NHKが発信する誤情報・捏造報道・フェイクニュースの実態調査③
2025年8月から2回に渡って実施してきた、NHKが発信する誤情報・捏造報道・フェイクニュースの実態調査が意外に好評です。
NHK職員・スタッフからは「こんなに酷いとは思わなかった」という驚きの声が多数。そして、他社の記者やメディア研究者からは「まさか、訂正履歴を秘密裏に削除しているとは思いもよらなかった」という失望の声を多数頂いています。
そこで、さらに調査を継続し、第3弾もお届けすることにしました。
注目の深刻事例 事務連絡を掲載 「セシウムさん」事件の再来か?
まずは特に深刻な事例をひとつ。
以下の記事、なんと掲載から半日近くに渡って通常は公開されてはならない事務連絡が掲載されていました。
新潟市 再液状化を防ぐ対策工事の住民負担額 4日に提示へ
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20250904/1030034270.html
※WEB掲載は4日午前7時以降でお願いします。
実際の証拠がこちら。

ニュース原稿の中に、本来伝えるべきではない情報が混入するのは、まさに「セシウムさん事件」と同様のインシデントです。
一見軽微なようで普通では絶対にありえないことですので、新潟放送局のニュースセクションの業務フローやチェック体制については、早急に厳格な点検を行う必要があるでしょう。
全国ニュースの誤情報
ローカルと比べれば数は少ないものの、全国ニュースでも重大な誤りが報じられていました。
俳優の清水尋也容疑者 麻薬取締法違反の疑いで逮捕 容疑認める
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250903/k10014911271000.html
※この記事を当初掲載した際、作品名の漢字が誤っていました。失礼しました。
作品名など、当該サイトからコピペしたら間違えようがないわけで、手入力する体制に問題があるのではないでしょうか?
7月家計調査 世帯の消費金額 3か月連続で増加 暑さが要因に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250905/k10014913531000.html
※記事を当初掲載した際、「7月」としていましたが、誤りでした。失礼しました。
訂正が掲載されたのですが、そもそも7月でなかったら何なのか私には理解できませんでした。「訂正が誤情報」ということでしょうか?訂正の訂正が出ないので確認のしようがありませんが…
7月の実質賃金 7か月ぶりプラスに ボーナスなど高い伸び率で
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250905/k10014913141000.html
※この記事を当初掲載した際、数値に誤りがあり、修正しました。失礼しました。
こちらも、「数値に誤り」といっても、どう誤ったのかが全くわかりませんでした。極めて不誠実です。
自民 臨時総裁選めぐり党内の動き活発に 森山幹事長らが発言
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250906/k10014914921000.html
NHK
— watcher2-6 (@noedzNmnsljnesR) September 6, 2025
ニュースの最後、総裁選の都道府県対応の地図🗾表記にミスが有ったと謝罪。
原稿に痕跡はありませんが、9/6放送のサタデーウオッチ9枠内での地図ノルマル(静止画)に表記誤りがありました。
「実施を求めない方向で意見集約を進めている」を「実施を求めない方針で意見集約を進めている」と伝えていたとのことで、番組最後に「おことわり」。
たとえ極めて微妙なニュアンスでも、正確に捉えて伝えるのがNHKの使命のはずです。政治部の劣化も急速に進んでいることを示す事例と言えるでしょう。
地方ニュースの誤情報
地方(ローカル)は相変わらず本当に酷いです。全てのニュースが初出時は誤っているという前提で捉えた方が良いでしょう。
以下はあくまで私が捕捉できたものにすぎません。実態はより多いのではないかと推定されます。
作山古墳の保存・活用に向け 初の発掘調査始まる 岡山 総社
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20250901/4020024400.html
※このニュースを当初掲載した際、発掘調査を始めたのを「総社市教育委員会」とお伝えしましたが、正しくは「総社市」でした。
宮崎市 証明書の一部の発行窓口を廃止・縮小へ
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20250831/5060021946.html
※当初掲載した際、「納税証明」とお伝えしましたが、正しくは「所得課税証明書」でした。失礼しました。
「防災の日」能登半島地震の被災地 石川 七尾で防災の講習会
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20250901/3020025234.html
※当初この記事を掲載した際、「司令」の漢字が間違っておりました。失礼いたしました。
伊勢崎市の中学校 生徒の自律性向上へ 一律の夏の宿題なくす
