Affinity 3 日本語版を Zorin OS 18 日本語Bottles WINE環境にインストールし使い始めるテクニック
無料化された高機能画像編集アプリ「Affinity 3」日本語版を、最新のZorin OS 18のWindows App Supportでインストールされる日本語Bottles WINE環境に日本語でインストールして使い始めるテクニックを紹介します。
「Affinity 3」日本語版でとりあえず写真編集や3DCGの背景合成などを始めてみたい場合は、以下の記事などが参考になります。
プロローグ
Windows App Supportの過去の実績
Zorin OS 18の無料版 Coreでも使える「Windows App Suport」は、WINEとBottlesを組み合わせたWINE環境パッケージです。
ターミナルコマンドを使わず、WindowsアプリをGUIのみで簡単にインストールして使えるので便利です。
また、日本語Bottlesを使えば、Windowsアプリをコンテナで独立して管理できる仕組み(サンドボックス化)なので、複数のアプリ間での衝突(コンフリクト)トラブルが起こりにくく、管理がしやすいという特徴があります。
WINE環境で挫折が多い「DAZ Studio」のインストールマネージャー経由でのインストールを、Windows App Supportを使うことでスムーズに行えた実績があります。
しかし、Affinityの場合は、Windows App SupportのWINEでは、インストーラーの起動さえできませんでした。

そこで、Windows App Supportのインストールと同時にインストールされる「日本語Bottles」のWINE環境に、Affinity 3 日本語版をインストールして使うテクニックを紹介します。
一般的なBottlesのインストールや使い方は、以下の記事などを参考にしてください。
Zorin OSを外部USB SSDにインストール
私の場合は、PCの内臓ストレージ(eMMC 128GB)にZorin OS 18をインストールした状態で、Affinity 3 英語版をLutris WINE環境にインストールして使い始めました。
ところが、この状態ではWindows App Supportのインストールができず、このために日本語Bottlesのインストールもされません。
これは私のPC環境特有の問題かもしれませんが、内蔵ストレージのZorin OS 18のPC環境はそのままにして、以下の記事を参考に、外付けUSB SSD(480GB)に新たにZorin OS 18をインストールして使い始めました。
外付けUSB SSDから起動したZorin OS 18からも、内蔵ストレージにインストールされているZorin OS 18のPC環境にアクセスできるので、今のところ特に不便は感じていません。


Affinityインストーラーをダウンロード

右上の「Affinity を入手」をクリック。

「登録してダウンロード」をクリック。

私の場合は「Googleで続行」をクリックし、Googleアカウントでログイン。

右の「Windows 用をダウンロード」の下矢印をクリック。

Bottlesの場合は「MSI/EXE(x64)」を選択し、.exeファイルをダウンロード。

★ 私の場合は、ファイル名を「Affinity_x64.exe」に変更しています。(ファイル名にスペースが入っているのがなんとなく気持ちが悪かったので)
Affinityをインストール(仮)
Windows App SupportのWINE環境と日本語Bottlesをインストールするために、仮にAffinityのインストールを行います。





WINE環境をインストール中の「準備中」の状態でしばらく待ちます。
★ 以前よりZorin OSのサーバーが混み合っているために時間がかかっていると推測します。(私の場合は約15分)

ここから約5分後にインストールが完了しました。

再度、Affinity 3 のインストールを試みます。




マイクロソフトのサイトに行き、.NETの修復ツールをダウンロードして修復を試みましたが、Windows App SupportのWINE環境では、Affinity 3 のインストーラーを起動することはできませんでした。
「OK」をクリックし、インストーラーを終了します。
Bottlesによるインストール
事前準備
ファイルマネージャーの設定を変更します。





「ホーム > .wine > drive_c」フォルダー以下にWINE環境が構築されていますが、「Program Files」以下に「Affinity」フォルダーが無いので、インストールされていません。
★ ちなみに、「.wine > dosdevices > z:」以下は、Linuxディレクトリーが表示されます。
(「c:」はWINE環境、「z: > home >(ユーザー名)」以下は「c:」と同じ)

また、「.var > app」以下に、BottlesのWINE環境がアプリごとに構築されますが、現段階ではまだBottlesのフォルダーは無い状態です。
★ ここで、いつものオマジナイとして、PCを再起動後「ランチャー > ユーティリティ > 端末(ターミナル)」を開いて、以下のコマンドを実行しておきます。
sudo apt update
sudo apt upgrade
Bottlesをインストール


