Zorin OS 18|「Affinity 3」をLutris WINE環境で使うテクニック
高機能な画像編集アプリ「Affinity 3」が無料化され、Windows版とMac版がCanvaからリリースされたので話題となっています。
今回はとりあえず、Zorin OS 18のLutris WINE環境にWindows版を英語でインストールし使えるようにするテクニックを紹介します。
アドビCCアプリの代替として注目が集まっていますが、LinuxのWINE環境ではフォントの課題が立ちはだかるので、とりあえず英語で高機能な画像編集アプリとして使うことを想定しています。
日本語化については、winetricksによる代替フォントのインストールなどで実現し検証したいので、今後の課題として将来的に目指します。
今回の方法がもっともスマートな方法ではないかもしれませんが、Linux初心者でも確実に再現できるようわかりやすく解説します。
プロローグ
2022年に「Affinity Photo 2」のMac版とiPad版を40%オフのキャンペーン価格で購入し使い始めました。当時は「アドビフォトプラン」を契約していたので、フォトショップやライトルームと並行して使っていました。
その後、メインPCをChromebookに切り替えたので、Webアプリの「Pixlr」を主に使っています。
AffinityはPixlrに比べると高機能なだけに、日常的な用途では使い慣れないですが、個人的には「3D人物モデル作品づくり」の高度な画像編集に今後活用したいと考えています。
Zorin OSでWindowsアプリを使うには、一般的には「Windows App Support」を利用しますが、Affinityの場合は特別なWINE環境(Runner)が必要になるので、Affinityをスクリプトでインストールできる「Lutris」を使います。
★ 「Bottles」でもRunnerフォルダー自体はコピペで追加できるので、Affinityのインストール自体はできますが、Affinityアプリの起動は今のところできていません。
Lutrisの場合は「.yaml」スクリプトを使ったインストールなので、単なるRunnerフォルダーのコピペとは異なる部分があると推測しています。
Affinityインストーラーをダウンロード

右上の「Affinity を入手」をクリック。

「登録してダウンロード」をクリック。

私の場合は「Googleで続行」をクリックし、Googleアカウントでログイン。

右の「Windows 用をダウンロード」の下矢印をクリック。

Lutrisの場合は「MSI/EXE(x64)」を選択し、.exeファイルをダウンロード。

★ 私の場合は、ファイル名を「Affinity_x64.exe」に変更しています。(ファイル名にスペースが入っているのがなんとなく気持ちが悪かったので)
Lutrisをインストール
以下の記事を参考にして、「ソフトウェア」アプリから簡単にGUIのみでインストールできます。
「ソフトウェア」アプリを開いて、左上の虫眼鏡アイコンをクリックし「lutris」で検索。




AffinityをLutris WINE環境にインストール
Affinityの場合は、一般的なWindowsアプリのLutrisへのインストール方法では動かないので、Affinityの場合のテクニックについて紹介しています。
以下の記事などを参考にしています。
事前準備
ファイルマネージャーの設定変更を行います。

「ハンバーガーメニュー > 隠しファイルを表示」をクリックし、Linuxの隠しファイル(ファイル名の頭にドットが付く)を表示できるようにします。


「ハンバーガーメニュー > 設定」をクリック。

「一覧表示でフォルダーをツリー表示可能にする」をオンにし、フォルダー構造を階層化して表示できるようにします。

★ ちなみに、「.wine > dosdevices > z:」以下は、Linuxディレクトリーが表示されます。
(「c:」はWINE環境、「z: > home >(ユーザー名)」以下は「c:」と同じ)

★ 「Bottles」をインストールした場合は、「.var > app」以下に、BottlesのWINE環境がアプリごとに構築されます。
Runnerの追加インストール
通常のLutrisへのWindowsアプリのインストールでは、以下の記事の「DAZ Studio」のようにインストールできます。

通常は、左上の「+」アイコン(Add Game)をクリックしWindowsアプリのインストーラーを起動しアプリをインストールします。
Affinityの場合は、専用のRunnerを追加でインストールなどが必要です。
以下のリンクをクリックし圧縮ファイルをダウンロード後に、右クリックで展開します。


ダウンロードし展開したRunner(WINEフォーク)フォルダーをコピーし、Lutrisの「runners > wine」フォルダーに貼り付けます。(wineフォルダーが無い場合は新しく作成)







Affinityインストール用のRunner(WINEフォーク)のインストールができました。
インストールスクリプトをダウンロード
次に、AffinityをWINE環境にインストールするためのスクリプトファイル(.yaml)を、以下のリンクをクリックし開いた後で、スクリプト画面右上のダウンロードアイコンをクリックしダウンロードします。
ElementalWarrior Affinity-ew.yaml




AffinityをLutris WINE環境にインストール

Lutris画面左上の「+(Add Game)」ボタンをクリック。

「Install from a local install script」をクリック。



右上の「Install」をクリック。

「Install」をクリック。









★ winetricksのインストールにはかなりの時間がかかるので気長に待ちます。


日本語フォントがインストールされていないので文字化けしていますが、インストール自体は問題なくできます。
下のボタンをクリック。(インストール開始)


右下のボタンをクリック(閉じる)

デスクトップにアイコンが追加されていますが、今回はそのままにしておきます。
左上の「Close」をクリック。

AffinityアプリをLutrisに登録

左上の「+(Add Game)」をクリックし、AffinityアプリをLutrisに登録します。

「Add locally installed game」をクリック。

「Game info」タブで、「Name」に「Affinity」、「Sort name」に「affinity」、「Runner」にメニューから「Wine(Runs Windows games)」を設定。

「Game options」タブに切り替え、「Executable」にスリードットをクリックし「Affinity.exe」を、「Working directory」に「Affinity-sute」を設定。

「Runner options」タブを開き、「Wine version」を「ElementalWarriorWine-x86_64」(Affinity用Runner)に変更し、とりあえず、それ以降のすべてのオプションを「オフ」にします。

「Save」をクリック。

Affinityアプリを起動

試しに、「Play」をクリックし、Affinityを起動してみます。





英語モードですが、とりあえず起動しウィンドウが2つ開いています。
スクリーンショットを開く

試しに、スクリーンショット画像を開いてみます。

日本語のフォルダー名が文字化けしているので、ファイルマネージャーを参考にして、先程のスクリーンショットを選択し「Open」をクリック。

とりあえず動いているようなので、Affinityアプリを終了。

今回は、これまでとします。
日本語の文字化け対策やデスクトップアイコンなどについては、今後の課題として検証後に新しい記事で紹介していきたいと思います。
★ この状態でも、日本語の文字入力や表示は「CJK」フォントを使えば可能です。末尾に「CJK」の付いたフォントに切り替えると日本語表示ができます。ゴシック系、等幅系、明朝系があるので、とりあえずの用途には使えそうです。
まとめ
Zorin OS 18で Affinity 3 のWindows版をLutrisのWINE環境で動かすテクニックを、Linux初心者向けにわかりやすく紹介しています。
日本語表示やデスクトップアイコンなどの課題があるので、今後調査検討し、検証後に新しい記事で紹介していく予定です。
