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OTCロキソプロフェンどれを選ぶ?【目的別】~OTC鎮痛薬三国志・実戦編

※この記事には、アフィリエイトリンクが含まれています。

前回の記事で予告しましたとおり、まずはロキソプロフェン関連製品の比較を、目的別にコスパ比較までおこなっていきたいと思います。

僕を選んでくれて、ありがとう

OTC三国志ってなんやねん?なかたは、こちら…


0. ロキソプロフェンは、まだ【第1類医薬品】

2026年7月29日に「薬剤師いなくてもロキソニン購入可に 厚労省調査会が条件付きで了承」という記事が出ましたが、同記事内に

意見公募を経て、薬事審議会の医薬品等安全対策部会で了承されれば、区分が正式に変わる。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA292BK0Z20C26A7000000/

とありますので、まだ切り替わったわけではありません。

第1類医薬品
副作用、相互作用などの項目で安全性上、特に注意を要するもの。店舗においても、生活者が薬剤師の説明を聞かずに購入することがないよう、すぐには手の届かない場所に陳列などすることとされています。販売は薬剤師に限られており、販売店では、書面による情報提供が義務付けられています。

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/knowledge/otc/type.html

とありますので、実店舗においては薬剤師から購入する必要があります。(ネットの場合も、薬剤師による適正使用の確認後に発送されるなどの手続きが必要なため、ポチっとしても自動的に届くとは限りません。)

したがって、ロキソプロフェン製品は、この記事を書いている時点では、まだ「薬剤師の確認が必要な市販薬」です。
アセトアミノフェンやイブプロフェンの市販薬と比べると、購入までにひと手間かかる点にはご注意ください。(ただ、個人的には、その手間をかけてでも持っていたい薬…。)

なお、ロキソプロフェンの1回量は、無水物として60mgなので、コスパ比較も1回量あたりで行います。(価格は、アマゾンにおける、記事作成時のものを基準にしています。)

1. ロキソプロフェンが入ってればOKな方

結論から言うと、
ブランドへのこだわり 有る ⇒ ロキソニンS。
  無い
   ⇓
1個でいい ロキソプロフェン錠「クニヒロ」 12錠
⇒複数個欲しい 楽天でセット購入

① ロキソニンS 12錠 (1回量あたり約47円)

医療用のロキソニンとほぼ同じ製品です。医療用の薬価は10.8円ですから、4倍以上の値段ではあるんですが、薬局において薬価で薬が手に入るわけではありません。 他の成分の薬(とくに、アレルギーの薬は、薬価見ると買う気になれない)と比べると、はるかに良心的な価格です。
⇒ロキソニンだけ12錠欲しくて病院にかかれば、初診なら安くても1500円、再診でも1000円程度かかるんで、待ち時間を考えればどれだけお安いことか…。 神薬✨

で、別に、第一三共のブランド名にこだわりがなければ、医療用でいうところの「後発品」をお選びいただければOKです。

② ロキソプロフェン錠「クニヒロ」 12錠 (1回量あたり約35円(セットで買えば約20円)) 

アマゾンで一個単位で購入するとこの値段。

楽天の「くすりのヤナガワ」さんだと、2個セットから送料無料で購入可能。もうちょっと細かく個数指定ができますが、

■ 2個セット (1回量あたり約31円)

■12錠 12個セット (1回量あたり約20円)

一個単位では、ヨドバシカメラが一番安いという話もありますが、アフィリエイトリンクが置けないので情報だけ…。
楽天ユーザーで、2個以上欲しいと考えるなら、「くすりのヤナガワ」さんがいいかなと思います。(記事作成時点での、ポイント還元などをふまえての感想です。)

③ その他のロキソプロフェン 単一成分製品

アマゾンでは、第一三共以外のロキソプロフェンは、見渡す限り「クニヒロ」しか見当たらないのですが、ネットで検索すると、いろんな銘柄が出てきます。他にもいろいろあるかもしれないけど、12×10個くらいで、大体1回20円程度になるので、そのあたりを目安に選んでみてください。

(1) ビタトレール ロキソプロフェン錠 12錠 
くすりのヤナガワ」さんラインナップ
■ 10個セット以上から、こっちの方が安い(1回量あたり約20円)

