白内障になったデグー|暮らしてわかった“本当に大切なこと”
“見えない”よりも、“暮らせる”を信じたい。
白内障と診断されたデグー。その後、二年間一緒に暮らしてわかった順応力の高さと“変わらない日常”のつくり方を紹介します。
◇ はじめに──
- デグーの目が突然白くなった日 -
飼い始めて5年ほど経ったある日、うちの子
「ぴっちゃん」の目に突然の違和感を覚えました。
たしかに昨日まで普通の黒目だったはず。ですが、今朝見ると目の中央が白っぽく濁っている……。
「えっ?……白内障?」
まさに“突然”という言葉がぴったりで、徐々に濁ったというよりは、「昨日と今日で別の目」といった印象でした。最初はとても驚きましたし、不安でいっぱいになりました。
「どの程度見えてるのか…」
「普通に動けるのか…」
これからの生活に不安と心配は尽きませんでした。
でも、その後のぴっちゃんの様子はというと、
目は白いままなのに、いつも通り走っては飛んで、
ごはんを食べ、元気に回し車をカラカラカラ。
「えっ…普通に元気?」
オヤツをねだりいつも通りに甘える姿に
思わずホッとして、苦笑いしてしまうほど。
何も変わらない毎日がそこにはありました。


◇ 白内障になっても、ちゃんと動ける?
- 見えづらくても動けた理由 -
「白内障=見えていない?=生活に支障が出る」
と考える方も多いかと思います。
実際その点について、私もとても心配でした。
でも、当のぴっちゃんはというと… 。
白内障と診断されてから約2年間、生活には何の
問題もなく、まるで “普通に見えているかのように” ケージ内を駆け回る姿を見せ続けてくれました。
このことから、"デグーが視力のみに頼っていない"
という見方にも繋がってくると思っています。
視覚以外の聴覚や嗅覚、そして記憶力や空間認識
など、様々な情報を得ることにより動いている。
たとえば、ケージ内のレイアウトを覚えていたり、音や匂いで状況を判断しているのか、たとえ目が
見えづらくなっていたとしても、ぴっちゃんに至っては、生活が大きく乱れることはなかったのです。
◇ デグーが暗闇でも動ける不思議
- 真っ暗な中でも走り回れる理由 -
日本で飼われているデグーは主に昼行性。
ハムスターのように夜行性ではないため、基本的には日中に活動するのが自然です。
皆さんも不思議に思ったことはありませんか?
夜になり、飼い主が寝るタイミングで部屋の電気を真っ暗にしても、デグーはとてもスマートにケージ内を動き回り、回し車で走っていたりしますよね。
「真っ暗なのに、何だかんだ見えるのかな?」
と、私は不思議に思っていました。
もちろん、人間と同じように、たとえ真っ暗でも
目が慣れてくれば少しは見えているのかもしれま
せん。
ただ、これも全てを視力に頼っていないからこその行動だと私はあらためて感じました。
匂いや音、そして「ここには何がある」といった
記憶と感覚が、視界の代わりにしっかりデグー
の行動をサポートしていのではないかと思います。
「暗い=見えない」ではなく、
──「見えづらい、けども動ける」
それがデグーという動物の持つ、素晴らしい適応
能力なのだと実感しました。

◇ 白内障=すぐに不自由ではない
- 変わらない日常がそこにある -
もし今、あなたの大切なデグーが白内障になって
しまって、とても不安な気持ちでこの記事を読んでいるのだとしたなら、
「 きっと大丈夫 。」
そう伝えたいです。
そんな優しいあなたが側にいるならデグーは
きっと寂しくはありません。
もちろん一概に白内障といっても進行具合や年齢、個体差はあります。原因についても糖尿病によるものなのか、老化によるものかでも差はあります。
でも、私の経験から言えるのは、
「白内障になっても、必ずしもすぐに不自由になるとは限らない」 ということ。
ぴっちゃんは目が白くなっても、まるで何も変わ
らない日常を送っていました。
それは、デグーの持つ感覚の強さ、順応性の高さ
があってこそだと思います。
だから、白内障の診断を受けたとしても、
「どうしよう…」
「もう何もできないかも」
と、決めつける必要はないと思っています。
◇ その後、2回年が経過…
- 驚くほどに 「いつも通りだった暮らし」 -
ぴっちゃんの目が白くなったのは、お迎えしてから約5年目のある日のこと。
でも、その後の生活は驚くほど “いつも通り” でした。
白内障と聞くと、「見えなくなってしまうかも…」
「生活が不便になる」と心配してしまいますよね。
「いつかは、支えなければいけない時がくる」
そう思って、私も覚悟を決めていました。
実際のところ、ぴっちゃんはそれから約2年間、
最後の最後まで、元気いっぱいに駆け回ってくれ
ました。
「目は見えているのか?見えていないのか?」
という疑問は最後までありましたが、
「お前はスゴイ…。」
そんな思いと共に、“普通に生活できている”という事実が私の中の安心につながりました。
◇ 飼い主としてできること
- 今ではなく先を見る -
糖尿病予防のためにも糖質の多い食べ物を控える
ことによる健康管理。日々の体調チェックによる
早めの気付き、早めの診断は不可欠です。
また、"老齢期の生活を見据えた日常の見直し" も
必要だということも身を持って知りました。
▼ 老後を見据えた環境づくりについて
◇ 元気なうちに備える
- 5年目を目安に -
デグーの寿命は一般的に6〜8年ほど。
5年目というのは、まさに“中高年”に差し掛かる
時期です。
このタイミングで、生活環境を老後の仕様に少し
ずつ変えておくと、白内障だけでなく、体力の
衰えや怪我のリスクにも備えることができます。
実際、ぴっちゃんは白内障以外の体の衰えはというものは殆ど見られませんでしたが、それでも早めにケージレイアウトを見直しておいて良かったと感じています。
──いつ衰えがくるかわからない。
だからこそ、元気なうちに老後の体に優しい
レイアウトに変えておく。
そして、“元気なうちに慣れてもらう”
その方がずっとやさしい選択だと思います。
◇ 最後に──
- 見えなくても暮らしていける力がある -
あの子は最後を迎える日まで、元気いっぱいに
走り回っていましたよ。
そんな姿に私も勇気と元気を貰っていたんです。
白内障の進行があったとしても、
視力以外の“強み”が、あの子をしっかり
支えてくれたのだと思います。
ありきたりが日常こそが特別なもの。
そんな暮らしがこれからもずっと続いてほしいと
願うなら、ぜひ今からそっと手を差し伸べてあげる準備を。
あなたとデグーのかけがえのない時間が、
豊かで穏やかなしあわせの時間になりますように。
