協創ログ| 夢のラフスケッチ #001
食パンの朗読
朗読のリハーサルがあるらしかった。
友人だ。
人と人以外の垣根を超えて。
ごるふれっく。。
場所は教室のようだった。
文化祭の出し物らしい。
部屋は暗い。
客席には人が集まっていた。
教壇の上には巨大な食パンが置かれていた。
一メートル四方くらいある。
本人はそこにいない。
あらかじめ吹き込んだ音声を記録しておき、
食パンが代わりに朗読する。
朗読は五分ほどだったと思う。
なんとか終わった。
僕は客席から見ていたわけではなかった。
食パンの中にいた。
内部は空洞だった。
パン生地の洞窟みたいになっている。

その奥に口があった。
人間の口ではない。
光でできた口だった。
虹色だった。
その口が語っている。
朗読はそこから聞こえていた。
そして場面が切り替わる。
というより、
ワープした。
今度は海水浴だった。
海は綺麗だった。
透明度が高く、
陽射しを受けて青く輝いている。
朗読を吹き込んだ本人もいた。
ペンネームは
「ごるふれっく」
らしい。
みんな泳いで遊んでいる。
楽しい。やっと終わってスッキリしてる。
食パンも泳いでいた。
しばらくすると、
食パンは少し大きな波に乗った。

そのまま、
向こうへ流されていく。
私はそれを眺めていた。
誰も慌てていない。
食パンも慌てていない。
むしろ、
最初からそうする予定だったように見えた。
流されながら、
まだ声が聞こえていた。
遠ざかる食パンの朗読。
その時だったと思う。
波に揺られながら、眺めていた。
食パンはどんどん遠ざかる。
やがて海岸付近を離れ、
河口へ向かった。
海から川へ入る。
景色が変わる。
水の色が変わった。

工場排水が混じっているらしく、
泡立っている。
少し青緑色だった。
綺麗な海の色ではない。
濁っている。
それでも食パンは進む。
流されているように見える。
でも、
ただ流されているわけではなかった。
波を読んでいた。
流れを利用していた。
どこへ向かうのか知っているようだった。
河口を逆流しながら、
少しずつ工場地帯へ近付いていく。
そして、
無事に僕は職場の工場へ到着した。
そこで目が覚めた。
(2026/6/23執筆)
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