ランチャーメニューから「Windowsアプリケーション > Bottles」をクリック。








一般的な方法で、Affinity 3を日本語Bottles WINE環境へインストールしてみましたが失敗。インストーラーの起動ができませんでした。
そこで、ネットで検索したり生成AIで調べた結果、以下のような情報を得ました。
過去の参考情報と知見による失敗事例
You can run Affinity applications on Zorin OS using Bottles, a Wine-based application manager, by following a custom recipe. First, install Bottles from its website or your app store, then install the "Caffe 7.10" runner within Bottles. Next, find and download the Affinity custom bottle recipe file (e.g., AffinityCustomBottleRecipe.yml) from the Bottles Telegram group. Finally, create a new bottle, select "Custom," choose the recipe file, and run the downloaded Affinity .exe installer to install the application.
Step-by-step guide
Install Bottles: Get the Bottles application from its official website or your Zorin OS app store.
Install Caffe: Inside Bottles, go to Settings/Runners and install the Caffe 7.10 runner.
Download custom recipe: Find and download the custom recipe file for Affinity, such as AffinityCustomBottleRecipe.yml, from the official Bottles Telegram group.
Create a new bottle:
Open Bottles and create a new bottle.
Click "Custom" and select the recipe file you downloaded.
Install Affinity:
Once the bottle is created, click the "Run executable" button.
Choose your downloaded Affinity .exe file and install the application like you would on Windows.
Add command arguments:
After installation, find the Affinity application in the "Programs" list in Bottles.
Click the three dots next to the application card and choose "Change Launch options".
Add --no-hw-ui to the Command arguments field.
Google翻訳
WineベースのアプリケーションマネージャーであるBottlesを使用し、カスタムレシピに従うことで、Zorin OS上でAffinityアプリケーションを実行できます。
まず、Bottlesを公式サイトまたはアプリストアからインストールし、Bottles内で「Caffe 7.10」ランナーをインストールします。
次に、BottlesのTelegramグループからAffinityのカスタムボトルレシピファイル(例:AffinityCustomBottleRecipe.yml)を探してダウンロードします。
最後に、新しいボトルを作成し、「カスタム」を選択してダウンロードしたレシピファイルを選択し、ダウンロードしたAffinityの.exeインストーラーを実行してアプリケーションをインストールします。
ステップバイステップガイド
Bottlesのインストール:Bottlesアプリケーションを公式サイトまたはZorin OSのアプリストアから入手します。
Caffeのインストール:Bottles内で、「設定」/「ランナー」に移動し、Caffe 7.10ランナーをインストールします。
カスタムレシピのダウンロード:公式のBottles Telegramグループから、Affinity用のカスタムレシピファイル(例:AffinityCustomBottleRecipe.yml)を探してダウンロードします。
新しいボトルの作成:
Bottlesを開き、新しいボトルを作成します。
「カスタム」をクリックし、ダウンロードしたレシピファイルを選択します。Affinityのインストール:
ボトルが作成されたら、「実行可能ファイルを実行」ボタンをクリックします。
ダウンロードしたAffinityの.exeファイルを選択し、Windowsの場合と同様にアプリケーションをインストールします。コマンド引数の追加:
インストール後、Bottlesの「プログラム」リストでAffinityアプリケーションを探します。
アプリケーションカードの横にある3つの点をクリックし、「起動オプションの変更」を選択します。
「コマンド引数」フィールドに「--no-hw-ui」を追加します。
2022年の情報なので古いですが、とりあえずこの方法に従い試すことにしました。しかし、この方法では失敗するので参考にします。
ランナーのダウンロードとインストール
次のリンクをクリックし、「caffe-7.10-x86_64.tar.xz」をダウンロード。

右クリックし展開。

このフォルダーを右クリックでコピーし、「ホーム > .var > app > com.usebottles.bottles > data > bottles > runners」フォルダーに貼り付けます。