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20250901/1060020545.html
※この記事を当初掲載した際、学校名の表記に誤りがありました。失礼しました。
愛媛県 補正予算案に防災・減災対策など 98億円余計上
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/20250902/8000022823.html
※掲載した当初、「11月くらい」としていましたが、県が時期を訂正しました。
東京 世田谷 保育園と学童クラブで前歯2本折るなど虐待事案
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250904/1000121422.html
※当初、掲載した際、「園児」とお伝えしましたが、正しくは「児童」でした。失礼しました。
「園児」と「児童」や、「学生」と「生徒」はよくある誤りですが、これってあくまで内輪の放送用語にすぎないはずです。「正しくは児童」ではなく、「表記としては児童が適切」など、もう少し一般読者のことを考えたおことわりを出すべきでしょう。
神奈川 三浦海岸でウインドサーフィンの女性死亡
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250806/1000120541.html
※海上保安部は当初、死亡した女性の年齢を34歳としていましたが、誤っていたとして訂正しました。
夏休み中の研究成果など紹介 小学生の作品展 下関で7日まで
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20250906/4060024205.html
※このニュースを当初掲載した際に漢字の表記に誤りがありました。
青森・火山防災特集で「火災流」
青森放送局は訂正スタンスが非常に悪質な局です。そのため、私も重点的にモニタリングしているのですが、X上で情報を把握し、実際に私自身がNHKプラスで確認した酷い事例をご紹介します。

何が酷いって、火山防災の特集を長々やっている背景のノルマル(静止画)に誤りがあったため、ずっと「おことわり」が表示されているのです。
しかし、「かさいりゅう」と打てば「火砕流」が最初に変換候補で出るのになぜ誤った上に、デスクも出演者も全員スルーしたまま放送されたのか私には理解できません。
こんな状態で放送される火山防災特集など「信用しろ」というほうが無理でしょう。
秋田・奥羽本線を「本戦」
一方、近隣局でもこんな誤りがありました。
え?
— しんだだ(田中さん) (@sindadada) September 1, 2025
奥羽本戦?戦うんかい?ww#ニュースこまち pic.twitter.com/jkCJFulAz0
「おううほんせん」と入れたら「奥羽本線」と普通は出ませんか?「おうう」と「ほんせん」を分けて入れた上に誰もチェックしなかったからこそ、こんなみっともない誤情報が放送されたのでしょう。
SNS・ラジオの誤情報
地方局よりもさらに輪をかけて酷いのが「ラジオニュース」です。伝えている内容のほとんどがフェイクではないか?と思うほどです。
Nらじ📻️「家庭でできる“地球温暖化対策”」
— NHKラジオニュース (@nhk_radio_news) September 1, 2025
エアコンを上手に使って電気料金を節約、食品ロスを防ぐ買い物術など、私たちの日常の生活の中のちょっとした工夫で出来る節約術・温暖化対策について 経済ジャーナリスト #荻原博子 さんに伺います!あなたの家庭ではどんな工夫をしていますか? #Nらじ pic.twitter.com/wShnJ6jsc3
例えばこちら、単なる「ケチ」の話であって、こんなことが温暖化対策になるわけがないんです。内容自体がフェイクと言っても差し支えないでしょう。
ラジオニュースは本当に無法地帯なのですが、文字起こし等を確認するのも手間なので、その実態がなかなか明らかにされていません。
もし全ての音声をAIで処理して文字起こしし、ファクトチェックにかけたら信じられない量の悪質な誤りが検出されるはずです。
第3回調査のまとめ
改めていかがでしたか?私自身も調べていて、誤りの質・量の酷さに呆れました。
しかし、百歩譲って「誤りを放送・配信する」ところまでは、仕方ないとしましょう。私自身だって何度も誤りを伝えて「おことわり」も出していますから、PD・記者・CP程度の口頭確認と目視チェックでは防ぎきれないことをよく知っています。
速報性を重視する放送現場には校正や校閲の機能が原則ありませんから、出版と比べて誤情報が出やすいのは事実です。
だとしたら、「何をどう間違えたのか?」くらい目立つ場所に掲示し、誤情報に触れた人に対して正しい情報を伝えられるように取り組むのが公共放送の責務ではないでしょうか?
誤りを伝えた上に、誤った事実を秘密裏に削除して、最初から誤りなど無かったかのように振る舞うのは極めて悪質な「裏切り行為」と言えるでしょう。
まずは職員同士が相互に監視し、このような不誠実なスタンスを是正するよう協会内から声をあげることに期待しつつ、第3回調査の報告を終えることとします。
なお、NHKのスタンスが改善されるまで、この調査は継続するつもりです。
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