【Day9】再就職に焦らないために。空白期間の「資格取得」はどこまで有効か
やあ、いらっしゃい(´・ω・`)
ここは100日後に潰れるバーボンハウス。
マスターは都内住みアラサー女のワセジョちゃん。
今日は店を開いて9日目の夜。
この店が本当に100日で潰れるか、ぜひその目でたしかめてほしい。
* * *
派遣契約の終了が目前に迫ってきて、「この先どうしようかな」と考える日々だよ。
でも、焦ってもしょうがない。
少し視点を変えて、今は社会科見学のつもりで出社してる。
知らない業界、しかもBtoB企業の中身を覗ける機会なんてそうそうないから、今のうちにいろいろ聞いてみたり、共有フォルダの中の資料を見てみたり。
案外、聞けばちゃんと答えてくれる人も多い。
それにしても、雑談ゼロの会社で質問するのはけっこう勇気がいるんだけどね。
出退勤のときの挨拶もスルーされるし……。なんなんだこの空気?🤷♀️
どうも挨拶しないのがデフォっぽいんだけど、こういう会社って一般的なの??
私ははじめてなんだけど……。
※私が派遣契約を切られた経緯はこちら👇
* * *
前から約束してた、先輩派遣のKさんとのランチの日のこと。
たぶん、Kさんとゆっくり話すのはこれが最後になるだろうな、と思いながら、二人で会社の外のおしゃれなカフェに入った。
前回、Kさんとのランチで契約を切られたことを伝えた話はこちら👇
その後、Kさんが私のサポートをしてくれるようになった話👇
私が期待されていた理不尽な業務の実態👇
Kさんは、たぶん私のことを気の毒に思ってくれたんだろう。
めちゃくちゃ親身になって、今後の動き方を一緒に考えてくれた。
Kさん「正社員のとき人事やってたんだけど、夏って求人が少ないんだよ。夏休みがあるから、採用も滞るの。だからすぐには動かないほうがいいと思う。求人が増えるのは9月頃。今は少しゆっくりして、資格取ってから再就活っていうのもアリだよ」
──資格。ああ、その手があったか。
ちょっと空白期間があっても「資格取得を目指してました」って言えば印象は悪くないかもしれない。
Kさんの冷静なアドバイスのおかげで、少しだけ焦りが引いた。
派遣の初月切りはこれで2回目だから、落ち着いてるつもりではいたけど……やっぱり、どこかで動揺してたんだな。
Kさんはいろいろ調べてくれてたみたいで、その後も今後の動き方をいろいろと提案してくれた。
話を聞いているうちに、少しずつ私の頭もクリアになっていった。
まだ大丈夫。なんとかなる。
なんだかそう思えてきた。
Kさん、本当にいい人だ。
というか、私の人生にはたまにこういう「お助けキャラ」みたいな人が現れる。
もしかして私って、「親切にしてあげたくなるタイプ」だったりする?
* * *
ランチを終えてお店を出たあと、Kさんは困った顔で言った。
「……ごめん、帰りは別々でもいいかな?」
その言葉や、これまでの会話の端々からわかった。
Kさんはたぶん、社員の人たちを怖がってる。
クビを切られた私と一緒にいるところを見られたら、自分も何を言われるかわからない──そう思ってるんだろう。
派遣という立場の弱さは、私も痛いほど知ってる。
予防線はいくら張っても足りない。
私は「もちろん」と言って、Kさんとは少し時間をずらしてオフィスに戻った。
Kさんはこの職場に残る。
私はここを去る。
初月切りは正直、堪えたけど……背中を丸めるKさんの後ろ姿を見ていたら、こんなふうに怯えながら働き続けるのは勘弁だな、と思った。
* * *
求人が増える9月を待ちながら、資格を目指す。
──たしかにそれはアリだ。
取るなら簿記2級。
今年の4月に3級を取ったばかりだから、まだ記憶も新しい。
ただ、最近の簿記試験は年々難易度が上がってるらしい。
3級も実際に試験を受けてみたら、話に聞いてたよりずっと難しかった。
5年前に合格した人と今の受験者とでは、難易度の感覚がだいぶ違うと思う。
実際、5年前に受験した友人と話していてそう感じた。
不思議なのは、実務はむしろツールやAIの登場でどんどん簡単になってきてるはずなのに、試験は逆に難しくなっているところ。
多分だけど、AIの登場で人間に求められるレベルが上がってるのかもしれない。
それってすごく厄介だ。
昔、産業革命で手工業から機械工業に変わったときも、電車ができたときも、「これで楽になる」と思いきや、労働時間は伸びたって話を聞いたことがある。
パソコンの普及だって、仕事を楽にしたわけじゃなかった。
技術革新って、作業効率は上げてくれるけど、仕事自体を楽にはしてくれない。
効率が上がった分、「じゃあもっと働けるよね?」ってなるだけだ。
よく「AIが人の仕事を奪う」って言うけど、実際は奪われた分、新しい仕事が生まれると思う。
ただ、その新しい仕事って、前よりきっともっと複雑になってる気がするんだよね。
だから、「仕事を失った人がそのまま別の新しい仕事に移れるか?」って言うと、多分そうじゃない。
失業者はそのままずっと失業者のまま。
元々働いていた人がさらに新しい仕事を追加されて疲弊していく一方で、新しい労働者はなかなか参入できない──なんだか、そんな状況になる気がする。
人手は足りない。
でも育てる気はない。
育ててもすぐに転職するから。
頑張っても給料が上がらない。
仕事だけが増えていく。
だから、もっと条件のいいところに転職する。
……結局、それが繰り返されていくだけな気がする。
ま、起業でもすれば話は別かもしれないけど、みんなそんな気力はないよね。
あったら「こき使われる社会の歯車」にも「余り物の労働力」にもなってないはずだもん。そもそも。
人間に求められるハードルはどんどん上がる。
でも、人間のスペック自体は急には変わらない。
そこに置き去りにされる人が増えていく。
“意識すれば変えられる”?
“やる気があればできる”?
そう思うのは傲慢じゃないかな。
生き物ってそんなに簡単にアップデートできるもんじゃない。それができたら絶滅する動物はいない。
で、その結果、収入や雇用の格差はどんどん拡がっていく。
能力のある人だけが仕事を独占して、新技術に追いつけない人は置いていかれる。
そのスピードも、きっと加速していく。
産業革命のときは人口が増えたみたいだけど、今の先進国は基本少子化なんでしょ?
ついていけない人は自然に淘汰される、って言うのは簡単かもしれないけど、本当にそれでいいわけ?
それだと社会、維持できなくならない??
* * *
……まあ、そんな雑で暗い未来予想は置いといて。
まだ、私にも打てる手がある。
そう思えるだけで、ちょっと救われた気がしたよ。
* * *
このnoteは、何者にもなれなかった30代のワセジョちゃんが「死んでないけど積極的に生きてもいない日々」を100日分、潰れそうなバーの片隅で語るだけのやつです。
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