カスタムレシピのダウンロード
AffinityCustomBottleRecipe.yml

インストール用ボトルの作成
新しいランナーを読み込むために、Bottlesをいったん終了し、再起動してインストール用ボトルを作成します。

「名前」を「Affinity-Install」とし、「カスタム」を選択して、ランナーを「caffe-7.10-x86_64」に変更します。

「Import Configuration」に、カスタムレシピの「AffinityCustomBottleRecipe.yml」を設定します。
「作成」をクリック。



「閉じる」をクリック。

Affinityインストーラーでインストール
「Affinity-Install」をクリック。

歯車アイコンをクリックし、記事を参考に起動オプションを設定。

起動オプションに「--no-hw-ui」を入力し閉じます。

「実行可能ファイルを実行…」をクリック。

「Affinity_x64.exe」を選択し「実行」をクリック。

オプション設定のメッセージが表示されたので、オプションを「/defaults」に変更。

起動オプションを「/defaults」に変更し、「ターミナルで起動」にチェックを入れ閉じます。

「実行可能ファイルを実行…」をクリック。

「Affinity_x64.exe」を選択し「実行」をクリック。

この方法ではうまくいかないようなので、前回Lutris WINE環境にAffinityをインストールした方法を参考に、今回のやり方でランナーとカスタムレシピを変更して再トライしました。
Lutrisで使ったランナーを使う
以下のリンクをクリックし圧縮ファイルをダウンロード後に、右クリックで展開します。

フォルダーを「ホーム > .var > app > com.usebottles.bottles > data > bottles > runners > wine」(wineフォルダーが無ければ作成)にコピー&ペースト。

インストールスクリプトのダウンロード
次に、AffinityをWINE環境にインストールするためのスクリプトファイル(.yaml)を、以下のリンクをクリックし開いた後で、スクリプト画面右上のダウンロードアイコンをクリックしダウンロードします。
ElementalWarrior Affinity-ew.yaml

このファイルをカスタムレシピとして設定することにし、同様のプロセスでAffinity 3のインストールを試みましたが、やはり失敗。インストーラーの起動もできませんでした。
Affinity専用の日本語Bottlesテクニック
ここからは有料エリアとなります。AffinityをWINE環境にインストールする成功事例としてのテクニックを紹介します。ご購読をよろしくお願いいたします。
少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。
インストール用ボトルの再作成

「新しいボトルを作成…」をクリック、または、左上の「+」をクリックし、新しいボトルを再作成し直します。

「カスタム」を選択し、「ランナー」は「ElementalWarriorWine-x86_64」を選択し、「Import Configuration」は「AffinityCustomBottleRecipe.yml」を選択します。
★ 「過去の参考情報と知見による失敗事例」で紹介している、以下のリンクからダウンロードし(展開)したものの流用です。ランナーは「runners」フォルダーにコピー&ペーストし、Bottlesをいったん終了して再起動すると認識されます。
ElementalWarrior-x86_64 Lutris WINE環境への英語のインストールで使用
AffinityCustomBottleRecipe.yml 失敗事例で使用したカスタムレシピ
右上の「作成」をクリック。


「閉じる」をクリック。
Affinityのインストール

作成したボトルのWINE環境内の「Program Files」フォルダーに、Affinityインストーラー(Affinity_x64.exe)をコピー&ペーストします。

コピーした「Affinity_x64.exe」ファイルを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。

「実行可能なプログラム」の設定をオンにします。

右上の「X」をクリックしボトル画面に戻ります。

「実行可能ファイルを実行…」をクリック。

Affinityインストーラー(Affinity_x64.exe)を選択し「実行」をクリック。

文字化けしていますが、下のボタンをクリックし、インストール開始。

プログレスが表示されるので、しばらく待ちます。
★ 右下のボタンは「キャンセル」なので、クリックしないでください。

インストールが完了したので、右下のボタン(閉じる)をクリック。

Affinityを起動する
再度、「実行可能ファイルを実行…」をクリックし、インストールしたAffinity実行ファイル(Affinity.exe)を選択します。
★ ホーム以下のフォルダー階層がかなり深い場所にあるので、以下のスクリーンショットを参考に、次々にフォルダーを開いてください。




