【のけもの道とは】 劇団☆新感線 「アケチコ!」
いつかはあなたの住む街に行くかもしれません
「探偵バディもの」と大々的に謳っているのに、その設定すら、全方位にグルングルンと展開し、全くの想定外の出口に到達します。#ってか、あの謎どうなった?
ダヴィンチのウィトルウィウス人間回転図の如く、翻弄され続ける4時間でした。(伝われ)
ゲラゲラ笑って油断しているところに、狙い澄ませた毒矢がピュッと飛んでくる福原さんの脚本は、かずき脚本の外連味とはまた違う、新たな新感線の姿を立ち上がらせておりました。
生と死の間の、狭間を人間は生きている
生きるって、マジで面倒臭い。愛故に愚かなことをしでかして闇堕ちする人もいれば、憎しみを原動力にして高みに辿り着く人もある。愛するからこそ犯してしまった過ちや罪は、人を人間臭くする。愚かさって、愛おしい。AIと人間の違いって、その愛おしい愚かさの有無かも知れない。
けもの道、のけもの道
正邪、愛憎、男女等、様々な二項対立がこの世にはあるけれど、そんな簡単には白黒つけられないものが殆どだ。そして、その両極の狭間から、大小様々な秘密が生まれる。だが秘密を持てること自体が、恵まれていることなのだ、の一言にハッとした。余裕がなければ、人は秘密を持つこともできなくなる。嫉妬も同じ構造かも知れない。時間を持て余している時、人は嫉妬する。
皆が秘め事を抱えている社会において、自分の秘密を曝け出して進む道は獣道であり、のけもの道だ。でも、それを獣道だとレッテルを貼られること自体が面倒臭い。正論しゃらくせえ。
本能に近い欲は、人が「法律」やら「ルール」やらで線引きする前から存在している。欲があること、欲をもつことそのものを否定するから、何かが歪み始める。欲を恥ずかしいと思うことから秘密は生まれる。でもその秘密が人を人たらしめる。隠そうとする姿、その欲、秘密、変態諸々ごそっと丸っと相手を受け止められたら、世界はもう少し平和に近づくのかしら。それを証明するために、あの島は今も海を旅しているのかしら。
人は生まれながらにして、欲深なんだなあ、など、あれこれちょこちょこと刺激される、これまでとは一味違う新感線体験だった。
共生は、強制されるものではないし、ましてや矯正してまですることでもない。価値観は人それぞれだし、事実だって視点によって変わるものだから。
優越感は蜜の味
最後に戒めの言葉を。
劇団員さんが其々大活躍だった。ここまで全員ガッツリ大活躍だったの、35周年の「五右衛門vs轟天」以来な気がする。
そこに、愛する劇団イキウメの浜田信也さんが参加しているのだ。古田新太さんの隣で浜田さんが歌って踊って変態をしているのだ!!!!!!!色々感慨深かった。←え
明日も良い日に。
note初めてからの新感線は、以下。
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