と、後ろから戻って考えます。
逆算する方法にも、弱点はあります。
将来のゴールが変われば、途中の案も変わります。
最初に置いた職業が、本人に合っていないこともあります。
それでも私は、最初の案を作るときは、逆算したほうが考えやすいと思っています。
今の成績だけで選択肢を狭めずに済むからです。
そして、
なぜ、この高校や大学なのか。
なぜ、この学科や学部を選ぶのか。
なぜ、この資格や単位を取るのか。
を、一本につなげて説明できるからです。
子どもに夢がなくても、親が仮の職業を置いてよい
将来から逆算すると言うと、
「うちの子には、なりたい職業がありません」
という問題が出てきます。
中学生や高校生の段階で、将来の職業がはっきり決まっている子のほうが少ないと思います。
だから、最初から子ども本人に決めてもらう必要はありません。
まずは、親が仮の職業を一つ置いてかまいません。
親の職業でもいい。
子どもが少し興味を示した仕事でもいい。
得意なことから考えた仕事でもいい。
何でもかまいません。
誤解のないように言っておくと、
これは子どもの人生を親が決めるという話ではありません。
親が考えた一案を、見える形にするという話です。
何も案がなければ、子どもも、
「分からない」
としか言えません。
具体的な案を見せて初めて、
「その仕事は嫌だ」
「その高校には行きたくない」
「部活は続けたい」
「こっちの仕事のほうが気になる」
と言えることがあります。
「違う」と言われたら失敗ではありません。
何が違うのかを話せるところまで進んだ、ということです。
無料でできる、進路逆算の簡易版
まずは、紙を一枚用意してください。
きれいな表を作る必要はありません。
横向きに置き、左から次のように書きます。
職業|社会人|大学・専門|高校|中学・現在地
最初に、一番右へ、現在通っている学校を書きます。
次に、一番左へ、仮の職業を一つ書きます。
たとえば、
税理士|会計事務所で働く|大学の経済・経営系学部|商業高校|現在の中学校
という形です。
もちろん、この例をまねする必要はありません。
看護師なら、病院、看護系大学や専門学校、看護科や普通科という案になるかもしれません。
IT関係なら、IT企業、情報系学部や専門学校、情報科や工業高校という案も考えられます。
職業と現在地を書いたら、その間を調べてつなぎます。
分からない場所は、空欄でかまいません。
空欄が見つかったなら、
「何が分からないのか分からない」
という状態から、
「ここを調べればよい」
という状態へ進んでいます。
最後に、今から試すことを一つだけ決めます。
YouTubeで気になる職業を検索する。
資格の入門動画を見る。
学校のホームページを見る。
文化祭や学校説明会へ行く。
その仕事をしている人の話を聞く。
教材を一冊触ってみる。
最初から、進路全体を実行する必要はありません。
少し試して、本人がどう感じるかを見ます。
続かなければ、それも情報です。
職業が合わないのか。
方法が合わないのか。
始める時期が早いのか。
目標が大きすぎるのか。
試したからこそ、直す場所が見えてきます。
ここまでで十分な人
ここまで読んで、
自分で紙にまとめられそうな人。
仮の職業と現在地を置くだけで、考えが整理できた人。
逆算ではなく、今の成績から考える方法を選ぼうと思った人。
そうした方は、ここまでで十分です。
有料noteを購入する必要はありません。
この記事の簡易版を使い、まずは一つ案を作ってみてください。
大切なのは、決まった形式を使うことではありません。
親の頭の中にある不安を、そのまま子どもへぶつける前に、見える形へ変えることです。
自分で最後まで整理したい方へ
ここまでの記事では、進路を逆算する考え方と、無料でできる簡易版の進め方まで紹介しました。
実際に自分の家庭へ当てはめて、
将来の職業から現在地までをつなぐ
進路ごとの条件や優先順位を具体的に整理する
子どもが一目で理解できる一枚を作る
ここまで取り組みたい方に向けて、全7Step、A4一枚の進路逆算キットを用意しています。
印刷用のワークシート、実際に家庭で使用している記入例、各ステップの書き方、子どもや配偶者へ見せるときの進め方をまとめています。
自分たちが納得できる進路案を、具体的な形にするための実践キットです。
必要な方は、こちらからご購入いただけます。価格は5,500円です。
進路は、正解ではなく仮説から始めればいい
進路は、一度決めたら変えられないものではありません。
親が一つ案を出す。
子どもが違うと言う。
何が違うのかを聞く。
別の案を作る。
少し試す。
また直す。
それでよいと思っています。
子どもの人生は、親が完成させるものではありません。
ただ、子どもが一人ではまだ作れない最初の案を、親が作ることはできます。
最初から正解を探さなくてかまいません。
まずは、仮の職業と現在地を紙に書く。
そこから、親子で具体的な進路の話が始まります。
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次の記事を元気満々で書きます。