子供を諦めていた躁鬱が妊娠を許可された話①
私の状態について、正しくはうつ病という診断で、しかし衝動性やのめり込み性、波の激しさ等から数年間躁鬱の疑いもあり、躁鬱の薬を処方されて体調が安定している状態である。参考にされたい方がいるかもしれないので、誤解が無いよう前置きしておく。
(私の病歴について詳しく知りたい方は、知らないおばちゃんに悩み相談をした話①https://note.com/den_poon/n/nf43507881cd0?sub_rt=share_bを読むと全て書いてあります)
さて、私はこんな体調なので職なし趣味なしできることなしで、優しいむぎ氏(夫)に養ってもらっている状態である。
人生全てを諦めた私にとって、昔からの願いである子育てというのは、大きなリスクであると共に大きな希望でもあった。
しかし躁鬱の薬(私の場合はバルプロ酸ナトリウム)を飲んでいる限りは赤ちゃんの奇形児リスクが大きく上がるため妊活NG、もし減薬に成功したとしても子供を育てられる自信がなく、全てを諦めて生きる屍のようになっていた。
しかしある日ふと精神科のN先生に聞いてみた。
「私の病気はいつ治ると断定できるものではなく、長期で付き合っていくものでしょうか。」
優しいN先生は難しい顔をしながらも端的に「そうですね」と答えてくれた。
「だとすると、私の今の状態で子供を産み育てることはできるのでしょうか」
「申し訳ないけど、分からない、としか言えません。でも周りからのサポートが大事です。鬱でも躁鬱でも統合失調症でも、周りからのサポートがあれば子供を育てていらっしゃる方もいます。週末にご実家に帰って、ご両親に家事や育児を手伝ってもらって自分が寝たりとか、そういうことができるなら可能だと思いますよ。」
この言葉を聞いた時、私は自分の人生に光が射したような気がした。
元々は、体調が落ち着いてから、子育てを安心してできるような状態を整えてやがて子供を考えることになると思っていたのだ。つまりそれはいつか来そうでいて、一生来ない叶わぬ夢なのだろうと思っていた。
しかし先生は、今すぐの妊活の可能性を示唆してくれた。全くもって予想外の返答だった。
先生は「親御さんの年齢にもよると思いますけど…」と続けた。
「じゃあ妊活するなら若いうちの方がいいってことですか?」
「そういうことになりますね。」
そんな訳で、私たちは予想外にもすぐに妊活をスタートすることにした。
「旦那さんとよく相談してください」
そう言ってくれた先生のお陰で、むぎ氏と2週間よく話し合い、行政や福祉もフル活用して、家族以外にも頼れる先を確保できる体制を整え、妊活に望む決断をした。
妊活と言ってもまずは薬を辞めなければならない。
朝1錠、夜3種類5錠、眠前に5種類5錠。妊活前にどこまで減らせるかの挑戦だ。
少なくとも奇形児リスクの高まるバルプロ酸ナトリウムだけは何が何でも辞めなければならない。
今飲んでいるのは200mg×2錠
決して多い量ではないらしい。
しかしこの薬はここ数年間私の精神的安定に大きく貢献してきてくれた薬だ。
調子がいいと減薬を試みるも離脱症状で減薬に失敗した苦い思い出も沢山ある。調子が悪くて倍の量まで増えた記憶もある。
不安に駆られながらも、減薬中の体調不良にすぐ対応できるよう、実家に帰省し減薬を試みる。
ーあれ。意外と辛くない。
確かに体は重いし一日中寝てしまう。
でも悲しいとか不安とか憂鬱とか、生きるのを辛くさせる感情が来ないのである。
もしかして、もしかしたら、行けるかもしれない。
そんな淡い期待を抱きながら、一日一日を何とかやり過ごす。
精神病を患っている人の出産・育児については賛否両論あるだろう。私もその「否」の方の意見を自分でも持っていたし、匿名で叩かれたこともある。
でも、最近になって思う。
精神病を患っている人の子供は必ず不幸になるのか。
精神病を患っている人やその子供が必ず社会に迷惑をかけると決まっているのかー。
答えはたぶんNOだ。
大事なのは、自分と夫と子供が困らないように最大限の準備をし、自分や家族や子供が頼れる「駆け込み寺」を作ることではないだろうか。そうしたら、普通の人と全く同じ形ではないかもしれないが、笑顔で子供を育てることはできないだろうか。そうしたら、子供は健やかに育ってはくれまいか。
この意見にすら反論はあるだろう。
私にだって正解は分からない。
しかし、『子供を産んでもいいんだ』
そう思った途端に明るくなった自分の感情を思うに、
やはり女性が子供を欲しくなる感情はすごく自然で
(誤解のないようそうでない人が不自然と言いたい訳ではない)
それは女性の人生を明るく・強くし、生きる糧としてくれるのだと
そんな生命の神秘を改めて実感したのである。
今後減薬〜妊活の幸せや苦悩を時々アップしてみようと思う。
よかったら参考になると嬉しい。
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