ダンジョン第44階層【実録】『絶望の尋問室!魔女が語る永遠の搾取システムと悪魔的錬金術』
前回の物語はこちら👇️👇️👇️
01:アブソリュート・ドミネーション・オーダー〈絶対的支配の命令〉
俺は魔女(女性リーダー)である増田の元へ向かう。
暗黒の休憩室(講師控え室)のドアをノックした。
中には4人の魔導女師(女性講師)が座っていた。
増田とベテラン魔導女師が何やら楽しそうに談笑している。
とても仕事をしているという雰囲気ではない。
一方で下層の魔導女師(女性講師)たちは、黙々と真理との照合(採点)を進めている。
俺は増田に声をかけた。
「増田さん、今いいですか」

「忙しいって言ってるでしょ」
増田はアブソリュート・ゼロ・アイズ(絶対零度の冷視線)で俺を射抜く。
威圧的…!
だが、ここで引き下がるわけにはいかない。
「いつならいいんでしょうか」
「お暇になるまでお待ちします」
「それまでは帰るつもりはありません」
「今日は忙しいの」
「では言葉を改めます」
俺は一つ目の物理刃(自分軸)を心の中で強く詠唱した!
「発動せよ……! 」
アブソリュート・ドミネーション・オーダー〈絶対的支配の命令(面談要求)〉 ッ!!

「魔導指導団団長(統括教務主任)として、あなたに命じます」
「私との打ち合わせの時間を作りなさい」
増田は先ほどまでの余裕が嘘のように、焦った顔でこちらを見る。
「……いつできますか」
増田は観念したのか………。
「30分後でお願いします」
「分かりました」
俺から更に確認は進む。
「場所はどこですか」
「ここの控え室でいいです」
「二人きりでお願いします」
「……分かりました」
俺の真剣な様子に戸惑っていた増田。
ここからが真剣勝負。
絶対に引き下がるわけにはいかない。
02:マニフェスト・ログ・インスペクション〈顕現の記録の監査〉
30分後。
増田がやや下を向きながら座っていた。
事前に他の魔導女師(女性講師)たちには退席するように命じていたのだろう。
暗黒の休憩室(講師控え室)は狭いながらも閑散としていた。
俺はおもむろに席に座る。

そして、重苦しい沈黙を破り第一声を放つ。
「増田さん」
「お忙しい中でお時間を取っていただき、ありがとうございます」
「今日は東都校の修練の差配(講座運営)について、お話を聞かせていただきたいと思います」
「先日は一対一の秘儀(個別相談)でご質問もしました」
「今回は細かいところからお伺いします」
「情報の巻物(資料)などあればご提出ください」
「まずは、在籍信徒(生徒)数を教えてください」
増田は慌てて魂点呼簿(管理用名簿)を探し始めた。
「増田さん、どこにあるか理解していますか」
「確か、この辺にあると思います……」
管理不足的…!
「後ほど他の魔導女師(女性講師)からでもいいので提出してください」
俺は二つ目の物理刃(自分軸)を心の中で強く詠唱した!
「発動せよ……! 」
マニフェスト・ログ・インスペクション〈顕現の記録の監査(在籍数確認)〉 ッ!!
「現在5名の魔導女師(女性講師)がいます」
「それぞれの役割について教えてください」
増田は少し落ち着きを取り戻し、説明を始める。
「私がここの修練の差配(講座運営)の管理を任されています」
「シフト組みや勤怠と教本(教科書)の在庫管理をしています」
「他の方々はどうしていますか」
「ベテランの谷川さんは、まとめ役として現場指示と真理との照合(採点)の最終確認を行っています」
「あとの3人は、順番で修練会(講座)の運営および生徒指導と質問受けをし、空いている時間は真理との照合(採点)に当てています」
「分かりました」
表向きの業務分担はなされているようだが、実態は先ほどの談笑風景が物語っている。
ここで俺は極度の緊張から、無意識に存在しない前髪を豪快にかきあげようとする痛々しいルーティンに走った。
汗で滑った手が勢い余って己の後頭部を強打し、その衝撃で舌を激しく噛み切る。

口の中に血の味が広がり涙目で悶絶する。

『おい、おっさん!』
『無い前髪をかきあげて自らの後頭部を粉砕し舌を噛み切るとか、ただの自爆テロだ ワン!』
『一人で勝手に致命傷を負って、完全に密室の空気を絶対零度にしてる ワン!』
魔犬ツンの冷酷無比な言語刃が、俺の心臓を抉(えぐ)る!
痛恨的…!
激痛に耐えながら、俺は追及を続けた。
03:サイレント・プレッシャー・インターロゲーション〈静寂の重圧尋問〉
「ところで、真理との照合(採点)は全員でどれぐらいの時間をかけているのですか」
「1日10時間程度でしょうか」
「100枚ほど軌跡の転写(トレース)があるので、それを2人で10時間ということです」
非効率的…………………………!!
俺は先ほど見つけた不都合な真実(隠蔽された失敗の原因)を突きつける。

