わたしが「七瀬文学」に惹かれる理由

鹿児島出身のスーパースターである
長渕剛さんをモデルしたモニュメントです!
1 はじめに──
何度も読み返したくなる詩
noteにはたくさんの詩人がいらっしゃいます。心の叫びを書く人、言葉遊びを楽しむ人、美しい情景を描く人。それぞれに魅力があります。そんな中で、私が何度も読み返したくなる一つが、七瀬ラテさんの作品です。
最初は自然を描く詩人という印象でした。雨、風、月、雲、花、季節の移ろい。どの作品にも自然が登場し、その描写がとても美しい。でも、読み続けているうちに気づきました。
ラテさんが本当に描いているのは、自然ではなく、その風景の中で動く「心」なのだと。
2 小さな幸せに気づかせてくれる言葉
例えば『些細な感謝』では、「眠れた」、「少し歩けた」という、誰かにとっては当たり前かもしれない出来事に感謝する姿が描かれています。大きな幸せではなく、小さな幸せを大切にする。その考え方が、とてもラテさんらしいと思いました。
『雨宿りものがたり』では、雨宿りの風景が一本の映画になります。雨音は音響になり、ビニール傘は主演になり、雨そのものが物語を動かしていく。
普段なら見過ごしてしまうような景色を、「こんな見方があったんだ」と気づかせてくれる。それが七瀬文学の面白さです。
3 「見えないもの」を描く世界
また、ラテさんの作品には「見えないもの」がよく登場します。
魂、記憶、孤独、幸せ…
どれも目には見えません。
けれど、それらを月や雲、星や花に重ねることで、読者は不思議とその存在を感じることができます。
私は、この表現に何度も心を動かされました。
※「色の世界」は私の大好きな詩です(^^)
4 読者に余白を残す優しさ
もう一つ感じるのは、ラテさんは「答え」を押しつけないということです。
「こう生きるべき」「こう考えるべき」とは書きません。
「私はこう感じた」「こんな景色が見えた」。その優しい語り口だからこそ、読む人それぞれが自分自身の人生と重ね合わせることができます。
作品を読んでいると、不思議と自分の記憶まで呼び起こされることがあります。
昔見た空…
子どもの頃のお祭り…
家族との何気ない時間…
読み終わる頃には、ラテさんの物語ではなく、自分の物語を思い出していることがあります。これも七瀬文学の大きな魅力なのだと思います。

5 幅広い題材でも変わらない
「ラテさんらしさ」
さらに作品を読み続けて気づいたのは、ラテさんは自然だけを書いているわけではないということです。
星や宇宙、伝説、音楽、家族、遊園地、サンタクロース……。
題材は実に幅広い。
けれど、不思議なくらい「ラテさんらしさ」が失われません。
どの作品にも流れているのは、「今を大切にしたい」という想いです。
季節は巡り、人は歳を重ね、景色は変わっていく。
だからこそ、今日という一日を慈しみ、小さな幸せを見つけようとする。
私は、その姿勢が七瀬文学の根っこにあるように感じています。

6 おわりに──
言葉と一緒に歩いていきたい
もちろん、読む人によって受け取り方は違うと思います。
でも私は、ラテさんの作品を読むたびに、少しだけ歩く速度がゆっくりになります。
空を見上げたり…雨の音に耳を澄ませたり…何気ない時間を大切にしたくなったり…します。
言葉で人を驚かせる詩もあります。
激しい感情をぶつける詩もあります。
その中で七瀬文学は、静かに寄り添いながら、忘れていたものを思い出させてくれる文学です。
私はこれからも、一人の読者として、その言葉の旅を楽しみながら歩いていきたいと思っています。