(2) ロキソプロフェン錠NX
は、あんまり「クニヒロ」と値段変わらないような感じです。(ちょっぴり高いけど、ポイント還元率がいいものがあるので、そこを考慮すれば、安くなる可能性もある。)

(3) ロキソプロフェン錠「CH」
も、あんまり「クニヒロ」と値段変わらないような感じ。こちらは、見た目の値段は安いけど、ポイント還元率が他の方が高いと損するかも。

2. 胃に優しい成分(だけ)がプラス

<とてもちいさく>正直にいえば、ロキソニンSで十分なのでは? </とてもちいさく>

ロキソニンSプラス 12錠 (1回量あたり約53円)

ロキソニンSに、酸化マグネシウムが「プラス」されています。

ロキソプロフェンは、体内に吸収されてから活性型に変化するプロドラッグで、胃への直接的な負担を軽減するよう設計された成分です。そこに胃薬(制酸剤)としての効能をもつ酸化マグネシウムが配合されているので、胃に優しい成分をプラス とパッケージに書いてあります。

ただ、酸化マグネシウムって、大学の時は制酸剤と習った記憶があるんだけど、実際の現場では便秘薬として使われているのしか見たことが無い。(まあ、その後、優秀な胃薬がいっぱい出たからだと思うんですけどね。)

ロキソニンSプラス1錠中
酸化マグネシウムは 33.3mg⇒1日3回飲んだら100mg(0.1g)
酸化マグネシウムの添付文書
〈制酸剤として使用する場合〉
酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5〜1.0gを数回に分割経口投与する

3. 少しでも速く効き目が出て欲しい

ロキソニンSに比べてそんなに高くないから、一度試してみる価値はあるかも?

ロキソニンSクイック 12錠 (1回量あたり約64円)

「速く効く」という言葉をめぐっては、医薬品の広告などにおいていろいろあって面白いんですが、パッケージに明確に書いてOKな理由としては、

「錠剤がすばやく崩壊」⇒有効成分が溶け出すまでの過程が短い
⇒(溶け出すものが遅いものよりは)速い効果発現

という三段論法。製品ページで言い切っているのは、「すばやく崩壊します」までです。(かなり、ギリギリを責めているなと思います。)

あと、実際の錠剤をみてないので、何とも言えませんが、全面アルミのシートになっているのは、崩壊を速くするために製剤の吸湿性が高いんじゃないかと思います。カバンの中にカバーなどをせずに入れておくと、穴が開いて使えなくなる(使いにくくなる)危険性があるので、私みたいにがさつな人間には向かない製剤かもしれません。(昔、別の薬で穴があいてしまって使えなくなった経験があるです。)

さらに、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムという性分も1回100mg含まれています。同成分は、一応KM散という胃薬にも入ってますが、そのKM散には1回400 mg入ってる上に、他の胃薬も入ってます。なので、まあ、これについては…。
<とてもちいさく>(添加物として使ったから、オマケで胃の効果も書いてみたんじゃないかなぁ… )</とてもちいさく>

大正製薬から、ナロンLoxy とロキソプロフェンT液っていう、製剤面で速効性を意識した商品が販売されていましたが、差別化が図れなかったためか製造終了品となっており、手に入らなくなってしまったようです。
(正直、今回この記事を書くことで、こんな薬があったことを初めて知りました。)

4. 頭痛(への効きめを考えた)

ロキソプロフェンでも効くけど、もう少し効果が欲しいんだけど… という方は、一度試してみて。
※アリルイソプロピルアセチル尿素配合のため、服用後は運転しない(眠くなる可能性が高い)よう注意書きがありますので、ご注意願います。

ロキソニンSプレミアム 24錠 (1回量あたり約84円)※眠気を起こす可能性が有ります

「頭痛への効きめを考えた」と、パッケージにも書いてある商品です。
中身も、値段もプレミアムです。

この製品で最も注意しなければならないのが、1回2錠のむ薬であること。
「あ、24錠入ってるから、24回分なんだ」は勘違いですので、ご注意願います。

製品に入っている、ロキソプロフェン以外の成分
アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg
無水カフェイン:50mg
は、日本の配合解熱鎮痛薬で古くから使われてきた処方です。(SG顆粒という、古来より使われている医療用の頭痛薬は、ロキソプロフェンの代わりにイソプロピルアンチピリン 150 mg、アセトアミノフェン 250 mgが入ってますので、とても似ています。)