「先ほど、古い軌跡の転写(トレース)が管理されているものを見ました」
「ずいぶん厳しい基準で行っているようですが、何か意図あるのですか」
増田は少し視線を泳がせながら答えた。
「それは会社側から基準を提示されているので、従っているだけです」
「本当に魔導女師(女性講師)だけでやり遂げているのですか」
増田はしばらく沈黙した。
一向に答えようとはしない。
静寂が暗黒の休憩室(講師控え室)を支配する。
息詰まるような魂の重圧(プレッシャー)が両者の間に立ち込める。
俺は三つ目の物理刃(自分軸)を心の中で高らかに詠唱した!
「いでよ……!」
サイレント・プレッシャー・インターロゲーション〈静寂の重圧尋問(沈黙の追及)〉 ッ!!
俺は痺れを切らして、切りだす。
「黙っていないでください」
「重要なことなんです」
「私は社長の命令を受けてきています」
「社長命令と思ってください」
強制的………………………………!!
増田はついに観念したように、重い口を開いた。
「分かりました……」
「ここに送られてくるのは、真理との照合(採点)が終わった後のものが70%です」
俺は耳を疑った。
「どういうことですか」
「魔導女師(女性講師)がしているのではないですか」
「確かに、最初はそうだったんです」
04:エターナル・スレイブ・システム・リベレーション〈終わらない搾取構造の暴露〉
増田は告白を続ける。
「3年前に魔導女師(女性講師)の仕事が回すことができなかった時あったんです。
「その時に黒金に相談しにいたんです」
「黒金がぽつりと真理との照合(採点)を『信徒(生徒)にやってもらったらいいんじゃね』と」
「それで私がこの方法を考えたんです」
悪魔的…………………………………!!
「優秀な信徒(生徒)に真紅の校正官(赤ペン添削員)と称して、影の錬金術(副業)として在宅の仕事を依頼しています」

「銅貨10枚(1枚100円)でやってもらっています」
「その判定基準を厳しくすることを要求しています」
俺は怒りで声が震えそうになるのを必死に抑えた。
「大体、1枚チェックするのに30分はかかる」
「こちらとしても魔導女師(女性講師)がやるよりも安上がりなんです」
「そして、黒金はこの仕組みを巧みに利用することによって、奉納の招陣(営業)の際に『在宅の仕事がある』と言うのです」
「本来、信徒(生徒)が報奨金(副業収入)を期待していた仕事ではないですが、お金にならないよりもいいかということで、渋々優秀な信徒(生徒)も赤ペン先生になっていきます」

「一生懸命やっても、せいぜい金貨5枚(5万円)ぐらいです」
「エターナル・エクスプロイテーション(永遠の搾取連鎖)という名の終生奉納の聖約(ローン)を払うのがやっとという状態です」
俺は四つ目の物理刃(自分軸)を心の中で強く詠唱した!
「発動せよ……! 」
エターナル・スレイブ・システム・リベレーション〈終わらない搾取構造の暴露(搾取の実態)〉 ッ!!
信徒(生徒)たちから高額な開眼の供物(受講料)を巻き上げる。
さらに低賃金で労働力として使い潰す。
黒金と増田が作り上げた狂気の悪魔的錬金術(搾取のビジネスモデル)の全貌だった。
絶望的…………………………………!!
東都校の暗部に巣食う。
血も涙もない搾取の連鎖。
己の保身と怠慢のために、何の罪もない信徒(生徒)たちの夢と時間を食い物にする無能な没落貴族(過去にすがる上司)と魔女(女性リーダー)。
このクソゲー(会社組織)の理不尽さを前に、俺の暗黒の炎(強い怒り)は臨界点に達しようとしていた。
だが、感情に任せて剣を振るうだけでは、この巨大な闇は打ち砕けない。
俺は冷徹な決意と共に、次なる一手へと歩みを進める。
【次回予告:ダンジョン第45階層】
ついに自白した魔女・増田!
生徒を安価な労働力として使い潰す、東都校の狂気的な搾取システムが全貌を現す!
保身に走る没落貴族・黒金の悪魔的な策略に、おじさんの怒りは頂点に達する!
次なる一手として、この深い闇を大魔女にどう報告するのか!?
組織の腐敗を断ち切るため、おじさんの泥臭いアナログ魔法が再び発動する!
次なる死闘が今、幕を開ける!
次階層を見逃すな!
最後までお付き合いありがとうございます。
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【迷宮の深淵へようこそ】
この 「クソゲー(社会)」 から強制ログアウトさせられた、銅貨110枚(時給1,100円)スタートの男の生存戦略。

覚悟がある奴だけ、次のページをめくれ。
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