ショートショート「恋の桃色爆撃作戦 バーストキス」

恋の桃色爆撃作戦 バーストキス
初めての口づけは、心臓に手榴弾を投げ込まれたみたいにドカンと響いた。
「……こっちまで赤くなるだろ」悠真がそっぽを向く。
私は本部に報告する。
「こちら美玲、第一次接触終了。敵兵、顔面赤化により混乱中」
頭の中で司令部がざわめく。
『続行せよ!次なる任務は“バーストキス”だ!』
「了解!教範五章、爆撃は夜間限定――だが、今こそ例外実施!」
私は角度45度で突入。だが風向きを誤り、悠真の鼻に命中した。
「いってぇ!」
涙目の彼に謝りながら、無線で叫ぶ。
「こちら美玲、爆撃失敗!味方に被害発生!」
悠真は笑って肩を寄せる。
「……バカだな、お前。夜間限定ってなんだよ」
「うるさい!次は昼夜兼行戦だ!」
夕暮れのオレンジが頬を染め、ベンチの影が伸びる。遠くで鳥が鳴いた。
「……でも、もう一回なら受けてやる」
再び唇を重ねると――
『本部報告!敵壊滅!史上最大の恋戦勝利!』
制服越しの心臓は、まだドカンドカンと爆ぜ続けていた。
あとがき
毎週ショートショートnoteのお題「バーストキス」に参加させていただきました。
前作「恋の桃色作戦(ファースト奇襲)」に続く続編――いや、どちらかといえば後日談ですね。
ファースト奇襲、バーストキスと来たら、もう書かずにはいられませんでした。
いつも通り、下書きをろるさんに見てもらったところ、
「彼氏がいい子すぎて、馴れ初めが気になる!?」との感想をいただきまして。
確かに、美玲のあの“電波系ミリオタ女子”ぶりに、
普通の彼氏・悠真がよく付き合ってるなと自分でも思います。
現実だったらたぶん、ちょっと引くどころかドン引きレベル(笑)
でも、この二人の関係性やテンポ感はフィクションとしてすごく気に入ってます。
なので、もしかしたら「第三次恋戦」もあるかもしれません――。
また恋の爆撃音が鳴り響く日を、お楽しみに。
🪖 宣伝パート 🪖
───ジジッ……こちら2号、読者曹長、応答せよ。
任務その一:ただちに スキ・フォロー・コメント を実施せよ。
この行動は次なる「第三次恋戦」作戦への支援砲撃となる。
任務その二:『配達員ろること2号』を並行任務として確認せよ。
表向きはフードデリバリー記録だが、実態は日常ラブコメの潜入作戦である。
笑いすぎて作戦不能になる恐れがあるため注意が必要だ。
任務その三:X方面での情報収集を怠るな。
戦況報告(=新作投稿)やAIイラスト資料が定期的に投下されている。
フォローして電波を傍受せよ。
───以上、桃色戦線より通信終了。
次なる命令は「キス作戦第三波」発動時に伝える。───ジジッ……
※本作はフィクションです。
登場する人物・団体・地名・出来事などはすべて架空のものです。
一部の描写は実在するXユーザーの活動や投稿に着想を得ていますが、
特定の個人・団体とは一切関係ありません。
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