「Affinity.exe」を右クリック。

「プロパティ」をクリック。

「実行可能なプログラム」がオンになっていることを確認し閉じます。

右上の「実行」をクリック。


ボトル画面の裏にAffinityアプリ画面があります。
ボトル画面の右上の「X」ボタンをクリックし、ボトル画面を閉じます。

Affinityの初期画面では、ウィンドウが2つ開いているので、手前のウィンドウを移動させると、作業用のウィンドウが現れます。手前のウィンドウをここで閉じて、作業ウィンドウで画像を読み込んでみます。


画像を読み込んでみると、一応は動作確認ができましたが、日本語メニューなどが(豆腐の)文字化けしているので読めない状態です。
Affinity 3 日本語版ですが、WINE環境に日本語のシステムフォント(MS代替フォント)がインストールされていないからなので、以下で、日本語システムフォント(代替フォント)をインストールします。
いったんAffinityのウィンドウを閉じて終了します。
★ これ以降は、以下の画面で「プログラム > Affinity」の右端にあるプレイボタンをクリックすることで、Affinity 3 日本語版を起動できます。

WINE環境の日本語化
今回は「オプション > 依存関係」から設定できる範囲で、メニュー表示などの日本語化を行います。


右上の虫眼鏡アイコン(検索)をクリック。

検索窓に「fonts」と入力し、フォントを検索。
検索結果から「cjkfonts」をクリック。


「allfonts」はダウンロードできませんでしたが・・・
左上の左矢印をクリックし、元の画面に戻ります。

Affinity 3 日本語版を起動
「プログラム > Affinity」の右端のプレイボタンをクリックし、Affinity 3 日本語版を起動します。


Bottles画面の後ろに、2つのウィンドウが重なって起動しています。
Bottles画面の右上の「X」をクリックし、Bottlesを終了します。
★ Bottles自体は、WINEのフロントエンドアプリなので、Affinityが起動後はBottlesを終了しても、Affinityアプリには特に影響はありません。

Affinity 3 日本語版を使ってみる
手前のウィンドウでドキュメントの管理を行います。今回は右上の「X」をクリックし閉じます。


トップメニューの「ファイル > 開く」をクリック。
★ 事前に、Affinity WINE環境の「drive_c > users > (ユーザー名)kirayan > Documents」に適当な画像(今回はスクリーンショット)をコピー&ペーストしておきました。


★ スリードットメニューから「ブックマークを追加」で「Documents」フォルダーをブックマークしています。

メニューの「開く」をクリックして開くファイル選択画面で、スクリーンショットを選択し「開く」をクリック。

スクリーンショット画像に日本語テキストを入力してみます。

★ かな漢字入力中は、候補が画面左下に仮表示され、Enterで画面上に反映されます。

レイヤー構造を保ったまま保存するには、メニューから「ファイル > 名前をつけて保存…」をクリック。

「保存」をクリックし、Affinityファイル形式(.af)で保存します。
右上の「X」をクリックし、Affinityを終了します。
トライアル結果
設定を変えて、複数のボトルでいくつかのトライアルを行ってみました。

・ランナー:デフォールトで使える「soda」と「sys-win-10.0」の設定でAffinityインストーラー(Affinity_x64.exe)を起動してみましたが、いずれも起動できませんでした。
・フォント:「Affinity」ボトルと同じ設定で「Affinity-JP」ボトルを作成し、Affinityインストーラーを起動する前に、「依存関係」オプションで「cjkfonts」をダウンロード後にインストールを開始しましたが、日本語の文字化けは解消するも、インストールの途中でエラーが表示され、インストールはできませんでした。



結論として、今のところ、「Affinity」ボトルによるAffinityインストール(日本語の文字化けが発生)と、インストール後に「cjkfonts」をダウンロードすることで日本語の文字化けを解消する方法だけが成功事例となります。
★ 前回のLutrisによる英語でのAffinityインストールでは、末尾にCJKが付くフォントを選ぶと、日本語入力と表示が「ゴシック系」「等幅系」「明朝系」でできているので、今後、明朝系などの日本語フォントの追加を調査検証したいと思います。
まとめ
無料化された高機能画像編集アプリ「Affinity 3」日本語版を、最新のZorin OS 18のWindows App Supportでインストールされる日本語Bottles WINE環境に日本語でインストールして使い始めるテクニックを紹介しています。
今後は、デスクトップやランチャーからのショートカットの作成や、WINE環境での使い勝手の向上などについて調査・検証し紹介していく予定です。
参考リンク
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