ショートショート『恋の桃色電撃作戦 ファースト奇襲』

恋の桃色電撃作戦 ファースト奇襲
「こちら本部、標的確認。校門前ベンチにて待機中」
「了解。これより作戦開始、オーバー」
私は美玲。ミリオタ女子にして、彼氏・悠真との初キス未達。
作戦A“お菓子あーん奇襲”。
「悠真、はい、あーん」
「え、急に?……ありがと」
悠真は口を開けたが「半分こにしよ」と指ごとクッキーをかじった。
――逆奇襲! 顔が真っ赤になり失敗。
「こちら美玲、作戦A失敗。次はB、“匍匐前進戦術”」
地面に手をついた途端、本部が慌てる。
『やめろ!制服が汚れる!戦術的価値ゼロ!』
「黙れ!教範三章二節、接近戦は低姿勢だ!」
必死に進むが泥だらけになり、悠真に見つかり涙がにじむ。
「……こちら美玲、二度目も失敗。任務継続は困難……」
悠真は苦笑した。
「……お前、戦争でもしてんのか?」
「そう。恋の戦場は常に非常事態よ……」
「バカだな。作戦いらねぇよ。言えばしてやんのに」
悠真が顔を近づけ、唇が重なる。
夕暮れの風が制服を揺らす。
『敵襲!敵襲! 作戦失敗、撤退せよ!……いや、これは成功なのか?』
心臓の無線は止まらなかった。
あとがき
毎週ショートショートnoteのお題「ファースト奇襲」に参加させていただきました。
「ファースト奇襲」……やっぱりこれは「ファーストキス」だよな?
でも、奇襲そのものの話にしても面白いよな……?
と迷った末、両方まとめてやっちまえ!とばかりに書いたのが今回の掌編です。
ミリオタ女子が初キスを“任務”として遂行する――そんな発想で広げていったら、次々にアイデアが出てきて止まりませんでした。
とはいえショートショート、しかも410文字前後の縛り。泣く泣く半分近く削ることに。
実は「作戦D」まで考えていましたし、ミリオタ仲間の友人キャラも2人ほど用意していました。
そのあたりはまた別の機会に出せたらと思います。
恋も戦も、一筋縄ではいかないものですね。
🪖 宣伝パート 🪖
───ジジッ……こちら2号、読者二等兵、応答せよ。
任務その一:ただちに スキ・フォロー・コメント を実行せよ。
この作戦行動が次の「恋の桃色」作戦を継続するための生命線だ。
任務その二:『配達員ろること2号』を特別任務として第一話から読破せよ。
フードデリバリー戦線の裏側に潜む、笑いあり恋ありのラブコメ作戦を見逃すな。
任務その三:Xにて偵察任務を遂行せよ。
現地ではフードデリバリーの裏話、小説、AIイラストが次々投下されている。
フォローし、情報を共有せよ。
───以上だ、二等兵。行動開始!
※本作はフィクションです。
登場する人物・団体・地名・出来事などは実在のものとは関係ありません。
また、一部の描写は実在するXユーザーの投稿や活動に着想を得ていますが、
特定の個人・団体との関連性はなく、内容は創作に基づいて構成されています。
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