アリルイソプロピルアセチル尿素は、世界的にはあまり使われていないですが、アセトアミノフェン250 mg+アスピリン250 mg+カフェイン65 mgはアメリカでOTCとして販売されている片頭痛薬ということなので、たしかに「頭痛を考えた処方」といえますね。(ただし、カフェインはコーヒーやエナジードリンクなどにも含まれており、摂取しすぎると逆に頭痛の原因ともなりかねません。服用中はカフェイン摂取について十分お気を付けください。)

(メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが入っていることについてはロキソニンSクイックにも書きましたが<とてもちいさく>添加物として使ったから、オマケで胃の効果も書いてみたんじゃないかなぁ…</とてもちいさく>

5. 生理痛(のメカニズムを考えた)

ロキソニンSプレミアムファイン 24錠 (1回量あたり約87円)

「生理痛のメカニズムを考えた」製品です。これも、1回2錠の薬なので、コスト計算する場合は要注意です。

成分としては、
シャクヤク乾燥エキス:芍薬甘草湯、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸など、生理痛に使われる漢方に共通して入っているのが芍薬です。
ヘスペリジンは、陳皮(ミカンの皮)の主要成分。
で、芍薬と陳皮を使っている漢方で、生理痛にも効果があるものというと、五積散ってのがあります。

メーカーが五積散を意識したかどうかは分かりませんが、生理痛を意識してシャクヤク+ヘスペリジンを組み合わせた処方設計そのものは、なかなか興味深いです。生理痛に対する「プレミアム」な効果は「ファイン」に期待できるんじゃないかな。

これについては、私は実感をお伝えすることができないので、
口コミサイトを参考にしてみましたが、概ね好評のようです。

(メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが入っていることについてはロキソニンSクイックにも書きましたが<とてもちいさく>添加物として使ったから、オマケで胃の効果も書いてみたんじゃないかなぁ…</とてもちいさく>

なお、ロキソプロフェン錠「クニヒロ」には、生理痛向けを意識したピンクのパッケージがありますが、成分・含量は通常の青パッケージと同じです。値段が微妙に高い場合がありますので、ご注意を…。

6. 肩・腰などのこわばりから来る痛み

ロキソニン+芍薬甘草湯的な薬ですね。私にとって両方とも欠かせない薬なので、薬を切らしたらこれを買おうと決意しました。

ロキソニンPROフィジカル 24錠 (1回量あたり約94円)

「腰・肩の痛み」に向けた製品です。これも、1回2錠の薬なので、コスト計算する場合は要注意です。

腰・肩の痛みと製品にはかいてありますが、炎症性の痛みに対してはロキソプロフェンが十分に効果を発揮してくれます。成分的な違いがなにかといえば、
シャクヤク乾燥エキス
カンゾウ乾燥エキス
が入っている事。配合量は芍薬甘草湯として使う量には遠く及びませんが、

配合比率や配合量からしてみれば正しくはないのですが、
ロキソニン+芍薬甘草湯的な薬ですね。私にとって両方とも欠かせない薬なので、薬を切らしたらこれを買おうと決意しました。

<とてもちいさく>酸化マグネシウムの薬効への期待については、ロキソニンプラスのところに書きましたが、 んーまーどうでしょうって感じです。</とてもちいさく>

まとめ

結局、どのロキソニン®を選ぶ?

とにかく普通のでOK → ロキソニンS
(第一三共以外の薬は、基本的にこれとほぼ同等)

胃への配慮を少しプラスしたい → ロキソニンSプラス

少しでも速く効いてほしい → ロキソニンSクイック

頭痛への効きめを重視したい → ロキソニンSプレミアム
※眠くなる成分あり・運転注意

生理痛を意識して選びたい → ロキソニンSプレミアムファイン

肩・腰などのこわばりから来る痛み → ロキソニンPROフィジカル

次回は、成分的に古くから存在しているので、逆にいろんな薬がいっぱいある、イブプロフェンが入った薬について考察します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



【薬学博士の本気おふざけ】シリーズ


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